「シェルバッハ・ビュレット」と聞いても、これをお読みになっている方でおわかりになる方は少数だと思います。
化学分析に使用する、滴定を行う器具の名称のことですが、僕が学んでいた地方の工業高校の化学科では、3年生の実験になると普通に使用していた滴定器具でした。
普通のビュレットよりも、メニスカスが大変見やすくて、誤差が少なくて便利でした。
工業高校を卒業して、さらに勉強したくて大学の工学部に入学したのですが、実験器具の酷さと言ったら実験をする気が無くなるくらいでした。
ビュレットの穴が詰まって実験に使用できなかったり、ワセリンが器具にこびりついていたり・・・。
工業高校では、実験器具は、実験終了後には整理整頓しておく事が当たり前のことでしたから。
実験担当の教室の助手に話して、「シェルバッハ・ビュレットを貸して下さい。」と話しましたが、「学生実験では使わせない。」との答えでした。
工業高校では当たり前に使えた実験道具が、進学した大学では使えない状況、そんな日本の教育に当時の僕はがっかりしたことを覚えています。
今になって考えると、当時の文部省からの大学の助成金を考えると、無理もないことだと思いました。
時間が経って、自分の考えの未熟さを考えると、どこかに身を隠したくなります。
化学分析に使用する、滴定を行う器具の名称のことですが、僕が学んでいた地方の工業高校の化学科では、3年生の実験になると普通に使用していた滴定器具でした。
普通のビュレットよりも、メニスカスが大変見やすくて、誤差が少なくて便利でした。
工業高校を卒業して、さらに勉強したくて大学の工学部に入学したのですが、実験器具の酷さと言ったら実験をする気が無くなるくらいでした。
ビュレットの穴が詰まって実験に使用できなかったり、ワセリンが器具にこびりついていたり・・・。
工業高校では、実験器具は、実験終了後には整理整頓しておく事が当たり前のことでしたから。
実験担当の教室の助手に話して、「シェルバッハ・ビュレットを貸して下さい。」と話しましたが、「学生実験では使わせない。」との答えでした。
工業高校では当たり前に使えた実験道具が、進学した大学では使えない状況、そんな日本の教育に当時の僕はがっかりしたことを覚えています。
今になって考えると、当時の文部省からの大学の助成金を考えると、無理もないことだと思いました。
時間が経って、自分の考えの未熟さを考えると、どこかに身を隠したくなります。