○金沢文庫 企画展『頼朝・範頼・義経-武州金沢に伝わる史実と伝説-』;特別公開『慶珊寺の遺宝-武州富岡の古刹-』
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm
いろいろ理由があってのことだとは思うが、2つの展示が同時に同スペースで行われているのはちょっと分かりにくい。
主となるのは前者の展示で、頼朝・範頼・義経を中心に、『吾妻鏡』『平家物語』『義経記』など古記録や物語を通じて伝えられ、歌舞伎や文楽の演目として愛され、さらに武者絵や浮世絵によって定着した源家一門の物語を紹介している。
頼朝・義経と並んで、やや影の薄い範頼(NHK大河ドラマでは石原良純が演じている)を取り上げているのは、金沢文庫近傍の大寧寺に、範頼の墓と伝えられる古跡があるためだが、範頼の生涯には不明な点が多く、伊豆修善寺にも墓があるし、四国にも、埼玉にも、鳥取にもあるらしい。ネットで検索してみると笑える。
頼朝・義経のような歴史の主役には、きちんとした史伝が残っていて、伝説を付加しようにも限界があるので、民衆の想像力は、範頼とか弁慶とか静御前とか、脇役級に働くということか。
会場には浮世絵が多く出ていた。よく見ると(作者の説明は何もなし)私の好きな国芳の作品が多かったので、ひそかに嬉しかった。
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm
いろいろ理由があってのことだとは思うが、2つの展示が同時に同スペースで行われているのはちょっと分かりにくい。
主となるのは前者の展示で、頼朝・範頼・義経を中心に、『吾妻鏡』『平家物語』『義経記』など古記録や物語を通じて伝えられ、歌舞伎や文楽の演目として愛され、さらに武者絵や浮世絵によって定着した源家一門の物語を紹介している。
頼朝・義経と並んで、やや影の薄い範頼(NHK大河ドラマでは石原良純が演じている)を取り上げているのは、金沢文庫近傍の大寧寺に、範頼の墓と伝えられる古跡があるためだが、範頼の生涯には不明な点が多く、伊豆修善寺にも墓があるし、四国にも、埼玉にも、鳥取にもあるらしい。ネットで検索してみると笑える。
頼朝・義経のような歴史の主役には、きちんとした史伝が残っていて、伝説を付加しようにも限界があるので、民衆の想像力は、範頼とか弁慶とか静御前とか、脇役級に働くということか。
会場には浮世絵が多く出ていた。よく見ると(作者の説明は何もなし)私の好きな国芳の作品が多かったので、ひそかに嬉しかった。