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IZUNOHANA’s blog

     後期高齢驀進中者の戯言

テンションが上がり過ぎ?

2015-08-18 23:06:43 | この頃思う事

 

     雨の中で、「ムラサキツユクサ」が光っています



明日、朝7時から出掛けなければならないのに、困ったことに眠れないのですよ・・・テンション、上がり過ぎでしょうか?
TV番組も、何処にチャンネルを回しても、集中出来ないし、それではと、暫く、溜めてあった新聞を手に取ったのですね。

相変わらず、どのニュースも、せっかく上昇した気分を、再び、どん底に引き込みそうで、またまた、斜め読みにスピードを増していました。
で、気になった(納得出来る)記事2件を抜粋して掲載します。

 

① 8月16日付 毎日新聞「今週の本棚」

   奥村宏著「資本主義という病」松原隆一郎評
   不祥事の責任取らぬ「会社本位主義」        (抜粋:伊豆の花)

・・・「株式会社とは何か」を一貫して追求してきた会社論研究者・奥村宏氏は、本書で珍しくみずからの思想遍歴を丹念に解説している。
そこで結論づけられているのが、戦前の「国家主義」に代えて日本人が信奉するようになった「会社本位主義」においては、「不祥事には責任を取らない」のは常態になるということだ。
・・・株式会社の始まりは取締役会および株主が無限責任制から有限責任制に移行した時点とされている。
・・・もちろん有限責任制には18~19世紀の先進国イギリスでも賛否両論が渦巻いて、A・スミスは株主が配当にしか関心を持たなくなると警告した。
肯定したのはJ・S・ミルで、彼は債権者に対し、株主が払い込んだ資本金を担保と考え、それに見合った資産を差し押さえよ(資本充実の原則)、それとともに資産状態を誰にも判るように公開せよ(財産内容のディスクロージャー)と説いた。
とすると、自己資本比率が低かったり過剰に債務がある(オーバー・ブロウイング)ことを特徴とした戦後日本の株式会社システムは、ミルが辛うじて支持した有限責任制の必要条件すら満たしていなかった。
そのうえ日本の刑法には、「法人には犯罪能力がない」という論調がある。
原発事故が会社の犯罪とはみなされないのも当然だ・・・・

 
② 8月16日付 毎日新聞「時代の嵐」中西寛京都大教授

   戦後70年「見過ごすことの罪」       (抜粋:伊豆の花)

・・・安倍首相が14日に発出した談話は、内外の交差圧力を如実に反映した内容となった。
・・・歴史認識について内外の関心層の誰をも完全に満足させないが、強い批判の原質を与えないという配慮がうかがえる内容といえよう。
・・・もちろん戦争そのものが暴力性をはらんでいるが、中国や韓国からの非難は、日本の行動が通常の戦闘行為を超えて非人道的であったということである。
この点での問題は、いわゆる南京虐殺や従軍慰安婦の問題に関し、信頼できる正確な記録があまりに少ないことである。
・・・記録が少ないのは終戦時に資料が意図的に廃棄されたせいもあるが、当事者の後ろめたさからきちんと文書記録せず、口頭や暗黙の了解で事が進んでいたことも多かったのではないだろうか。
それは、「やむを得ない」という合理化と後ろめたさとが入りまじる現場と、現場の状況をうすうす知りながら責任をとりたくない上層部の合作ではなかったか。
こうした体質は残念ながら今日の日本にも身近に観察できる。
・・・そこに見られるのは、確かの意図的な誤りというよりも問題を見過ごし続けた無作為の連鎖というべきものであった。
・・・「やむを得ない」がための曖昧な運用が将来、日本に対する正当な範囲を超えた非難を招くことにならないか、関係者は過去の経験から学ぶべきではないだろうか。


最近、めっきりと、長い文章を読む気力がなくて、何時も、イイ加減に読んで、早とちりをしてしまうが、この二つの内容にも、すぐに共感したのです。
私が、常日頃、感じているモヤモヤした疑問を、明確にしてくれている・・・と思いました。
つまり、日本の社会も人間も、全く、子供並み(子供に失礼か?)ではないか・・・という事なんですね。
記事の内容のような難しい問題ばかりではなく、ほんの身近な事態でも、自分の損得ばかりを優先しないで、もっと大局的な判断をして欲しい・・・と思う事に、しばしば、遭遇するのです。
あえて、事細かに提示はしませんが、考えれば思い当たる事があるのではないでしょうか・・・

かく言う自分自身が、大人として不十分であることを棚に上げている・・・と、お叱りも受けるやもしれません。
テンションが上がり過ぎた者の戯言(たわごと)とお思い下さいませ。

 


 

  あまりにも葉が茂ったので、一旦、切り摘めたのですが、そこから、また芽が伸びて、たった一つ、「花」を咲かせました


 

コメント (6)
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