1日、午後7時半頃、やけに戸外が、赤く見えるので出て見た。
あたり一面、赤く染まっている。
「夕焼け」というには、あまりにも、その雰囲気の異様さに、恐怖のような気配すら感じるのだ。
その異様さに引かれるかのように、夕焼けの正体を捉えたくなり、カメラを手にして、畑まで出て行った。
うすぼんやりはしているが、まだ、足元もはっきりとわかる明るさの中、空は、厚い雲に覆われて、落ちて行く日を、直接、確認する事はできない。
しかし、その雲を通してさえ、日の光は、あたり一帯を、赤く染めていた。
しばらく、圧倒されて眺めていた時、花火の音がしたような・・・そうか、今日は、当地商店街での花火大会だった。
昨年は、先日亡くなった友の家で、大いに花火を堪能(目的は飲む事だが)していたんだと、友の顔を思い浮かべた。
なにか不思議な気分で佇んでいるうちに、ふと、思ったのですね。
今日はお盆・・・もしかすると、友も、父も母も、彼らが、「来ているよ」・・・と、知らしているのかと・・・
別に、あの世(この世は、一応、見えています)も、地獄も極楽も、霊魂も信じてはいませんが、こんな事を思うのも、摩訶不思議な赤の世界に絡め捕られたのかも知れません。
そう言えば、関東に住む同級の友から、突然、電話が入った。
1年振り(いや、もっと前かも・・・)に聞く、友の声だった。
私たち2人は、新卒で勤めた職場で共通の友であった人(よく3人組と言われていた程、ツルンで遊んでいた)を、早くに、見送っている。
甥の代になった実家に、最後になるかも知れないからと、墓参りを兼ねて行くので、どこかで会わないか・・・という。
すぐにOKして、共通の友人宅(亡くなった友の家)で会う事になったのだが・・・
遠方(会いたくても会えない程の)に住まう友と、現世に居ながら、なかなか会う機会を作れなかった友とに、再会できる日・・・そんな日を象徴するような赤の世界だった。
今朝は、落ち着きを取り戻して、花鉢の水遣りに励みました