■廬山(錦繡谷~仙人洞~東林寺~西林寺)~九江(潯陽楼~鎖江楼宝塔~能仁寺)
廬山観光2日目。錦繡谷は、山腹に沿った(昨日に比べれば)ゆるやかなアップダウンの遊歩道で、奇岩怪石や眺望を楽しむ。野生のサルも登場。途中の「竹林寺」という石刻は、朱元璋が周顛なる道士に出会った旧蹟だという。江西省は、朱元璋にかかわる史跡・伝承地が多い。気になって調べたら、周顛は金庸の『倚天屠龍記』にも登場していた。
終着点の仙人洞は、八仙人のひとり、呂洞賓の修行場所といわれる洞窟。鎌倉の銭洗い弁天を思い出す。
廬山を下り、ふもとの東林寺と西林寺に立ち寄る。下界は暑い! 東林寺は中国浄土教の開創地。「中国には浄土教の寺院は2ヶ所しかありません。ここ東林寺と山西省の懸空寺です」とガイドの朱さんが言っていたけど、本当だろうか。東林寺を建てた慧遠が、陶淵明、陸修静との会話に夢中になり、思わず門前の橋を渡ってしまったという「虎渓三笑」の舞台もここだ。さすが人文名山と呼ばれる廬山、あれもこれも「舞台はここか」と驚くことが多い。陶淵明が「菊を採る東籬の下、悠然として南山を見る」と詠んだ南山も廬山のことだ。
さらに朱さんが、東林寺の門前の霞空を見上げて「あのあたりに見えるのが香炉峰です」と教えてくれた。枕草子の「少納言よ、香炉峰の雪いかならむ」の香炉峰である。隣りの西林寺は尼寺。
廬山観光を一部残したまま、九江市に移動。ここも自由行動の予定だったが、急遽、ツアーに組み入れてもらう。長江が諸川を集め水勢を強める地で、古くは江州、あるいは潯陽(じんよう)とも呼ばれた。
長江に臨む潯陽楼は、水滸伝の宋江が酔いに任せて壁に詩を書きつけた逸話で知られる。いま楼閣の第一層には、景徳鎮で焼かれた水滸伝の英雄百八人の像が並んでいて壮観。↓黒旋風・李逵だ!
にわかに降り出した強い雨を避けながら、鎖江楼宝塔(三層の楼閣+宝塔)を観光。続いて、博物館を兼ねる煙水亭に寄ったが、月曜で閉まっていたので、能仁寺にまわる。禅寺である。誰かいる!と思ったら、石舟に載せられた鉄仏。
夜は、市内の中心を占める大きな湖、甘棠湖(福岡の大濠公園みたいである)のまわりを散策。軽い運動がてら、夕涼みする市民の姿が多数。
(8/23記)
廬山観光2日目。錦繡谷は、山腹に沿った(昨日に比べれば)ゆるやかなアップダウンの遊歩道で、奇岩怪石や眺望を楽しむ。野生のサルも登場。途中の「竹林寺」という石刻は、朱元璋が周顛なる道士に出会った旧蹟だという。江西省は、朱元璋にかかわる史跡・伝承地が多い。気になって調べたら、周顛は金庸の『倚天屠龍記』にも登場していた。
終着点の仙人洞は、八仙人のひとり、呂洞賓の修行場所といわれる洞窟。鎌倉の銭洗い弁天を思い出す。
廬山を下り、ふもとの東林寺と西林寺に立ち寄る。下界は暑い! 東林寺は中国浄土教の開創地。「中国には浄土教の寺院は2ヶ所しかありません。ここ東林寺と山西省の懸空寺です」とガイドの朱さんが言っていたけど、本当だろうか。東林寺を建てた慧遠が、陶淵明、陸修静との会話に夢中になり、思わず門前の橋を渡ってしまったという「虎渓三笑」の舞台もここだ。さすが人文名山と呼ばれる廬山、あれもこれも「舞台はここか」と驚くことが多い。陶淵明が「菊を採る東籬の下、悠然として南山を見る」と詠んだ南山も廬山のことだ。
さらに朱さんが、東林寺の門前の霞空を見上げて「あのあたりに見えるのが香炉峰です」と教えてくれた。枕草子の「少納言よ、香炉峰の雪いかならむ」の香炉峰である。隣りの西林寺は尼寺。
廬山観光を一部残したまま、九江市に移動。ここも自由行動の予定だったが、急遽、ツアーに組み入れてもらう。長江が諸川を集め水勢を強める地で、古くは江州、あるいは潯陽(じんよう)とも呼ばれた。
長江に臨む潯陽楼は、水滸伝の宋江が酔いに任せて壁に詩を書きつけた逸話で知られる。いま楼閣の第一層には、景徳鎮で焼かれた水滸伝の英雄百八人の像が並んでいて壮観。↓黒旋風・李逵だ!
にわかに降り出した強い雨を避けながら、鎖江楼宝塔(三層の楼閣+宝塔)を観光。続いて、博物館を兼ねる煙水亭に寄ったが、月曜で閉まっていたので、能仁寺にまわる。禅寺である。誰かいる!と思ったら、石舟に載せられた鉄仏。
夜は、市内の中心を占める大きな湖、甘棠湖(福岡の大濠公園みたいである)のまわりを散策。軽い運動がてら、夕涼みする市民の姿が多数。
(8/23記)