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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

古本道入門

2017-05-04 18:18:06 | 読んだ本
岡崎武志 2017年2月 中公文庫版
サブタイトルは「買うたのしみ、売るよろこび」。
ことし2月の末だったかな、ふらふらと文庫売場を見てたら、新しく出たものみたいで(後ろ確かめたら単行本が2011年)、ちょっと面白そうに見えたから買った。
私ゃ古本屋は好きなわりには、あまり古本に関する本とか熱心に読むわけぢゃないんだけど、なんとなく、たまにはって気になったもんで。
おそらく、いま思うと、こうして本を横に置いて眺めてたらそんな気がしたんだが、表紙の画がいい感じしたのかもしれない。
しかし、いよいよ読もうとして、ページひとつめくったらガクッときちゃった。
目次の第1章のタイトルが「いま、古本屋がおもしろい」なんてえんだもの。
そりゃないだろ、と力が抜けてしまった、「いま、○○がおもしろい」とか「夏こそ、○○!」とか、イマドキそういうのよそうよ、と私は思う。
ま、それはともかく、衝動買いしたわりには、二ヵ月くらい放っておいて読もうとしなかったのには、タイトルがこれまた食指が動くものぢゃなかったってえのもあるんだよね。
なんでも道にしちゃうんだけどね、日本人って、あんまり好きぢゃないんだ、私はそういうの。
そう思って「まえがき」読んでたら、マジ道に入っちゃってるみたいで著者は。
>明日、見知らぬ、新しい本と巡り会えるかもしれない。それだけで、人生、今日の安らかな眠りと、明日の目覚めを待つ理由がある。(略)そこに驚きがあり、鈍る感性へのキックがあり、使わなかった好奇心の電球がまた一つ点灯する。死ぬまぎわの一瞬まで、この「古本道」の行進は続くのだ。(p.15)
はー、そうですか、としか言いようがない。そんな大げさな、ってのは聞こえないように言うしかないだろうけど。
でも、なかみは、それほどかたくるしいことはなくて、こんこんと説教されちゃったらどうしようかと思ってたのに、ハズレではなくてホッとした。
とくに、神保町ガイドとか、即売店初めて行くなら初日の午後以降にしろとか、ってのは実用的でためになります。
第1章 いま、古本屋がおもしろい
第2章 本じゃなくても古本だ―重文級からハルキまで―
第3章 オカザキ流、古書の森のさまよい
第4章 世界一の古書街「神保町」ガイド
第5章 古書旅のすすめ
第6章 ブックオフの使い道
第7章 即売店のたのしみ
第8章 古本を売る、店主になる
コメント
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