見もの・読みもの日記

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江西・福建2012【3日目】廬山

2012-08-12 23:14:36 | ■中国・台湾旅行
■廬山(三畳泉~五老峯~美廬)

 廬山といえば、中国絵画の世界では『李白観瀑図』や『廬山観瀑図』で知られる滝が有名。まず、この滝(三畳泉)を見に行く。ホテル脇から路線バス→ケーブルカーに乗り換え。高低差は少なく、高原列車のようだ。終着駅から滝壺までは、1,500段の石段を下りる。これ…下りたら、帰りは上がるんだよな、と思うと、ぞっとしたが、とにかく下りる。







 下り切ったときは、すでに膝がガクガク。京都・泉屋博古館の石濤筆『廬山観瀑図』は、私の好きな作品のひとつだが、こんな肉体的苦痛の末に描かれた作品だったのか…と思い、あらためて、作者の石濤に親近感が湧く。帰りは1,500段を再び上がりましたとも。休み休みしながら。

 山中のレストランで昼食中、強い雨が降り出す。午後も山歩きを続けるのは難しそうなので、美廬(蒋介石・宋美齢夫妻の別荘)観光を先にしようとした矢先、雨が止んだので、予定どおり、五老峯に向かう。

 五老峰は、五つの峯が連なる風景区で、旅のスケジュールを立てた友人は「眺めるだけかと思った」というが、第一峯の山裾から入り、第ニ峯の頂上まで、アップダウンのある石段を歩く。もはや見栄も外聞も構っていられないくらい、汗だくで、へろへろ。しかし、ガイドの朱小姐は、お湯を入れた大きな魔法瓶とインスタントコーヒーのセットを下げて、すたすたと山道を行く。霧の晴れ間に見えた風景は見事でした。朱元璋と陳友諒の湖上戦の舞台として知られる鄱陽湖(はようこ)も見えた。

 最後は美廬。もと蒋介石・宋美齢夫妻の別荘で、のち、毛沢東・江青夫妻も使用した。そんな由緒に従い、ベランダには、国民党・共産党・八路軍などの軍服が用意されていて、好きなコスプレで写真を撮ることができる。左下のおじさん二人が演ずる”国共合作の図”にウケる。



(8/22記)
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