■東京国立博物館・本館16室(歴史資料) 東京国立博物館140周年特集陳列 生誕150年『帝室博物館総長 森鴎外』(2012年7月18日~9月9日)
このブログを始めて間もない頃(2005年4月)、東博の同じ展示室で『森鴎外と帝室博物館』と題した特集陳列を見たことがある。鴎外が帝室博物館総長をつとめたことがあると知ったのは、その展示がきっかけだった。いま、その記事を読み返したら「最近、新たな自筆原稿が追加発見されたのだそうだ」とあって、笑ってしまった。
今回も「上野公園ノ法律上ノ性質」と題した未完の論文が新たに発見され、展示されている。署名はないものの、書簡や日記から、鴎外の作(自筆原稿)と特定された。非常に多くの仕事をした人だから、まだまだ、これから出てくる原稿がありそうな気がする。
それにしても、各地で公営の文化施設の存続基盤が危ぶまれる昨今、鴎外総長ありせば、博物館や美術館の擁護のため、鋭い論陣を張ってくれたのではないか…と想像してしまう。
※msn産経ニュース「森鴎外の自筆未完論文発見 東京国立博物館で 晩年に公園移管めぐり」(2012/7/4)
■本館・特別1室 特集陳列『美術解剖学-人のかたちの学び』(2012年7月3日~7月29日)
明治期、ヨーロッパから日本にもたらされた美術解剖学の教科書と、それをもとに描かれた洋画作品を紹介。東京美術学校での美術解剖学教育は、ドイツに学んだ鴎外から、フランスで学んだ久米桂一郎、黒田清輝に引き継がれる。というわけで、この特集も「鴎外つながり」。
↓「無名氏」の名前で雑誌「美術評論」に連載された内容に赤字を入れた草稿。「この赤字が森(鴎外)の筆跡であるかは今後の研究が待たれる」とキャプションボードに記されていたけど、これは鴎外だと思う。数字の「32」を見て、そう思ってしまった。
■本館・15室(民族資料)『琉球 琉球の工芸』(2012年7月10日~9月30日)
あまり関心を持ったことのないこの部屋で、思わず足を止めてしまった。第二尚氏時代を中心とした琉球の工芸作品。まるで、ドラマ「テンペスト」の世界だった。以下、キャプションは、東博がつけていたものではありません。
↓王子冠(ハチマキ)、弁当箱ともいう
↓馬天ノロの勾玉
↓キンカブ、聞得大君の簪
↓どこにでもある簪
※東博には、絶対、ドラマ好きの学芸員さんがいると思う。
このブログを始めて間もない頃(2005年4月)、東博の同じ展示室で『森鴎外と帝室博物館』と題した特集陳列を見たことがある。鴎外が帝室博物館総長をつとめたことがあると知ったのは、その展示がきっかけだった。いま、その記事を読み返したら「最近、新たな自筆原稿が追加発見されたのだそうだ」とあって、笑ってしまった。
今回も「上野公園ノ法律上ノ性質」と題した未完の論文が新たに発見され、展示されている。署名はないものの、書簡や日記から、鴎外の作(自筆原稿)と特定された。非常に多くの仕事をした人だから、まだまだ、これから出てくる原稿がありそうな気がする。
それにしても、各地で公営の文化施設の存続基盤が危ぶまれる昨今、鴎外総長ありせば、博物館や美術館の擁護のため、鋭い論陣を張ってくれたのではないか…と想像してしまう。
※msn産経ニュース「森鴎外の自筆未完論文発見 東京国立博物館で 晩年に公園移管めぐり」(2012/7/4)
■本館・特別1室 特集陳列『美術解剖学-人のかたちの学び』(2012年7月3日~7月29日)
明治期、ヨーロッパから日本にもたらされた美術解剖学の教科書と、それをもとに描かれた洋画作品を紹介。東京美術学校での美術解剖学教育は、ドイツに学んだ鴎外から、フランスで学んだ久米桂一郎、黒田清輝に引き継がれる。というわけで、この特集も「鴎外つながり」。
↓「無名氏」の名前で雑誌「美術評論」に連載された内容に赤字を入れた草稿。「この赤字が森(鴎外)の筆跡であるかは今後の研究が待たれる」とキャプションボードに記されていたけど、これは鴎外だと思う。数字の「32」を見て、そう思ってしまった。
■本館・15室(民族資料)『琉球 琉球の工芸』(2012年7月10日~9月30日)
あまり関心を持ったことのないこの部屋で、思わず足を止めてしまった。第二尚氏時代を中心とした琉球の工芸作品。まるで、ドラマ「テンペスト」の世界だった。以下、キャプションは、東博がつけていたものではありません。
↓王子冠(ハチマキ)、弁当箱ともいう
↓馬天ノロの勾玉
↓キンカブ、聞得大君の簪
↓どこにでもある簪
※東博には、絶対、ドラマ好きの学芸員さんがいると思う。