1944年刊行の『愛しのワンダーランド』を改題し、高千穂遥の追悼的な解説を加えたSF入門&日本SF黎明期のエピソード集。神保町で繰り広げられたペーパーバックSF争奪戦のこと、テレビの取材でアシモフに会ったときの話、ハインラインの葬儀に出席する矢野徹氏と共にNASAへ行ったときの話、アメリカの古書店主と繰り広げた丁々発止のトレード話等々。ソフトカバー版で持っているけれど(そしてすぐ目の前の本棚に入っているけれど)、反射的に買ってしまいました。
スペースオペラといいつつ、真っ先に取り上げるのがアシモフ、クラーク、ハインラインであり、そうした作品の魅力を、こうした作品に初めて接した戦後のSFファンたちの姿を交えつつ紹介。そこからさらに「これをスペースオペラ作品として書き継ぐとしたらどうする?」と話を振るなど変幻自在。まだ戦後間もない頃、SF同人の先輩たちからまだ翻訳もされていない作品について(本物以上に)面白可笑しく語って聞かされたというエピソードが出てくるけれど、この本自体がまさしくそんな「サークルの先輩からのお話」的な愉しさにあふれていますね。
【スペース・オペラの読み方】【野田昌宏】【愛しのワンダーランド】【ベートーベン】【看護婦】
スペースオペラといいつつ、真っ先に取り上げるのがアシモフ、クラーク、ハインラインであり、そうした作品の魅力を、こうした作品に初めて接した戦後のSFファンたちの姿を交えつつ紹介。そこからさらに「これをスペースオペラ作品として書き継ぐとしたらどうする?」と話を振るなど変幻自在。まだ戦後間もない頃、SF同人の先輩たちからまだ翻訳もされていない作品について(本物以上に)面白可笑しく語って聞かされたというエピソードが出てくるけれど、この本自体がまさしくそんな「サークルの先輩からのお話」的な愉しさにあふれていますね。
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