秒速 7mの駒ケ岳ロープウェイに乗り、日本最高所駅『千畳敷』(2612m)まで約 8分。 眼前には中央アルプスが聳え立ち、振り返れば南アルプス、晴天であれば富士山も見える。 千畳敷カールは、7月下旬から 8月にかけて高山植物が咲き乱れる大自然の宝庫です。
と言う、うたい文句の『千畳敷』を、花を愛する皆さんと共に歩いて来ました。 登山道に植生保護ロープが張られ近寄れませんでしたが、左側の小さな黄色い花、これは本州の北アルプスと中央アルプスに分布するクモマスミレだそうです。 右の白い花は高山植物でも有名なアオノツガザクラです。
太平洋上には台風 5~10号といった沢山の台風がウロウロしている中で、一時は中止となりましたが花好きの方々は我慢できず、風雨に対する完全な対策をすることを条件に実施。 中央自動車道の駒ヶ根 ICを 9時 40分に降り、菅の台バスセンター駐車場に 9時 50分到着。10時発のバスに乗り込み、駒ケ岳ロープウェイの「しらび平駅」へ。10時半着。
以前に来た時が大混雑であったことが記憶にあり、皆さんにまず 2612mの千畳敷駅まで行ってから、ゆっくり準備しましょうと先を急いだ。
しらび平駅から約 8分くらいで上部(標高差950m)の千畳敷駅に10時 48分到着した。
もともと雨を予想した高山植物観察ハイクであり、明るい曇り空を見て得した気分でした。
千畳敷駅から駒ケ岳神社前を右手に千畳敷カール内の高山植物観察遊歩道がありましたが、ここは後にして、まず西側の宝剣岳(2931m)から檜尾岳(2728m)の尾根上にある極楽平を目指しました。11時 10分出発。
地図上に表示された標準登山時間は 30分ですが、お花好きの皆さんであり一つ一つの花に解説が付いたり、写真を撮ったりと自由にノンビリ歩いて頂きました。
目的の極楽平には 12時 15分着。
これでも登山途中で雨が降り出したので、1時間程度で登り切りましたが、好天であり時間制限なしにしたら 2時間でも 3時間でも平気な方々であり、登山者からすると驚くばかりです。
雨の方は強い降りではなく、それも降ったり止んだりといった降り方で、それほど 気にもならず、下りは上から目線なので花を良く見つけられ、素晴らしい所に来られたと皆さん大満足の様でした。
千畳敷駅に 13時 05分下山。
下山後は全員そろって千畳敷カール内の遊歩道に進み、3000m近い宝剣の稜線を仰ぎ見ながら、間近に咲き誇る高山植物を愛で楽しんできました。
標高2600mの高山植物は雪解けが終わる 6月下旬から 8月下旬に一斉に咲き始め、見頃の好天時にぶつかれば、美しさが短くも鮮烈な印象を脳裏に焼き付けます。
クロユリ、コバイケイソウ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、シナノキンバイ・・・・・ 厳しい自然の中で可憐に咲く その姿は見る人の心をとらえて離しません。 下の絵は千畳敷カールの全貌です。
小雨だが止む気配はなくなり、14時半のロープウェイでしらび平に下り、帰途に着きました。
台風が来ているので一時中止としたのですが、皆さんに押されてしまいました。
でも、たいした降りとならず沢山の高山植物を見ることができ、皆さん大喜びでした。
これからも続きますので、またご訪問ください。