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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

「仙台」の地名の由縁を持つがん封じの寺

2021年12月14日 | 旅行記・まち歩き


仙台の帰路、せっかくなので周辺各地をしっかり視察研修しながら帰ることにする。これもコロナが落ち着いてきたからできること。気持にも少し余裕ができた?
ただ、同行した娘世代の女性社員からは切実な依頼。友人が病気なので、お寺様にお参りに行きたいという。その「虚空蔵山・大満寺(こくうぞうさん・だいまんじ)」は、「仙台」の地名ともなった「千躰仏」を祭っている由緒あるお寺。
創建800年といわれるが、伊達家家老(かつては国分氏一族)の菩提寺として、もともと青葉城にあったものを今の場所(太白区愛宕山)に遷座したもの。青葉山もそうなのだろうが、ここからも仙台市内が一望できる。



境内は山の上にあるために、眺めはいいもののそれほど広くない。その場所に、虚空蔵堂、十二支守本尊八角堂、千躰堂、社務所などが並び、裏手には愛宕神社などが所狭しとひしめき合う。階段を上るとなるとかなりきつそうだ(急坂を登る細い道だが、近くまでクルマでも行ける)。
虚空蔵菩薩は、曹洞宗の十三仏のひとつ。知恵や知識、記憶などにご利益のある菩薩として知られている。十二支守では丑と寅の守り本尊で、同行した女性社員は寅年。(ちなみに私は亥年だから阿弥陀如来。)
しかし、こちらの虚空蔵菩薩さまは、「がん封じ」の菩薩として有名なのだ。仏神に祈る気持ちが、希望を生む場所として、ちょっとしたパワースポットを生み出したようだ。



同行社員は、絵馬に家族や友人の健康祈念を書き込み、さっそく八角堂の虚空蔵尊のところに奉納。丁寧に手を合わせていた。きっと虚空蔵菩薩さまが、お力を与えてくれるに違いない。
御祈祷受付はインターネットでも受け付けているという、先進技術を持った虚空蔵尊だが、現地に行くなら駐車場や虚空蔵堂の位置を確認するとともに、徒歩の急階段か狭い急坂の道を選ぶか入念な下調べが必要。
それにしても眺めがよく、仙台駅からもクルマで10分ほどの市街地に、こんな素敵な場所がある。さすが杜の都・仙台の名前の由縁をもつお寺ってところですかね。

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