越前と美濃を分ける山脈の盟主『能郷白山』(のうごうはくさん)(1,617.3m)を歩いて来ました。 今日は土曜日で好天でもあり沢山の登山者が入っていました。 九頭竜川の支流である真名川の上流、福井県と岐阜県の県境に位置している山なのです。 福井県大野市の宿にお世話になり、朝食前6時 から皆さんで1時間半ほど城下町の市内散策をし、8時10分に宿を出発。
国道157号線を岐阜県に向けて山間部に入り温見(ぬくみ)峠へ。 4時から登り始めたという方がいたりで温見峠登山口の路肩には車の列ができていました。
例年であれば能郷白山は雪が多く、また国道157号線は雪や落石による通行止めが多発する国道(酷道)なのですが、事前の交通情報で今年は福井、岐阜間の通行可とのことで、この山行が実施されました。 行ってみても、つくづく個人では登山口に行くまでが大変な山だと感じました。
温見峠登山口到着、9時40分。 登山準備を済ませ9時50分出発。 最初の登りから急斜面が続き、汗がしたたり落ちる。 昨日の荒島岳もそうであったが、越前の山は急斜面の直登が多い気がした。 途中からはロープや木の根を頼りに登ることもある。 ただ良かったのは樹林帯の中で日影があったことである。
標高約1490m付近(11時15分通過)からは登山道がゆるやかになると共に視界も開け、ちょっとホッとする。 ここまでの1時間25分の長かったこと、大変でした。
その後もゆるやかな傾斜は、そのまま最後まで続いた。 足元にはサンカヨウやイワカガミ、カタクリ、ムラサキヤシオ等が目を楽しませてくれた。
山頂までの標識発見。11時37分通過。 右手前方に祠が見えた。
かつて白山を開山した泰澄(たいちょう)大師が白山の山頂からこの山を眺め、分祠を祀るため開山したと伝えられ、現在も山頂には、白山神社の祠があり信仰の山として多くの登山者が登っています。 別名「能郷山」・「権現山」とも呼ばれているようです。
能郷白山登頂、11時50分。 朽ち果てた山頂標識があった。
県境周囲の山々からなる越美山地の中でもひときわ高く、展望は山頂より白山神社の分祠側の方が眺望を楽しむことができます。 また、山頂付近の斜面や尾根では、沢山の花が咲き誇るお花畑が見られました。
能郷白山は、深田クラブにより日本二百名山に選定されていますが、深田久弥が日本百名山を選ぶ際に、能郷白山と荒島岳の2つのうち、どちらにしようか迷った末に、荒島岳を選んだというエピソードが残っています。
山頂から白山神社の分祠の方で、登山者の方々が休憩されているので私達もそちらに移動した。 分祠着11時57分。 展望の良い場所であり昼食とした。 贅沢だが日影がなくて暑い。 お腹を満たし12時20分下山開始。
なだらかな下りを過ぎ、標高1490m付近の広場を12時56分通過。 ここからは必死に登って来た直登の登山道を慎重に下り、ガレ場や片側が切れ落ちた斜面ではお互いに声を掛け合った。
温見峠登山口に、私たち遅れ組が下山し全員無事下山完了、14時10分。 お待たせしました。
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