元号『令和』の天皇陛下が皇太子時代の平成 16年(2004)10月15日に登られた「御正体山」を歩いて来ました。 天皇になられた今後は、ご趣味といえども、今迄の上皇様の国民に寄り添った行幸活動を引き継がれるご様子であり、皇太子時代の様な活動は当然減ってしまうのではと思われます。
御正体山【みしょうたいやま】(1681m)は道志山塊の西部に位置し、どっしりとした山容を誇る山塊の最高峰である。
伊勢原の大山と同じく、古くから雨乞い信仰の山として知られています。
山頂には天候をつかさどる御正体権現が祀られ、山麓の人々は日照りの時には雨を、雨が続く時は晴れを祈ったそうです。
山伏峠バス停に 7時 到着。 直ぐに登山準備を始め 7時 15分出発。
山伏トンネルを道志村側に抜け、少し下った右手から舗装された林道に入るが、直ぐ左手より登山道に取り付く。
昨日、関東各地で大雨と風で大変でした。 今日は、もう雨雲は抜けたので晴れて暑くなるという報道でしたが、道志山塊は濃霧と昨日の雨の影響で登山道は湿り、木々には水滴が残りヒンヤリとしていました。
山伏峠 着、7時半。
濃霧と雑木林の登山道で薄暗かったが、ここまでは順調に登った。
山伏峠から石割山分岐まで 30分の表示であり、簡単に考えていたら、これが非常にきつかった。 岩や石でなく滑り易い土の登山道。 それが直登の道で、所々に土まみれのロープが準備されていたが昨日の雨もあり、スリップに細心の注意をした。
石割山分岐 到着、8時 05分。 5分休憩。
石割山分岐は御正体山と石割山をつなぐ尾根上であり、緩いアップダウンはあるものの順調に進む。
奥ノ岳 通過、8時 20分。
奥ノ岳から 5分ほど進んだら急に開け、送電線の鉄塔下に出た。
西側が開け、本来なら景色良く休憩でもする場所だが、濃霧が消えず視界不良で先に進む。 鉄塔を過ぎると直ぐに文台山分岐を通過、8時半。 ここを下ると御堂跡へ出る。
ブナやミズナラの自然林に変わり、気持ちの良い尾根道である。 若葉の緑が美しく、その中にピンク色のミツバツツジがひと際目を引いた。
中ノ岳(1411m)通過、8時 55分。
中ノ岳から前ノ岳へは同じ様な樹林相の道を、アップダウンを繰り返しながら高度を上げて行く。
前ノ岳通過、9時 20分。 ここから先にはカラマツが目に付くようになる。
少し下ってから、御正体山本峰に取り付く、キツイ登りが続いた。 山頂まで 50分掛かったが、凄く長く感じた。山頂近くにはコバイケイソウの群落が見られた。
御正体山山頂 着、10時 10分。
この山頂はブナやミズナラなどの自然林に囲まれ、広々としているが眺望はない。 でもそこには、赤い屋根の小さな祠や令和の天皇陛下が皇太子時代登頂されたという表示板、テーブルベンチそして一等三角点がある。
御正体山の地域一帯は、樹齢 50~200年生のツガ・モミ・ハリモミ・ミズナラ・ブナ等の針葉樹と広葉樹の混交林の代表的な地域であり、自然状態が良好に保たれているので、これを保存するため「自然保存地区」に指定されています。10時 40分、山頂を後にした。
今日は山伏峠から御正体山までのピストンであり、行きは濃霧の中であったが、帰りには濃霧は消え時たま日差しが有ったりし、木々の若葉や苔がとても綺麗でした。
前ノ岳 通過、11時 05分中ノ岳 通過、11時 25分鉄塔 通過、11時 50分奥ノ岳 通過、11時 55分石割山分岐 通過、12時 05分山伏峠 通過、12時半山伏峠バス停駐車場 着、12時 40分。
本当は快晴の日に歩きたかったのですが、前日まで雨だったので、降られなかっただけ良かったです。
霧にむせぶ新緑の尾根歩きは、静かで鳥の声がとても良く聞こえました。
減量には無理をしないで下さい。