大きな富士山を見上げ、広い富士裾野を見下ろして、前景に十里木(じゅうりぎ)の高原が広がる十里木コースから愛鷹山塊の最高峰『越前岳』(標高 1504m)に登ってきました。 見出し写真の右手ピークが越前岳であります。
十里木高原の駐車場は広く整備され、綺麗なトイレも完備。
その駐車場の回りには、この時期カヤトが南斜面一面に広がり素晴らしい。
十里木高原の駐車場に9時10分到着。準備を済ませ9時35分出発。
十里木コースは越前岳に向けて北斜面を、ほぼ真っ直ぐに緩急を繰り返しながら高度を上げ、山頂を目指す。 駐車場からは、まずカヤトの中に造られた木製階段の急斜面に取り付く。登り初めで元気な内だけど、結構きつい。 電波塔のある展望台(9時50分通過)から振り返り、山頂部に雪化粧をした富士山の絶景を眺める。
電波塔を左に見て、高原状の緩斜面を進む。正面が越前岳。
ここを過ぎると徐々に樹林内の本格的な登りが始まり、木の枝が邪魔をし展望は悪い。 標高 1098mの馬ノ背見晴台を10時10分通過。テーブルベンチがあり富士山が望める。
馬ノ背見晴台を過ぎた辺りからブナ、リョウブ、アセビなどが多くなった林の中の急傾斜を登る。 一寸した「平坦地」という箇所を10時45分通過。
上手く木の根が取っ手の様に登山道脇にあり、それを利用し四肢を使って登る。 この時期はほとんど落葉しているので、振り返れば枝越しに富士を眺められるが、今日は山頂部分に雲が発生し見ることは出来なかった。 この山の登山道は岩は無く、ほとんどが赤土の滑り易い道で歩き難く、きつい登りの時に「勢子辻(せこつじ)分岐」に出た。11時15分通過。
ここまで来たら案内板に越前岳山頂まで10分とあり頑張る。 越前岳登頂11時25分。
登頂時は曇っていたが、お結びを食べながら休憩していたら、日差しが出て暖かくなってきた。 二等三角点のある山頂は傾斜した広場で、テーブルベンチが用意されているが西側が低く傾斜し、座っていても落ち着かない。 富士山は山頂部が見えなかったが、南アルプスや駿河湾そして伊豆半島の眺めは良かった。 ノンビリ25分休憩し、11時50分 下山の途に就く。
往路を勢子辻分岐まで戻り(12時通過)、ここから周回コースを選択し、勢子辻向け西に進路を取った。 勢子辻分岐直下は崩壊が酷く、急斜面でロープが備えられたりと赤土の滑り易い道で、下山路の選択を誤ったかと思ったが、久し振りの登山で色々な道を歩いておいた方が、身体バランスを鍛えるには、良いと思い下山を続行した。
20分ほど厳しい急傾斜を下ったら、細い尾根上の登山路に落ち着いた。 地図を確認しても、スマホに登録した地図のコースからも外れることは無く推移しているので、安心して歩けた。
この時期は木々の葉が落葉し、細い登山路を埋め勢い良く歩いていると、ウッカリ道を見誤ることがあり、気づいてみると四方が同じ様な道に見えることがあります。 こんな時は、スマホの登山アプリを利用し、自分の歩く登山コースを登録しておけば、今現在自分がコースのどこを歩いているのかがスマホ上に表示され、本当に助かります。
勢子辻に下りだして林道合流地点到着、13時丁度。
ここからは誰もいない静かな林道を、のんびり、ブラブラ歩き、国道469号線に13時40分合流した。
この国道を北東方向に5分歩いたら、十里木高原駐車場に出た。到着13時45分。
コロナの流行が寒くなって、都会や観光地では増加傾向にあり、心配でありますが、あまり人に会わない山の中を1人で歩く分は気晴らしに良いと思い出かけてきました。
1人の日帰りなのでスマホのバッテリーがどの位持つのか試しに、初めて登山アプリを利用し歩いて来ました。周回コースを選択し登録しておくと、自分が歩いて来たコースの色が変わり、現地点の標高、そこまでの距離、消費カロリーなどが表示され、中々楽しかったです。。