いまや写真というと、デジタルの時代ですが、ほんの少し前までは、フィルムのいわゆる銀塩写真の時代でした。
拙宅の乾燥させたトランクの中には、ニコンFとかニコンF2、交換レンズがゴロゴロとしています。みなそれぞれ20年から30年使ったでしょうか。
ニコンFは、昭和48年からだから、もうそろそろ40年近くなります。
使い心地は、今のデジカメよりも、手の掌にぴったりとくるような、触感があります。合成樹脂でなくて、金属特有の触感です。
フィルム枚数も限られていたためか、一枚一枚が真剣勝負でした、今のデジカメの様に、何百枚、何千枚のように写し取ることは出来ませんでした。
リバーサルフィルムになるとことさらでした、コダクローム、エクタクローム、いまでもあの独特な発色の特性が好きでした。
もう、街の写真屋さんは店を閉めてしまったところがほとんどですが、自宅でカラー写真の引き伸ばしができる時代ですから、仕方がないのでしょうが、あの暗い暗室に閉じこもって、現像液の中から印画紙の中に残像が浮かび上がってくる瞬間がたまらない時でした。
おじさんの独り言・・・