many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

血涙十番勝負

2009-02-10 20:33:57 | 読んだ本
山口瞳 2002年中公文庫版
ちょっと適度なネタないんで、続き過ぎだけど、将棋つながり。
将棋関係の古典といったら、これ。
モト本は、昭和47年の講談社刊。
言わずと知れてるとは思うけど、
作家・山口瞳が、プロ棋士との飛車落ち戦の自戦記を書いたもの。
競技人口が将棋より多いと言われる囲碁界において、
将棋にあって囲碁にないのは血涙十番勝負と言わしめたものである。

どーでもいーけど、私がこの本でいちばん好きなのは、
温泉宿で、著者が将棋を指して見せてくれと言ったときに、
「米長、正座して、ワイシャツを着て、ネクタイを締めはじめる。
僕は、そういう米長が好きだ。無言である。」
という動きをみせる棋士と、その描写。
ひとつの道に命かけてるなら、そういう矜持をもちたい。
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人生の棋譜 この一局

2009-02-09 20:15:26 | 読んだ本
河口俊彦 平成11年新潮文庫版
きのうのつながりで、また。
将棋の鑑賞の仕方の入門という点では、将棋世界に長く連載されてた
著者の「新・対局日誌」が有名だろう。
単行本もいくつか持ってたんだけど、
たぶん何回かの引っ越しのあいだに売ってしまった。
とりあえず今手元にあるのは、この文庫本。

これは1996年に出た単行本の文庫版で、
書かれている内容は、1990年から1994年まで。
ちょうど升田・大山の亡くなったころのことである。
例によって順位戦が中心という感じだけど、
私が一番好きなのは、先崎八段が森九段と対局するときに、
坊主にして臨んだという話である。

最初に、将棋の鑑賞の入門って書いちゃったけど、
やっぱ将棋のことと、登場する棋士の背景(成績とキャラ)が
わかってないと、こういうものは楽しめないかもしれない。

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升田将棋の世界

2009-02-08 23:01:39 | 読んだ本
真部一男 2005年日本将棋連盟
昨日の将棋世界の話つながり。

これは、故真部九段が将棋世界誌に連載していた「将棋論考」のなかから、
升田九段の好局をとりあげた回を集めたものである。
升田九段の偉大さと魅力については、言うまでもない。
将棋論考は、棋譜の鑑賞のしかたを教えてくれる、稀有な連載で、
私は毎回楽しみにしていたし、何度読んでも面白い。
そのなかでも、採りあげるのは升田九段の棋譜が多かった。
それがこうして一冊になってみると、
ほんとにいつどこから開いても楽しめる珠玉の短編集という感じである。
将棋の本といっても、強くなるためのガイドブックとかってんぢゃなくて、
こうなると、ほんとにCDとか画集とかみたいな、アートの作品としか言いようがない。

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購読している雑誌

2009-02-07 23:53:49 | Weblog
gooトラバ練習板のお題。

小さい頃からマンガばっか読んでた。
たぶん小学校にあがる前から、少年ジャンプを毎週読んでた。
「侍ジャイアンツ」とか「荒野の少年イサム」とか「アストロ球団」とか「包丁人味平」とか「大ぼら一代」とかリアルタイムで読んでたんで、かなり古い。連載の長いのは、どのへんから憶えてるかよくわかんなくなっちゃうんだけど、「ドリーム仮面」を覚えていることから、1973年には読んでたことがわかった。こういうときwikipediaは役に立つ。
ずーっと読んでたんだけど、高校生くらいのときに距離を置き始め(自分で買わなくなった)ハタチくらいで完全に手にとらなくなった。
学生んときは、ほかの人の買ってくるスピリッツとヤンジャンを読んだりしてたんだけど、後半はアクションを自分で買うようになった。諸星大二郎がときどき描くんで注目してたんだけど、江口寿史が「爆発ディナーショー」を始めたのがやっぱ大きかった。
でも、そのうち就職したらマンガ週刊誌は買わなくなっちゃったんだけどね。
(連載中のものより、終わって完結したものを好むようになった)

そのあと、あんまり雑誌を読まなくなった。
書店で見かけたり、広告見たりして、単発では買うけど、購読ってほどぢゃない。

で、ひとり暮らしはじめてから、(雑誌というか知らんけど)NHKの「きょうの料理」のテキストを3年くらい買い続けた。気に入った料理があると、適当に作る(テレビは見ない)。ちゃんとできてんのか味があってんのか分かんないけど、知らなかったものを作るのは楽しかった。

いま、欠かさず購読してんのは、「将棋世界」。
小学生のころ、その存在を知って、中学あがったころまで1,2年読んでたけど、そのうち将棋に見向きもしなくなって、たまに5月号だけ(順位戦の結果が出てるから)買ったりしたんだが、2001年の春くらいから読み始めたら、おもしろくて続けて買ってる。もう9年目に入る。
インターネット中継とか結果の速報があるんで、棋譜を掲載してても以前とは情報については、月刊誌の位置づけというか重要性は変わったんだけど、まあ読んでて面白いものはある。保存性が高いんで、なかなか捨てられなくて困る。
札幌にいると、本来の発売日は毎月3日くらいなのに、5日になんないと店頭に並ばないのだけが不満です。
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はじめての乗馬

2009-02-06 08:19:30 | 読んだ本
監修・千葉幹夫 高橋書店1990年4版

かなり意外なので、口に出してあまり言わないんだけど、実は、乗馬が趣味です。
1990年なんで、乗馬を始めたころ買ったのかな、この本。
ちなみに、ほかのスポーツと同様、
どんなに本読んでも、乗馬はできるようになりませんし、うまくもなりません。
ぢゃあ何で本もってるかって言われても困るんですが。
まあ一冊くらいあってもバチは当たらないでしょう。

スポーツで体を動かすのに、どのくらい脳で、
しかも言語で考えるイメージが役立つか、わかりませんが、
ときどき活字になっているもので、復習、チェックするのも面白いです。
自分とは違う視線や表現っていうのもあるし。
「正しい姿勢をつくれ」というひとことにしてみても、
「肩を水平に、拳を水平に、踵を水平に」ってチェックの仕方もあるのかなーとか。

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