三溪園は、明治時代末から大正時代にかけて製糸・生糸貿易で財をなした横浜の実業家原 三渓(本名:富太郎)が、東京湾に面した“三之谷”と呼ばれる谷あいの地に造りあげた、広さ約175,000㎡(53,000坪)の日本庭園です。
明治39年(1906年)に一般公開された外苑と、三渓が私庭としていた内苑の2つの庭園からなり、実業家であり、茶人であり、日本有数の古美術コレクターであった三渓が京都や鎌倉などから集めた17棟の歴史的建造物と四季折々の自然とが見事に調和した景観が見どころとなっているようです。
三渓は、芸術家や文学者など文化人たちと広く交流した事でも知られ、三渓園は美術・文学・茶の湯など近代日本文化の一端を育んだ場所でもあるとの事です。
学術上・芸術上、そして鑑賞上優れていることから、平成19年(2007年)には国の名勝に指定され、庭園全域も文化財として位置づけられました。
国の重要文化財指定の建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め17棟の建造物が点在し、「三渓記念館」では、三渓自筆の書画や狩野派の障壁画などを含む新旧の美術品が約500点収蔵されています。
庭園は春は桜、夏は新緑とハス、秋は紅葉、冬は梅など年間を通して楽しめます。12月8日(土)に訪問し、もう紅葉も遅いかなと思っていましたが 、まだまだ見られる個所もありました。
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