朝、張家界市中心部のホテルを出発して、車で1時間ほどの武陵源(ぶりょうげん)に向かう。武陵源は、張家界森林公園、索渓谷自然保護区、天子山自然保護区などの地域からなる広大な自然保護区の総称である。空港で「阿凡達」の世界へようこそ、という広告を見て、何だろう?と思ったら、奇岩の峯々が聳え立つ武陵源の絶景は映画「アバター」のパンドラ星のモデルになっているのだそうだ。へええ、知らなかった。
今日の観光は天子山自然保護区から。観光ステーションでツアーバスを下り、小型のシャトルバスに乗り換える。さらにロープウェイに乗ると、絶対に日本では見られない光景が開けて行く。絶壁の間を軽やかに上っていくロープウェイは、SFというより、武侠ドラマの達人の神功の如し。
ロープウェイの終着駅から再びシャトルバスで移動し、最初の観光ポイントである賀龍公園へ。張家界の出身で建国の英雄である賀龍将軍(←このひとは好き)にちなんだ公園である。筆を立てたような「御筆峰」(↓)と二人の仙女が花籠を抱えたような「仙女散花」の峰が見どころ。
公園内に楼閣風の展望台があり、入ってみると、途中の階で、パフォーマンスとしてひたすら蝦(エビ)の墨画を描いているおじさんがいた。「張家界書画院副院長 劉毅」の看板が掲げてあった。中国の芸術家は(今も昔も?)大変だなあ。最近、どこかの展覧会で「海老を描かせたら右に出る者のいない画家」の作品を見たなと思いながら、その場で思い出せなかったが、調べてみて斉白石だと分かった。劉毅先生の海老も薄い墨色がきれいで、なかなかよかった。
賀龍公園内には麦当労(マクドナルド)もあり。日本にはない、どんぶり飯みたいなメニューが美味しそう。
午後は「天下第一橋」と呼ばれるアーチ型の岩山、眺望のすばらしい「迷魂台」などを散策。結局、一万歩くらい歩いた。あまり高低差のないルートで楽だったが、とにかく暑いので、汗びっしょりになった。
最後は、絶壁に張り付いたガラス張りのエレベーターで下山。335メートルの高さをわずか1分で移動する。「百龍天梯」「天下第一梯」とはよく言ったものだ。景観保護の観点から批判もあるだろうけど、これはこれでよいと思う。何百年かしたら、きっと万里の長城みたいに、とてつもない発想の遺跡として残るだろう。それから、中国の山水画は、よく見ると必ず人の通り道が描かれている、という話を聞いたことを思い出した。
ちなみに、私たちのツアーが張家界を離れた8月20日には、張家界市に世界一のガラス橋(地上300メートル、全長約430メートル)がオープンして話題になっていたが、この橋は武陵源でなく、市中心部に近い天門山国家森林公園(※後述)にできたものである。夜は武陵源区のホテルに宿泊。
(8/22記)
今日の観光は天子山自然保護区から。観光ステーションでツアーバスを下り、小型のシャトルバスに乗り換える。さらにロープウェイに乗ると、絶対に日本では見られない光景が開けて行く。絶壁の間を軽やかに上っていくロープウェイは、SFというより、武侠ドラマの達人の神功の如し。
ロープウェイの終着駅から再びシャトルバスで移動し、最初の観光ポイントである賀龍公園へ。張家界の出身で建国の英雄である賀龍将軍(←このひとは好き)にちなんだ公園である。筆を立てたような「御筆峰」(↓)と二人の仙女が花籠を抱えたような「仙女散花」の峰が見どころ。
公園内に楼閣風の展望台があり、入ってみると、途中の階で、パフォーマンスとしてひたすら蝦(エビ)の墨画を描いているおじさんがいた。「張家界書画院副院長 劉毅」の看板が掲げてあった。中国の芸術家は(今も昔も?)大変だなあ。最近、どこかの展覧会で「海老を描かせたら右に出る者のいない画家」の作品を見たなと思いながら、その場で思い出せなかったが、調べてみて斉白石だと分かった。劉毅先生の海老も薄い墨色がきれいで、なかなかよかった。
賀龍公園内には麦当労(マクドナルド)もあり。日本にはない、どんぶり飯みたいなメニューが美味しそう。
午後は「天下第一橋」と呼ばれるアーチ型の岩山、眺望のすばらしい「迷魂台」などを散策。結局、一万歩くらい歩いた。あまり高低差のないルートで楽だったが、とにかく暑いので、汗びっしょりになった。
最後は、絶壁に張り付いたガラス張りのエレベーターで下山。335メートルの高さをわずか1分で移動する。「百龍天梯」「天下第一梯」とはよく言ったものだ。景観保護の観点から批判もあるだろうけど、これはこれでよいと思う。何百年かしたら、きっと万里の長城みたいに、とてつもない発想の遺跡として残るだろう。それから、中国の山水画は、よく見ると必ず人の通り道が描かれている、という話を聞いたことを思い出した。
ちなみに、私たちのツアーが張家界を離れた8月20日には、張家界市に世界一のガラス橋(地上300メートル、全長約430メートル)がオープンして話題になっていたが、この橋は武陵源でなく、市中心部に近い天門山国家森林公園(※後述)にできたものである。夜は武陵源区のホテルに宿泊。
(8/22記)