グスターヴ・ホルスト作曲、今回買ってみたCDは、スタインバーグ指揮・ボストン交響楽団の1970年録音、2012年ユニバーサル。
いや音源はなんでもよかったんだけど、とりあえず目についたの買ってみただけで、シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』も一緒に入ってて、なんとなく得な感じしたし。
音楽の知識ない私が、なんで聴いてみようかと思ったのかというと、町山智浩『ブレードランナーの未来世紀』を読み返してたら、『ターミネーター』のとこで、
>「他人の脚本ではダメだ」
>キャメロンはついに『ターミネーター』のシナリオを書き始めた。士気を高めるため、ホルストの組曲『惑星』から勇壮な「戦いの神・火星」をエンドレスで聴きながら机に向かった。
というとこがあって、なんか気になったもんで。
スイッチソングっつーの、なんかそういうののレパートリーがあったらいいなと。
んー、でも聴いてみたけど、これで盛り上げようってひとがいるのはわかる気はするが、私にはあまり効かないかなって感じ。
ちなみに書きあがったターミネーターのシナリオはハリウッド中の評判になったんだけど、キャメロンに監督させようってひとはいないから、金は欲しいがキャメロンは売るのを断ってて、やっと出資者みつけて低予算で撮ったんだとか。
引く手あまたのシナリオを書けてすごいなと思わせといて、そのあとに、SF作家のエリソンから盗作だと訴えられて裁判に負けたっつー話があるのが、なんだかなあというとこなんだが。
ちなみに、ダダンダンダダン!のターミネーターのテーマ曲は、ブラッド・フィーデルにより自宅のガレージのシンセ一台でつくられたという。
低予算でもいいものができることはある、ってことの記憶になってしまいそうな気がする、私にとってのこの組曲。
第1曲:火星――戦争をもたらすもの
第2曲:金星――平和をもたらすもの
第3曲:水星――翼のある使者
第4曲:木星――快楽をもたらすもの
第5曲:土星――老年をもたらすもの
第6曲:天王星――魔術師
第7曲:海王星――神秘をもたらすもの