乗馬にいく。
10月にしては暑い、なんて言ってる天気予報、最高気温は27度だとか。
とは言え一応10月なんだから、半袖はないだろと、長袖で行く。
馬装から手入れまで、一度もまくった袖は下ろすことなかったけど。
でも馬房に行ってみると、そよぐ風と時折ぱらつく小雨に、キンモクセイのオレンジが粒のようにハラハラと落ちる。秋だねえ。
きょうの馬は、ジョニークエスト、ひさしぶり。
あまりうまく乗れた記憶がないなあ、動いてくれればフワッフワの揺れが楽しめるんだけど。
凱旋門賞、勝てませんでしたねえ、とか世間話しながら馬装。(しかし、ライアン・ムーアは、うまいねえ。)
ハエがまとわりついて馬迷惑、ジョニークエストはわりと私の存在に無頓着にシッポはたいたりすんで、私も困る。
肢巻も巻いて、できあがったら、跨って馬場へ。
しかし、なんか歩みがサクサクしないな、地下道下りの前で立ち止まんないでよ、ここから拒否されると不安になるし。
馬場に入ると、もう他に4頭ぐらいいて馬のアタマ寄せ合って、なんか相談してる。「あー、いーとこに来た、おねがいします」と言われる。
なに? 先頭を誰がやるか話しあってた? ダメダメ、ジョニー動かないもん。(正確には「動かないかもしれないもん」なんだが、めんどくさいので断定調で言う。)
勝手に「レコルトだよ、ペース上がっていいよ」と指名しかえしたら、ホントにそうなっちゃった。
私は奥ゆかしく最後尾につける。先生が「きょうジョニー? 脚への反応がちょっとよわいかもしれないけど、ドンと使って前に出して」と言う、ほらほら私の言ってることのほうが正しいじゃん、先頭向きぢゃないよ。
直前のデカい馬はたぶん隅角をわりと内入ってくる、それの外をまわるのを目標にしよう。
常歩で元気よく歩かせろっていうんだけど、どうも反応がよろしくない。
申し訳ないけど、脚つかったあとムチちらつかせるのを早めに始める。
そのかわり動いてくれたら、まめにホメる。
ぢゃあ速歩スタート、軽速歩中心に蹄跡をグルグルと。わりと頻繁に、常歩と速歩の移行を繰り返し。
ウォーミングアップからのやりとりのおかげか、どうにかポンと速歩発進してくれる。
どうかすると号令で動きそうになるので、そこはすこしおさえて馬をだましといてから、脚の合図で出す。言うこときいてくれたら、とにかくホメる。
歩度伸ばす、隅角の前から準備しといて、長蹄跡向いたとこで自然と伸びるようにと心掛ける。
斜めに手前替えるときも同じ、隅角ダラッと内に来ないように強く回るつもりで、斜線上で歩度伸びるように。
それはそうと、伸ばしたときコンタクトはずれないように、ってのは最近意識してるテーマ、どうも手応えはつかめないけれど。
蹄跡行進のまま、駈歩すすめ。まずまず反応ができてたこともあり、スッと出てくれる。
駈歩の上下動がとても大きいので、あわてて引っ張るようにジャマしちゃわないように気をつける。
しばらくのあいだはラクにする感じで、とにかく前に出てもらうこと優先。
隅角まわるときに、馬の顔が外向いてしまう、そこは内向くように、と指摘される。
すこし強引に内向けて、外の手綱にぶつけてくつもりで押し込んでみるが、あまりうまくいかない。
なんでなんだろう、この馬にかぎらず、回転のときに馬が外向くのは。そのほうがラクっていうのが馬の行動の理由に決まってんだが、外向くほうが不自然な気がする。内の肩から中に入って小回りしたほうがラクって考えてんのかな、よくわかんない。
弧に沿った内方姿勢のほうが歪みなくて動きやすいよ、って教えてやることはできるんだろうか。
揺れる馬の上でいろいろ考えてるうちに、練習終了。
手綱伸ばして、馬がブルブルとハナ鳴らすようにしてリラックスしたとこで、再度よーくホメる。
ジョニークエストは肢の具合がよくなくて、しばらく普及活動休んだりしてたらしい。
どうでしたかと先生に訊かれたが、よく動いてくれてたと思う。
問題は人間のほうにあって、動いてくれると乗りやすい馬なんだけど、どうしても人がその動きに遅れてしまうような気がする。
特に軽速歩で、座るときに後ろに落ちてしまってブレーキかけちゃうような感じがする。
脚を正しい位置に、その上に立ち、上体を安定させ、自由に動けるように、ということなんだけど、できねーって。
ほかの馬は二鞍目があるんだけど、ジョニークエストは一鞍だけなので、常歩でクールダウンして、先に帰る。
手入れしてるときも、ハエが多くて、ときどきダンッ!て肢たたきつけるようにしたりするんで驚かされる。頼むから俺のこと蹴んないでよ、と言いながら肢洗ったりする。なんかしら話しかけながら、できるだけ密着するようにしながら作業する、俺いること忘れんなよ。
終わったら、張っとかれるのはかなりストレスっぽく見えるし、さっさと馬房に戻してやる。それから、リンゴ、うまそうに食うよね、ジョニークエスト。
10月にしては暑い、なんて言ってる天気予報、最高気温は27度だとか。
とは言え一応10月なんだから、半袖はないだろと、長袖で行く。
馬装から手入れまで、一度もまくった袖は下ろすことなかったけど。
でも馬房に行ってみると、そよぐ風と時折ぱらつく小雨に、キンモクセイのオレンジが粒のようにハラハラと落ちる。秋だねえ。
きょうの馬は、ジョニークエスト、ひさしぶり。
あまりうまく乗れた記憶がないなあ、動いてくれればフワッフワの揺れが楽しめるんだけど。
凱旋門賞、勝てませんでしたねえ、とか世間話しながら馬装。(しかし、ライアン・ムーアは、うまいねえ。)
ハエがまとわりついて馬迷惑、ジョニークエストはわりと私の存在に無頓着にシッポはたいたりすんで、私も困る。
肢巻も巻いて、できあがったら、跨って馬場へ。
しかし、なんか歩みがサクサクしないな、地下道下りの前で立ち止まんないでよ、ここから拒否されると不安になるし。
馬場に入ると、もう他に4頭ぐらいいて馬のアタマ寄せ合って、なんか相談してる。「あー、いーとこに来た、おねがいします」と言われる。
なに? 先頭を誰がやるか話しあってた? ダメダメ、ジョニー動かないもん。(正確には「動かないかもしれないもん」なんだが、めんどくさいので断定調で言う。)
勝手に「レコルトだよ、ペース上がっていいよ」と指名しかえしたら、ホントにそうなっちゃった。
私は奥ゆかしく最後尾につける。先生が「きょうジョニー? 脚への反応がちょっとよわいかもしれないけど、ドンと使って前に出して」と言う、ほらほら私の言ってることのほうが正しいじゃん、先頭向きぢゃないよ。
直前のデカい馬はたぶん隅角をわりと内入ってくる、それの外をまわるのを目標にしよう。
常歩で元気よく歩かせろっていうんだけど、どうも反応がよろしくない。
申し訳ないけど、脚つかったあとムチちらつかせるのを早めに始める。
そのかわり動いてくれたら、まめにホメる。
ぢゃあ速歩スタート、軽速歩中心に蹄跡をグルグルと。わりと頻繁に、常歩と速歩の移行を繰り返し。
ウォーミングアップからのやりとりのおかげか、どうにかポンと速歩発進してくれる。
どうかすると号令で動きそうになるので、そこはすこしおさえて馬をだましといてから、脚の合図で出す。言うこときいてくれたら、とにかくホメる。
歩度伸ばす、隅角の前から準備しといて、長蹄跡向いたとこで自然と伸びるようにと心掛ける。
斜めに手前替えるときも同じ、隅角ダラッと内に来ないように強く回るつもりで、斜線上で歩度伸びるように。
それはそうと、伸ばしたときコンタクトはずれないように、ってのは最近意識してるテーマ、どうも手応えはつかめないけれど。
蹄跡行進のまま、駈歩すすめ。まずまず反応ができてたこともあり、スッと出てくれる。
駈歩の上下動がとても大きいので、あわてて引っ張るようにジャマしちゃわないように気をつける。
しばらくのあいだはラクにする感じで、とにかく前に出てもらうこと優先。
隅角まわるときに、馬の顔が外向いてしまう、そこは内向くように、と指摘される。
すこし強引に内向けて、外の手綱にぶつけてくつもりで押し込んでみるが、あまりうまくいかない。
なんでなんだろう、この馬にかぎらず、回転のときに馬が外向くのは。そのほうがラクっていうのが馬の行動の理由に決まってんだが、外向くほうが不自然な気がする。内の肩から中に入って小回りしたほうがラクって考えてんのかな、よくわかんない。
弧に沿った内方姿勢のほうが歪みなくて動きやすいよ、って教えてやることはできるんだろうか。
揺れる馬の上でいろいろ考えてるうちに、練習終了。
手綱伸ばして、馬がブルブルとハナ鳴らすようにしてリラックスしたとこで、再度よーくホメる。
ジョニークエストは肢の具合がよくなくて、しばらく普及活動休んだりしてたらしい。
どうでしたかと先生に訊かれたが、よく動いてくれてたと思う。
問題は人間のほうにあって、動いてくれると乗りやすい馬なんだけど、どうしても人がその動きに遅れてしまうような気がする。
特に軽速歩で、座るときに後ろに落ちてしまってブレーキかけちゃうような感じがする。
脚を正しい位置に、その上に立ち、上体を安定させ、自由に動けるように、ということなんだけど、できねーって。
ほかの馬は二鞍目があるんだけど、ジョニークエストは一鞍だけなので、常歩でクールダウンして、先に帰る。
手入れしてるときも、ハエが多くて、ときどきダンッ!て肢たたきつけるようにしたりするんで驚かされる。頼むから俺のこと蹴んないでよ、と言いながら肢洗ったりする。なんかしら話しかけながら、できるだけ密着するようにしながら作業する、俺いること忘れんなよ。
終わったら、張っとかれるのはかなりストレスっぽく見えるし、さっさと馬房に戻してやる。それから、リンゴ、うまそうに食うよね、ジョニークエスト。