展覧会めぐりの合い間に、朝の東大寺を散歩した(10/10)。
立派な角の雄ジカ。しかし、10/10-11の2日間、恒例の「鹿の角切り」行事が行われ、今年は32頭の角が切られたというから、これが最後の雄姿だったかもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/51/b4a324415dc0261d6a77adf0f63426b6.jpg)
めずらしく人の姿のない裏参道。一瞬だったけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/4a/46c7f41e21a692bae1f6e58674269d01.jpg)
二月堂参籠所食堂の排水溝に掛け渡されていた小さな札。東大寺の境内にもアライグマが出るんですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b0/40c12ee191738e5d8ad7d4e27cdbea93.jpg)
二月堂の納経所に掛っていた木札。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/d6/252878c0c83ecb840749fdbf7b24af7f.jpg)
昨年、西国三十三所の満願を達成したが、東大寺二月堂が「番外札所」だという認識は全くなかった。「西国三十三所巡礼の旅」公式サイトにも掲載されていないし…。ご朱印を書いていただいた方にお尋ねしてみたら、「昔は番外に数えられていたんですよ」とおっしゃって、小さな紙片をいただいた。それによると「西国三十三ヶ所観音霊場巡拝 番外」は
・華厳宗 東大寺二月堂
・真言宗 高野山
・単立 善光寺
・和宗 四天王寺
・真言宗 豊山 法起院
・天台宗 華頂山 元慶寺
・真言宗 東光山 花山院
へえー。長野の善光寺まで入っていたとは初耳。でも西国なのか?信濃は。
三月堂(法華堂)にも寄った。最後に来たのはいつだったろう。実は、この度の須弥壇解体修理のニュースを私が知ったのは、拝観停止が始まってからだった。8/1から拝観は再開。ただし、右から、梵天→日光菩薩→不動明王→弁財天→地蔵菩薩→月光菩薩→帝釈天の順で一列に並んだ諸像をガラス戸越しに拝観するのみ。お堂の外の案内板には「内陣には入れませんが、礼堂からご尊顔を間近に拝することができます」とある。まあその通りだ。
現状および今後の予定は、東大寺公式サイトにも掲載されているが、
・不空羂索観音像、四天王像、吉祥天像は順次修復?
・金剛力士像ニ体…特別展終了後も引き続き、奈良博で公開中。
・日光、月光、弁財天、不動、梵天、帝釈天…三月堂で公開中。
・日光、月光、吉祥天、弁財天…平成23(2011)年10月以降、新設の「東大寺ミュージアム」で公開。※三月堂は不動、梵天、帝釈天だけになる?
・不空羂索観音像…平成24(2012)年12月以降、三月堂に復帰公開。
・四天王像…修復後の去就未定。お寺は「一体でも戻ってくれば…」と願っている模様。
長い目でみれば、たとえば不空羂索観音と日光、月光は、もともと一具としてつくられたわけではないのだから、分離を躊躇する理由はないのかもしれない。しかし、仏像に興味を持ってこのかた、30年余り、ずっと一体の風景として眺めてきた三月堂の諸像が、こんな簡単にバラバラになってしまう日に立ち会おうとは、「諸行無常、会者定離」が身に沁みて、ちょっと泣ける。和辻哲郎の『古寺巡礼』も知的に構成しなおさなければ、追体験できなくなるんだなあ。
立派な角の雄ジカ。しかし、10/10-11の2日間、恒例の「鹿の角切り」行事が行われ、今年は32頭の角が切られたというから、これが最後の雄姿だったかもしれない。
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めずらしく人の姿のない裏参道。一瞬だったけど。
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二月堂参籠所食堂の排水溝に掛け渡されていた小さな札。東大寺の境内にもアライグマが出るんですね。
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二月堂の納経所に掛っていた木札。
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昨年、西国三十三所の満願を達成したが、東大寺二月堂が「番外札所」だという認識は全くなかった。「西国三十三所巡礼の旅」公式サイトにも掲載されていないし…。ご朱印を書いていただいた方にお尋ねしてみたら、「昔は番外に数えられていたんですよ」とおっしゃって、小さな紙片をいただいた。それによると「西国三十三ヶ所観音霊場巡拝 番外」は
・華厳宗 東大寺二月堂
・真言宗 高野山
・単立 善光寺
・和宗 四天王寺
・真言宗 豊山 法起院
・天台宗 華頂山 元慶寺
・真言宗 東光山 花山院
へえー。長野の善光寺まで入っていたとは初耳。でも西国なのか?信濃は。
三月堂(法華堂)にも寄った。最後に来たのはいつだったろう。実は、この度の須弥壇解体修理のニュースを私が知ったのは、拝観停止が始まってからだった。8/1から拝観は再開。ただし、右から、梵天→日光菩薩→不動明王→弁財天→地蔵菩薩→月光菩薩→帝釈天の順で一列に並んだ諸像をガラス戸越しに拝観するのみ。お堂の外の案内板には「内陣には入れませんが、礼堂からご尊顔を間近に拝することができます」とある。まあその通りだ。
現状および今後の予定は、東大寺公式サイトにも掲載されているが、
・不空羂索観音像、四天王像、吉祥天像は順次修復?
・金剛力士像ニ体…特別展終了後も引き続き、奈良博で公開中。
・日光、月光、弁財天、不動、梵天、帝釈天…三月堂で公開中。
・日光、月光、吉祥天、弁財天…平成23(2011)年10月以降、新設の「東大寺ミュージアム」で公開。※三月堂は不動、梵天、帝釈天だけになる?
・不空羂索観音像…平成24(2012)年12月以降、三月堂に復帰公開。
・四天王像…修復後の去就未定。お寺は「一体でも戻ってくれば…」と願っている模様。
長い目でみれば、たとえば不空羂索観音と日光、月光は、もともと一具としてつくられたわけではないのだから、分離を躊躇する理由はないのかもしれない。しかし、仏像に興味を持ってこのかた、30年余り、ずっと一体の風景として眺めてきた三月堂の諸像が、こんな簡単にバラバラになってしまう日に立ち会おうとは、「諸行無常、会者定離」が身に沁みて、ちょっと泣ける。和辻哲郎の『古寺巡礼』も知的に構成しなおさなければ、追体験できなくなるんだなあ。