
刀鍛冶ルッツは組合に所属せず、城壁の外で気ままに暮らす鍛冶師だが、そんな彼が会心の一振りを打ってしまった。誰もが見惚れる妖しいまでに美しい刀だ。しかし、モグリの鍛冶師にそんな名刀を売りさばく伝手があるはずもない。
仕方なしに刀を転がしておいたルッツだったが、ある日、いつも仲介を頼んでいる女商人クラウディアが騎士に逮捕されてしまう。いつも使う道を阻んでいる盗賊たちに通行料を払っていたのを、盗賊への利益供与と言いがかりをつけられてしまったのだ。
ルッツは不当逮捕されたクラウディアの保釈金代わりに、打った刀を叩き付けてきたのだが……。
短気で愛想のない刀鍛冶の青年と、口八丁で尻が魅力的な女商人が、魔剣を求めてやってくる胡散臭いジジイや高圧的な騎士を相手にあの手この手のやりとりをしているうちに、マニアが意気投合してしまうという恐ろしい結末をむかえる、物作りファンタジー。剣1本ごとのエピソードが物語を進めていきます。
結局、どいつもこいつも業が深いのだ。
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