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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日は9月12日にこの世を去った義母の告別の日です。
棺に向かってお経を唱え、モーツァルトの「レクエム」をBGMにこのブログを書いています。

義母の親戚の方々がお別れにやってきます。

義母のことを振り返ってみると、この時期のこのお別れは、決して言葉に出してはいないけれど予定どおりだったように思われます。

昨年、義姉が眠る都内の真言宗高野山派のお寺に義父と一緒になれるよう永代供養の手続きをし、昨年の5月には義父の遺骨を長野県からその寺に移葬しました。

8月末からは大量の薬の服用を拒絶しました。
食事も急に乏しくなっていきました。
それでも、知的にはとても元気で、9月7日のひ孫の誕生を心の底から喜んでいました。
そして、ほんの6日ほどの伴走期間を経てあの世に旅立ったのです。

私たち夫婦は今日ご参列の方々に2008年2月8日付けブログ  義母のこと(2)「義母の俳句」の文章をお渡しすることにしています。

義母は、夫を亡くしてから俳句に一段と邁進しました。これがなかなかのセンスなのです。「新たな才能の目覚め」と言っていいほど急激に俳句の能力を高めたのです。

「炎環」という句会で一昨年と今年と特選を得ました。 

一昨年の入選句  産室や ガラスの向かうに 雪の声

今年の入選句   蔦紅葉 をんな一人に 椅子二つ

前者は、孫のタクロウ(注:偽名)が生まれた当時(1月15日生まれ)を思い出して詠んだ句です。

後者は、一人身の義母ですが、蔦紅葉を観賞するにも亡夫を偲ぶ思いが込められています。

※義母は今年の4月まで句会に通い続けていました。

私が義母から学んだことは「尊厳ある生死の選び方」です。
長女、夫を続けて喪っても明るく元気に生き、生の最後を133日間私たちと共に暮らしてくれたのです。

私は今日だけは、涙を流すのを抑制することをやめようと思います。
そして、長らく義母と伴走し続けた妻に「お疲れ様」「ありがとう」を心を込めて伝えます。

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