日々好日

さて今日のニュースは

政府デフレ宣言か?

2009-11-21 18:58:27 | Weblog
先般内閣府は7月~9月のGDP速報値は前期比で1・2%増、年率換算で4・8%
増で、日本経済は内需外需とも緩やかな回復にあると発表しました。

処が余りにも物価急落が続くので政府は11月の月例経済報告で日本経済は
「緩やかなデフレ状況にある」と宣言しました。

物が売れなくなり、物価がドンドン下がるそれでも販売額が下がっていく、利益 
確保のため、給与切り下げ、果てはリストラを行う。
余計物が売れなくなると言う、「デフレスパイラル」と言う悪循環がもう始まってしまったのか?

この悪循環を断ち切るには、経済支援で企業を支え、雇用を掘り起こし、新しい
事業を行い、活発に内需増を図る。
その為に国の大型の財政出動や日銀金利政策緩和等が考えられるが、現在日銀は
昨年11月に0・3から0・1%に金利を切り下げもうこれ以上下げようが無い所まで来て居ます。
殆どゼロ金利です。
日銀も政策金利で対応する気がない事を発表しています。

今は生鮮食品やエネルギーを除けば緩やかな物価下落が続いていますが、
製造業やあらゆる業種にジョジョに広がり派遣社員切り給与のカットしボーナスも
圧縮してコスト削減に努めて居ます。

麻生政権では三段階に分けて財政出動させたが効率が悪くサッパリ効果が上がらなかった様です。

それに政権交代で景気回復の二次補正予算を洗い直し3兆円近くを凍結してしまいました。

何か高い花火が不発弾になって、綺麗な花火を夜空に打ち上げる事が出来ません
でした。

鳩山政権も景気対策の補正予算と来年度本予算で大盤振る舞いをして財政需要を
作りだす方針らしいが、先立つものは財源で、今その捻出の苦労しているので多
くは期待出来ません。

外需も内需も上向いて居ると云うのだからもう少し国民の懐に恵みがあって良い ものを、
一体何処に消えてしまって居るのか不思議ですね。

兎に角雇用問題、その為には企業に元気になって貰わねばなりません。
今企業は余裕は無く兎に角生き残りを賭けて利益追求に躍起です。
もう少し雇用拡大に向けて政府も支援すべきではないか?

何時になったら、「デフレスパイラル」の呪詛を断ち切り安定した生活が送られる
様になるのでしょうか。

EU初代大統領選任される

2009-11-21 08:26:52 | Weblog
加盟27ケ国のリスボン条約批准が全て済み、EU初代大統領にベルギーの
ヘルマンファンロンパイ首相が選出されました。

ファンロンパイ首相はベルギー国の首相とは言え全く無名に近い。
当初リーダー型で知名度、交渉力抜群の、プレア前英国首相が最有力視されていたが、
英国からEUが牛耳られるのではと恐れられ小国の調整型指導者として選ばれ
ました。

ベルギーでオランダ語圈とフランス語圈の対立で国家分裂の危機になった事があったが
是を纏めあげ財政面でも威力を発揮し「ミスター修理人」と呼ばれる人です。

ベルギーでは中道右派キリスト教フランドル党に属し、ユウーモアたっぷりの、
オランダ語の俳句を趣味にした人で満更日本と無関係ではなさそうです。

EUの基本的条約リスボン条約は当初の欧州憲法条約に問題が多く各国の主権が
犯されると批准反対が多く、より緩やかに超国家機関的性格を薄めた新基本条約
が作成され27ケ国が無事皆批准を済ませました。

正式には「欧州連合条約及び欧州共同体設立条約を修正する条約」と言う
長ったらしい名称がついて居ます。

是で5億人を擁し、米国中国のG2時代に対抗するEUが誕生したわけです。

方や日本はGDPで中国に追い抜かれ、日本抜きの米中で世界は動こうとして居ます。

鳩山首相はEUの向こうを張って東アジア共同体構想を打ち上げましたが、
米国抜きにマッタが掛かり、此処も米中の主導権争いになり日本は埋没
してしまいそうです。

何処までEUが米中G2二大国時代に互して行けるか?
それはこの新しいファンロンパイEU大統領の手腕に掛かっています。

今後新しいEUの顔として活躍が期待されます。

一方日本が米中G2時代で生き残りを賭けるには、このEUをどの様に上手く利用
出来るかに掛かっています。

日本にとっては東アジア共同体構想をどうするかと言う問題があるが、このEUが
その将来を示してくれるのではないでしょうか。

臨時国会不正常化?

2009-11-20 08:44:24 | Weblog
なるだけ短くしたい民主党の臨時国会は、残す処数日となりいよいよ緊迫度が高ま
り国会の不正常化の状況が出始めました。

金融機関への返済猶予法案は亀井金融相が強引に進めるモラトリア法案ではと言われ、
是を国と金融機関、債務者の三方損で纏めた、余り褒めた法案では有りません

この返済猶予法案を金融委員会に18日上程し殆ど審議もせず1時間で自民公明等
野党欠席のまま強行決議しました。
19日深夜本会議に上程し強行採決賛成多数で可決参院に送付した。
法案上程から審議時間わずか10時間と言う短い時間で強行可決された事になります。

何故かくも民主党は審議を急ぐのか?
自民党が目論む民主党小沢幹事長の政治資金疑惑や鳩山首相の偽装政治資金の追求
を交わし、10年度本予算案の年末作成のためにはやむを得ない選択との憶測が
飛び交って居ます。

それに中小企業や住宅ローン救済のための返済猶予法案と日本郵政株式売買凍結法案
を是非臨時国会で成立させたい亀井金融相の願いが一致したからだと言う噂が
専らです。

そもそも返済猶予法案と言うと聞こえは良いが、簡単に言うと借金棒引きでなく、
国が保障して金融機関に借金返済を猶予して貰うと言う法律です。

但し利息だけは支払わねばなりません。

猶予された債務者は今直ぐの返済は延ばして貰えますがその分支払いは多くなります。

又猶予する金融機関も国の保障はあるがその分経営が苦しくなります。
国ももし不良債権化したら保障した分を弁償しなければなりません。
それは私達の税金が投入される事でもあります。

謂わば金融機関も債務者も国も三方損で成り立った法律でもあります。
一時しのぎのリスクの多い悪法と行っても過言ではない。
それを亀井金融相は中小企業や住宅ローン利用者救済との口実で強引に押し
通そうとしたのです。

民主党政権はこの返済猶予法案と日本郵政株式売却凍結法案は何が何でも、亀井
金融相のため成立させねばならないと、なりふり構わず強行策に出たのがどうやら
真相の様です。

お陰で最優先法案であるべき、インフルエンザや肝炎対策基本法案が割を喰って 
臨時国会では成立が困難化されると見られる様になりました。

攻守が変わり全く同じ国会運営、強行採決を非難していた野党時代の民主党がまだ
酷い審議未了で強行採決と言う暴挙に出、是を非難する自民党の審議放棄は国民
へ約束違反と言ってなかったか?

国民にはもうどうなって居るのか判らなくなってきました。

話しは変わりますが、野党時代あんなに自民党を責め立て法律まで立案し国民に、
公開を迫った官房機密費について追求された平野官房長官はここ数日で1億円余り
支出した事実は認めたが、「何のため」「誰に」等は機密事項でと逃げ回りました。

この様な事が次々に起きると何のために政権交代だったのか?
どっちもどっちで、最早国民の為の政治等は存在しないのではと言う政治不信に
陥ってしまいます。

国の財政悪化を更に加速度させる民主党公約、自民党と少しも変わらない国会
運営、タガがはずれた一部国民への迎合と言えるバラマキ政策・・・

このままでは民主党政権もそう長く様な気がしてなりません。
国民との約束はキッチリ守って貰いたいものです。




国の税収は大丈夫なのか?

2009-11-19 08:44:03 | Weblog
前政権は08年度国の税収が当初予算見積もりを下回り、その善後策に四苦八苦
したが、09年度はそれを上回る凋落に民主党政権も慌てふためいて居る様です。

ご存じ昨年リーマンショツク以来日本経済は低迷を続け、この頃ヤット回復の兆し
が見え始めたと言われます。

税収を左右する、法人税や所得税共に経済不況で落ち込み09年度当初予算見積額
約46兆1千億円から7~8兆円下回り38兆円前後に落ち込む見通しになつた。

此の38兆円は、国家予算で借金返済の国債の償却や返済額とか、社会保障費
の金額に匹敵する様な額です。

これでは何も出来ません。後は全て赤字国債にお世話になると言う寸法です。

オマケに民主党新政権は巨額なマニフエストを国民と約束してその実行に苦慮しだ
しました。

財源が先だ選挙公約は先延ばししろと言う現実派の財務省関連の一団。
嫌、公約は国民との約束事だから何が何でも実施と迫る鳩山首相を中心に理想派とも言える一団。

早速この激突が起きています。
高速道路全面無料化の見直し。大きなウエイトを占める「こども手当」の見直しや
農家戸別補償制度の見直し等、民主党公約の根幹をなす約束事が大きく揺れて居ます。

先般各省等の10年度概算要求減圧に向けて行われた、行政刷新会議の業務仕分け
第1ランドでは、初日から5日の間で51業務洗い直して廃止や凍結等で2200億円予算削減を行いました。

又独立行政法人の基金や特別会計の剰余金所謂「埋蔵金」を9000億円ほじくり
だして国庫返納させました。

業務仕分けはいよいよ第2ランドで本番に掛かり真価が問われます。

福祉、年金、教育、科学、医療、地方交付税、原子力発電そして国防等全て聖域でないと全般に亘り引きずり出しての検証でした。

しかし予定した3兆円減圧は到底無理な感じがしてなりません。

またこの業務仕分けの結果は法的拘束力がないので、飽くまでどう予算編成に
生かされるかは、今の処不透明です。

何れにしても残された時間は余りありません。
今の処09年度税収減に対しどう対処すべきか?

聞く処によると、前政権が実施した09年度補正予算を殆ど執行停止凍結しました。

新たに民主党政権は景気対策のための09年度第2次補正予算案を作成する意向との事です。

是を10年度本予算と連動させ複数年度に亘る景気対策を図る意向の様です。  しかし先立つものは財源です。

前政権分補正予算凍結分を是に当てる意向ですが、それでは不十分と強固に反対
する閣僚が居て結論はまだ出て無いとの事です。

これも赤字国債発行となると、33兆円を大きくオーバーする大赤字予算を造る事
にならないか?
もはやタガが外れたなんとやらで、大変危惧する事です。






地域主権戦略会議設置される

2009-11-18 08:08:36 | Weblog
民主党の大きな目玉、政治主導とムダ削減。それに地方分権が挙げられます。

その為新たに国家戦略室。行政刷新会議を設置し政権運営の両輪の役を果たして居ます。

今回是に地方分権を推進する「地域主権戦略会議」が内閣府に設置されました。
謂わば国の構造を根本からやり直そうと言う心臓部に当たる重要な部署です。
国家戦略室と同じ様に内閣設置法等の法整備が間に合わないが何れ整備されるとの
事です。

是に伴う前政権が設置した「地方分権改革推進本部」等内閣府や内閣官房に設置された
関係閣僚会議や有識者懇談会など18の組織が廃止又は改編されました。

戦略会議のメンバーは、首相や関係閣僚及び地方の首長(くびちょう)有識者等、 
12名で構成し、「全国知事会」や地方6団体が行う「地方分権推進全国会議」 
等とも連動して改革を進める意向です。

何せ今まで明治時代から140年近く掛かって築き上げて来た中央集権体制を一挙
に地域主権国家へ転換しようと言う試みですから大革命です。

謂わば徳川幕府の各藩体制に戻そうと言うのですから、ちょつとやそっとの事
ではありません。

行き着く先は道州制体制ですが、今は兎に角国は外交と防衛等本来の国家行政に 
専念し地域行政は地域に委せる。
そのため権限や財源を出来るだけ国から地方に移譲す事が先決です。

此の戦略会議は副議長原口総務相が事実上の担当となり、菅副総裁や藤井財務相等
関係閣僚等が主体となって来月中旬を目途に改革の工程表を作成すると言う。

いよいよ地方主権時代の到来とばかり期待の声が高いが、地方は地方交付税まで
内容のムダを洗い出す業務仕分けの対象になったり、1兆1千億円の事項要求に
財務省が難色を示したり何となく政府に対し不信感が見受けられます。

総務省は是に対し自治体の業務を法律で縛る「義務付け・枠ずけ」の見直しや、
使途限定の「紐付き補助金」を廃止して「一括交付金」を新設する方針ですが、
自治体は地方による格差が出るのではと警戒して居る向きもあります。

自治体は地方税収減で頼るは国の交付税と言う現実があります。

今まで地方分権が進まなかった最大の原因は、自分達の生死に関わる事と省益優先
で頑固に抵抗する官僚の厚い壁があったからです。

改正案が出る度握り潰して廃止したり、或いは先延ばししたり、または用をなさない
骨抜きにしたりして巧妙に細工して抵抗してきました。

果たしてこの地域主権戦略会議が政治主導でこの壁を崩して呉れるのか?
一応企画・立案・実行組織を一体化し強力な体制で望むらしいが、何処まで、財源
や権限・或いは人を移譲出来るか、是からの手腕に期待したいと思います。


日本はデフレ傾向が深まるのか?

2009-11-17 13:53:50 | Weblog
日本経済も底を打ち回復の兆しが見えだしたと言われ、毎期指針になるGDPの 
発表が注目されます。

今回内閣府は7~9月期のGDPの速報値は前期4~6月期比で1・2%増でした。
年率換算で4・8%増、2四半期連続プラスで本格的回復かとも思えます。

GDPの約60%を占めると言う個人消費は前期比で0・7%増これはエコー減税等
の経済対策の下支えが未だ持続して居ると推定されます。

設備投資も1・6%増に転じ、内需はまあまあで、外需の輸出も6・4%増と可成
りの立ち直りが見られると言う。

但し景気回復の即効薬として前倒しされた公共事業等が一巡し政権交代で厳しく
なり、公共投資は1・2%の減になりました。

菅国家戦略担当相は景気対策として2009年度第2次補正予算案を検討して  
その額2兆7千億円に纏めたい意向だったが、連立3党党首による基本政策閣僚
委員会で国民新党の亀井代表からもっと額を大きくと注文が出て具体的内容は
結論先送りになりました。

話しは変わりますが日本経済の先行き不安で買い控えが起きたのか、国内需要は 
前年比で2・6%も下落してしまいました。
このまま物価下落状態が続けば金詰まり傾向の懸念が出てきました。

経済は生き物です。インフレとデフレの狭間の微妙な合い間の安定で保たれます。
そう言った意味ではこのGDPの指針の発表は慎重で有らねばなりません。
過去に市場が開ける前に発表して市場が混乱した苦い経験から、発表は午前8時
30分に発表するとの取り決めがあるが、民主政権になり新しい直嶋経産相が何を
勘違いしたのか事前発表のポカをやらかしてしまいました。

この様な事前漏洩は極めて希な事で鳩山政権の情報管理のずさんさが暴露される、
一幕もありました。

幸い大混乱には至らなかったが、矢張りこの情報を素早くキャチし動いた者達は
可成りの利益がもたらされたのではないでしょうか。

1秒でも速く情報を掴むことに心血を注ぐプロ集団とシロウトみたいな新任大臣との違いでしょう。

こんな事が続くと世界の金融界からの信用を無くしてしまう恐れが有ります。
エコー減税に熱心なのも良いが、情報管理もシッカリ頼みます。

普天間基地移設作業部会開催される

2009-11-17 08:33:10 | Weblog
鳩山首相とオバマ大統領との日米首脳会談の折、約束した項目の中に、普天間基地
移設の作業グループ設置がありますが、今日その初作業部会が開かれます。

伝え聞く処によると日米首脳会談では米軍普天間飛行場をキャンプシュワブ沿海部
移設合意の件を先に持ち出したのはオバマ大統領の方で、鳩山首相と可成り長い
時間を割いて協議したとの事です。
如何に米政府がこの件を重視して居るか推測出来ます。

この作業部会は日本側からは、岡田外相。北沢防衛相。が米国側はルーツ駐日大使
がクリント国務長官とゲーツ国防長官の名代として参加する予定と言う。

此の普天間基地移について、鳩山首相が日米首脳会談後も2006年日米合意を
前提としない事を作業部会で協議すると、重ねて強調して居ます。

これに対し岡田外相は沖縄訪問でも日米合意は国と国との合意だから今更白紙は
困難と言明しました。

民主党はマニフエストに県外或いは国外移転が書いてあるか無いかで党内で今揉めています。

沖縄県民はこの際、県外又は国外移転を実現して欲しいと迫ります。
連立を組んで居る社民党も強い県外又は国外移転を迫って居ます。

しかし3年前に米政府と日本政府が合意した内容は、例え政権が変わろうと、
革命とか、大きな変動が無い限り厳然として果たさねばならない国際ルールがある
事も事実です。

前政権が残した課題をその狭間で如何に対処して行くか?
自民党は自分達が狡く先延ばした事は棚に挙げ、盛んに攻撃していますが、是も
筋違いの事の様に思えます。

岡田外相は県外移転が出来ないなら、嘉手納基地へ、いっそ機能統合は出来ないか
実現可能性を探って居ると言う。

この嘉手納基地統合案については地元嘉手納町や周辺自治体の激しい反発を呼んで
居ます。

米政府はあくまで日米合意に固守し早期実現を主張して居ます。

鳩山首相は是に対し日米合意に拘らない解決を繰り返し明言して居ます。
日本国民の本音もまた其処にあります。

しかし中国を意識し結ばれた日米軍事協定は依然ととして存在します。
日本が「米国核の傘の元」に庇護されて居ると言う事実も厳然としてあります。
その中で何処まで日本の自由が許されるのか?

今回の普天間基地移設問題は、国民のためか?それとも米国防衛の一翼を担うか?
の苛酷な踏み絵ではないでしょうか?

問題は日本の将来を見間違えない様な決断が要求されます。



業務仕分けはアフガン支援のためか?

2009-11-16 09:57:32 | Weblog
今行政刷新会議は各省が要求した概算要求額の圧縮のため「業務仕分け」を行って
居ます。

政治パフォーマンスと酷評する人達が居ます。
官僚イジメをアッピールし政治主導を国民に示して居ると皮肉る人達です。
廃止継続等多数決で判定された項目が法的拘束力を持たない事が挙げられます。

一方今まで闇の中で消えていた我々の血税の行方を白日の下にさらけ出し、公開で
討論され、喝采する人達・・・

今の処目標の3兆円なぞ遥か夢のまた夢の様な話しですが、政府がオバマ大統領に
提示したアフガン支援の50億ドル4500億円は現実の話しです。

政府はインド洋給油活動を来年1月から打ち切る変わりに民生分野のアフガン支援
策に移行する様にした。

是までの欧米追従の軍事活動の下働きから、また昔の様にカネを出して国際協力
を誤魔化そうと言う目論見です。

大枠は2010年から5年間で4500億円を注ぎ込んで、元タリバン兵士の職業
訓練や全警察官8万人分の給与の半額負担を行う。
農業分野で治水利水工事で農地開発、農業指導、学校建設、教育育成、道路整備
電力施設等インフラ事業や工場建設新しい都市造りに取り組む等誠に雄大な構想
です。

処が待って下さい。何で日本が其処までアフガン支援に深入りせねばならないのか
現在日本の財政は火の車で、一円でも削減しようと血眼になって居るのではなかっ
たかな?

是が本当に日本の国益になるのか?

単なる鳩山首相のセンチメンタルな「友愛精神」のために我々尊い血税が使われるのではないのか?

現在アフガンはカルザイ大統領の不正投票問題で完全に民意は離れて
居ると云われて居ます。

アフガンの複雑な部族対立、宗教対立等我々日本人の常識では到底理解出来ない
高い壁が立ちはだかって居ると言われて居ます。

現在アフガンの大部分を制圧しているのが反政府武装勢力のタリバンです。

このタリバンは生粋のイスラム原理主義を信奉する中核メンバー。
誤爆や戦争で家族を殺され政府の腐敗や貧困に憤るタリバンの狂信的な支持者。
生活のためタリバン兵に志願する出稼ぎ農民達。

この三種類に分類され、二番目のタリバンの狂信的支持者が爆発的増えて居ると云う。

例えば米軍のタンクローリー車を奪って来てタリバンが民衆に油を無料で配って 
居る最中に米軍の空爆で犠牲者が出て嫌が上にも憎悪が出て狂信的タリバン支持が
増えたと言う事例もあります。

今回の大統領選挙で明るみに出た不正事件等で完全に民意がカルザイ大統領を離
れて居ると言われて居ますが、米国始め欧米諸国は是を支持しています。
日本もこの尻馬に乗って国民の血税を注ぎ込もうとして居ます。

失業率40%と言われるアフガンで元タリバン兵の職業訓練が何の足しになるのか
疑問です。

農業指導と言うがタリバンが指導し面倒を見て居て、てっとり速く高い金になる麻薬栽培
をそう簡単に農民が諦め切り替えられるか?
農業指導員の身の安全は大丈夫か?

今のような政情不安定ではインフラ整備や工場建設等はすぐ破壊されムダ金を
捨てた事にならないか?

兎に角問題多いアフガン支援には疑問がつく様です。
確かに困った国を助けるのは良い事です。

しかし其処には何らかのメリットが有ればと云う国益も考えて欲しいものです。
なんで其処までアフガン支援に拘らねばならないのか、国民には見えて来ません。

いっその事インド洋で給油活動と言う下働きの方がよっぽどお似合いです。

国民の賛同無しでこの様な事をドンドン進めるとやがて国民から背を向けられる事
を覚悟して貰いたい。




オバマ大統領演説

2009-11-15 10:18:18 | Weblog
テキサス州の兵士銃乱射事件で、兵士追悼式典参加のため来日が1日ずれ込みました。

13日到着と同時に鳩山首相と日米首脳会談が行われ、昨日はメインである大統領
のアジア政策演説がありました。

どの様な事が語られるか注目の的でした。
オバマ大統領は子供時代親に連れられて、見た鎌倉の大仏さんの話等ユーモアを
交えて話し始めました。

結論から言うと「米国は太平洋国家の一員である。日米はこの太平洋で固く結ばれ
日米関係を基軸としたアジア太平洋諸国との関係強化を行い、太平洋大統領となりたい」
また「米国は中国を封じ込める積もりはない」しかし米中接近で日米関係を犠牲に
する気もない事を臭わせました。

いずれ訪れる中国と米国のG2時代。果たして日本はどう舵を取って行く積もりか?

このオバマ大統領演説は言外に米国抜きの東アジア共同体構想に釘を刺したものと
の観測もある。
東アジア共同体構想の提唱者の鳩山首相はさてどう対処するか?

又問題になって居る沖縄普天間基地移設の問題はハッキリ明言はしなかったが
釘を刺すのは忘れなかった様で流石です。

シンガポールで行われて居るアジア太平洋経済協力会議「APEC」では日。米。
中が激しい主導権争うをしています。

成長著しい東南アジア諸国連合「ASEAN」をどう自国に取り込めるか、米中日
とも鎬を削って居ます。
既に一歩先を行く中国、東南アジアにスタンスを替え本格的参入を狙う米国に対し
日本はどの様な巻き返しが可能なのか?

そう言った意味でも今回のオバマ大統領のアジア政策の演説は大変重要な意味を
持つのではないでしょうか。




行政刷新会議と国家戦略室

2009-11-14 10:25:59 | Weblog
民主党政権の両輪になるはずの行政刷新会議と国家戦略室であったが、国家戦略室
は存在すら無い様な状態で、方や行政刷新会議は華々しい活躍振りです。

今国民の注目の的である2010年度概算要求の圧縮を公開で「業務仕分け」し、
是を影で操る財務省が今花形として持て囃されて居ます。

昔も今もカネを扱う、大蔵省今は財務省が全ての省庁の首根っこを掴んで殺生力を
発揮するのは変わらない様です。

幾ら政治主導を唱えようが、我が国の官僚天国は盤石の構えで柳に風と吹き流して
居るかに見えて仕方ありません。

確かに役人の国会答弁や記者会見を封じ、表舞台は政務官や副大臣が活躍して居る
様に見えますが、国民は案外冷えた目で見ています。

だが少しずつ変わりつつ有る事も確かです。

ただ民主党が意図してして居る、政治主導と一元化には少し疑問が残ります。

現在各閣僚が成果を急ぐ余り、それぞれテンデンばらばらに施策を打ち上げて
アチコチで摩擦が起きて居るのも事実です。

小沢幹事長は、陳情システムの一元化で党幹事長室で一括引き受けをして、選別し
優先順位をつけ関係省庁等に回す様に通達しました。

是で民主党の小沢体制は万全でしょう。

私達がイメージした民主党政権は、国家戦略室が政権の基本路線を決定し、それに従い
外交財政政治が動くとばかり思っていましたが、外交で岡田外相が反発し、財政で
藤井財務相が譲らず、オマケに行政刷新会議が本来公務員制度改革が主体の筈が
ムダ金削減に力を入れ出し、財務省と組んで予算案削減等に手を出してきました。

是では国家戦略室の出る幕はありません。

今回の「業務仕分け」は各省の2010年度概算要求を削減する作業です。

法的拘束力は持ちませんが、仕分け人は絶対的権力を持ち関係省庁等の担当者等を
法廷さながら裁いて行き、1時間で廃止や削減を判定していきます。

中には確かにムダかも知れませんが国益を考えると本当にこれで良いのかと
思われる様な項目もあります。

例えば今日標的にされた文科省関連のスーパーコンピューター開発、世界一を
目指して巨額の国費を注ぎ込むのがどうも気に入らないらしく、仕分け人は
執拗に糾弾してこれを凍結して見直す事に決定しました。

米国が先に開発したらムダとか、イチヤモン付けての凍結です。
国益を考えると絶対必要な開発事業の様に思えます。

此の分では宇宙開発事業団JAXAすら聖域ではないと経費削減或いは廃止しかね
ない事態すら心配になって来ました。

中国の文化革命の二の舞をする様な愚行は避けたいものです。

又仕分け人は、地方交付税交付金制度も最早聖域ではないとかき混ぜ始めましたが
流石に事の重大さに後の検討課題と先送りしました。

もし此処で思い切って踏み込んで居たら、小泉政権よりもマズイ事態になって居た
かもしれません。

本当にシロウトは恐れるものを知らず恐ろしいですね。

何がムダか?ムダと言って捻出された財源がまたバラマキ等に使われたら国民に 
とっては何か空しい感じがします。

そう言った意味からも、国民戦略室と行政刷新会議はしっかり機能して貰わないと
困ります。