『のべやま』と書いた。 停車場で汽車を降りて、 わたしの道が ここから始まる。 (尾崎喜八「花咲ける孤独」より)
寒い時には、寒い所に行こうと考えたのに、予定していた当日が週間天気予報で雨、その上気温が18℃以上になると言う事で、衣類や装備に迷った。
向かう所が、広い世間には余り知られていない信州の南佐久北相木村にある氷柱・氷瀑めぐりである。
史跡名勝になっている《三滝山》。 ここには猪音(ししおとや)の滝と三瀑。 【大禅(だいぜん)の滝、小禅(こぜん)の滝、浅間(せんげ)の滝】があって、三滝山と名付けられた。
ここに向かう道中も、中央高速の笹子トンネル天井崩落事故により、現在対面通行で酷い渋滞に巻き込まれ1時間近く遅れ、溶けないでくれと祈った。
小禅の滝は普通の滝が氷付いたものであり、気温の上昇に伴い音を立てて剥がれ落ちる所が見られた。
今回の見学の目玉は大禅の滝である。 落差約30mあり、厳寒時には凍結してマツカサ状の大氷柱になり、その眺望、壮観さは他に類例がないと言う。 でも本当に自然て不思議な芸術作品を作ってしまうんですね。
これは見ない訳にはいかない。
大禅の滝のかたわらの観音堂は弘化3年3月20日、出羽国の行者「田村太心」が諸国行脚し、心願叶うてこの地に開山した。 7年後の嘉永6年本堂を完成し、三滝山深沢庵と称すとの事です。
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