■景徳鎮~婺源県(清花鎮~黄村~思渓延村~李坑村~紫陽鎮)
結局、景徳鎮では、期待したほどの名品には出会えなかった。ホテルの回廊に飾ってあった出土品の大皿が、いちばん印象的だったかもしれない。
今日から観光の舞台は婺源(ぶげん)県。「中国で最も美しい村」と言われる農村で古鎮遊を愉しむ。境を接する安徽省と同じ、白い壁と黒色の瓦を特徴とする「徽州建築」の宝庫。
清華鎮の見どころは、屋根つきの彩虹橋。宋代の創建。現存する中国最古の橋ともいう。すぐ下流に、飛び石を並べた石橋が並行しているのだが、直近の台風の影響で、こちらは寸断していた。
川辺の村、黄村の百柱宗祠(経義堂)は清・康煕年間の建築。百本の柱を用いた広壮な建築であることから、こう呼ばれる。
思渓延村へは通済橋という屋根つきの木橋を渡って入る。迷路のように入り組んだ村の中に、たくさんの古建築が公開されている。お茶屋や土産物屋を営んでいる邸宅も少数あるが、たいがいは奥の間で普通の暮らしを送りながら、表の広間は開けっ放しで、観光客が入り込むままに任せている。時を刻む置き時計の音が、かえって止まった時間を感じさせる。
なお、歩いていて、よく分からなかったが、思渓・延村は一体化した二つの村。思渓の名前のほうが古く、現在はまとめて延村と呼ばれているらしい。
李坑村は、村の中を清流が流れ、幾筋もの橋がかかる。観光客向けにかなり整備された豊かな村。
さらに幹線道路を西へ進むと、江湾村・暁起村・汪口村という見どころ古鎮があるのだが、行ってみると、工事で通行止めになっていることが判明。ガイド二人は「どうしましょう?」と困惑の体。これまでの中国旅行で出会ったガイドさん、運転手さんだと、こういうとき、絶対にあきらめず、現地の人に聞きまわって、道ならぬ道を探し当て(河川敷とか細い農道とか)、口あんぐりしている日本人観光客を、なんとか目的地に連れていってくれるのが常だったので、中国人も軟弱になったなあ、と思う。
ひとまず今日の宿泊先に向かうことにする。都市化の進んだ紫陽鎮。電飾をほどこされた橋は、市民の夕涼みの場となっていた。
(8/24記)
※参考:個人旅行記だが、写真が多く、読みやすくて参考になったサイト
江西省婺源(2007年3月31日-4月2日)
結局、景徳鎮では、期待したほどの名品には出会えなかった。ホテルの回廊に飾ってあった出土品の大皿が、いちばん印象的だったかもしれない。
今日から観光の舞台は婺源(ぶげん)県。「中国で最も美しい村」と言われる農村で古鎮遊を愉しむ。境を接する安徽省と同じ、白い壁と黒色の瓦を特徴とする「徽州建築」の宝庫。
清華鎮の見どころは、屋根つきの彩虹橋。宋代の創建。現存する中国最古の橋ともいう。すぐ下流に、飛び石を並べた石橋が並行しているのだが、直近の台風の影響で、こちらは寸断していた。
川辺の村、黄村の百柱宗祠(経義堂)は清・康煕年間の建築。百本の柱を用いた広壮な建築であることから、こう呼ばれる。
思渓延村へは通済橋という屋根つきの木橋を渡って入る。迷路のように入り組んだ村の中に、たくさんの古建築が公開されている。お茶屋や土産物屋を営んでいる邸宅も少数あるが、たいがいは奥の間で普通の暮らしを送りながら、表の広間は開けっ放しで、観光客が入り込むままに任せている。時を刻む置き時計の音が、かえって止まった時間を感じさせる。
なお、歩いていて、よく分からなかったが、思渓・延村は一体化した二つの村。思渓の名前のほうが古く、現在はまとめて延村と呼ばれているらしい。
李坑村は、村の中を清流が流れ、幾筋もの橋がかかる。観光客向けにかなり整備された豊かな村。
さらに幹線道路を西へ進むと、江湾村・暁起村・汪口村という見どころ古鎮があるのだが、行ってみると、工事で通行止めになっていることが判明。ガイド二人は「どうしましょう?」と困惑の体。これまでの中国旅行で出会ったガイドさん、運転手さんだと、こういうとき、絶対にあきらめず、現地の人に聞きまわって、道ならぬ道を探し当て(河川敷とか細い農道とか)、口あんぐりしている日本人観光客を、なんとか目的地に連れていってくれるのが常だったので、中国人も軟弱になったなあ、と思う。
ひとまず今日の宿泊先に向かうことにする。都市化の進んだ紫陽鎮。電飾をほどこされた橋は、市民の夕涼みの場となっていた。
(8/24記)
※参考:個人旅行記だが、写真が多く、読みやすくて参考になったサイト
江西省婺源(2007年3月31日-4月2日)