拙宅にテレビが初めて入った頃だから、たぶん昭和38年頃だと思います。
私は、「ローハイド」とか、「ララミー牧場」に夢中になっていた小学生でした。
ローハイドのウィシュボーンおじさんだったと思うのですが、いつも真っ黒で重そうな鍋で、豆料理(チリコンカンのようなものだったのか、それとも牛のスネ肉の煮込みなのか・・・)を作っていたのを覚えています。
貧しい日本の長屋生活だったからでしょうか、食べているシーンばかり想い出します。
大人になってからもずっと、「あの黒くて、重そうな鍋」のことが気になっていました。
あるとき、アメリカのアウトドアー雑誌を見ていたところ、ありました、あの鍋が! 「ダッチオーブン」と言う名前でした。
たぶん、時代背景を考えると、アメリカでは南北戦争が終了した後に、オランダ系移民が鋳物の鍋を売り歩いていたのが、その語源ではないかと思います。
その、ダッチオーブン、もう三十年も前になるのですが、個人輸入で買いました、アメリカのLODGEの12インチのディープポットでした、大きな頑丈そうな段ボールに入って航空便で届きました。
まだ為替レートが120~140円くらいだったと思います、そのために、わざわざ都内のS銀行で口座を作り、審査を受けてVISAカードを作りました、いまでは考えられないと思います。
それから、解説書を辞書ひきながら、オリーブオイルでシーズニングとかネギを炒めたりして使いました。
あるとき、近所のディスカウントストアーに行くと、なんと苦労して個人輸入した物が、二束三文の値段でした! しかも、付属品までついていました。
模造品かと思いきや、メーカーのロゴも間違いありません。
これは、買うしかない! 売ってもいいやと、息子たちも使うだろう! 12インチ、10インチ、8インチさらには、キャンプで使おうと思っていた、三脚も大小購入しました。
そんなわけで拙宅では、真っ黒になった、ダッチオーブンが4個もあります。
リタイア後は、孫でもできたら、庭でたき火をしながら、チリコンカンや美味そうな、ローストビーフを・・・
まだまだ、先の話ですね・・・