「喰わなければ喰われる。喰うことを躊躇ってはならん。喰う事で生き残れるのだからな。それが戦国の掟だ」
それが六角であっても喰えるなら喰うと妻に説く朽木基綱。
1561年。朽木基綱は、元服後まもなくにして、近江の四傑まで登り詰めた。しかし、小国・朽木をここまで大きくするだけで周囲に多くの敵を作ってしまった。それは仕方がないのだが、関係ないことまで朽木のせいにしないで欲しいと基綱はため息をつくしかない。
どうやら川中島の戦いで武田が上杉に大敗してしまったことまで、朽木のせいにされてしまっていたらしい。武田信玄よ、なぜ、その場に居もしなかった俺を呪うのだと……。
近江周辺というか、都を中心地としたエリアは、微妙な政治バランスの上で均衡を保っていて、当面の敵である浅井・朝倉連合だけではなく、六角や一向一揆の動きも無視できず、覇者というべき三好の家中の動向すら影響してくるというのに、そこを引っかき回して権威を保とうとする足利将軍家という状況下での舵取りが面白い2巻。
【淡海乃海 水面が揺れる時 弐】【三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲】【イスラーフィール】【碧風羽】【TOブックス】【本格大河ドラマ】【川中島の戦い】【永禄の変】
それが六角であっても喰えるなら喰うと妻に説く朽木基綱。
1561年。朽木基綱は、元服後まもなくにして、近江の四傑まで登り詰めた。しかし、小国・朽木をここまで大きくするだけで周囲に多くの敵を作ってしまった。それは仕方がないのだが、関係ないことまで朽木のせいにしないで欲しいと基綱はため息をつくしかない。
どうやら川中島の戦いで武田が上杉に大敗してしまったことまで、朽木のせいにされてしまっていたらしい。武田信玄よ、なぜ、その場に居もしなかった俺を呪うのだと……。
近江周辺というか、都を中心地としたエリアは、微妙な政治バランスの上で均衡を保っていて、当面の敵である浅井・朝倉連合だけではなく、六角や一向一揆の動きも無視できず、覇者というべき三好の家中の動向すら影響してくるというのに、そこを引っかき回して権威を保とうとする足利将軍家という状況下での舵取りが面白い2巻。
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