many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

人間、生まれ育ったとこが、やっぱ一番いい

2013-03-11 19:35:46 | 横浜散策
(べつに、この近くで生まれたわけぢゃないけど、私。)
県庁。

“キング”と呼ばれてるらしいってのは、昔から知ってるが、私ゃ呼んだことない。
なかを一般公開してるってのは、いまさっき県庁のHPで知った。
(きのう日曜も10時~16時でやってたらしい、来週も同じ時間、日曜は仕事で、行けない。)

※引っ越したのを機に、特に意味はないが、ときどき横浜を散策しようかと思う。
 …有名な建造物にカメラを向けてると、とても地元の人間ぢゃないみたいでヤだけど。
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新釈四谷怪談

2013-03-08 21:15:47 | 小林恭二
小林恭二 2008年 集英社新書
『悪への招待状』『心中への招待状』に次ぐ、小林恭二の新書。
四谷怪談の主人公であるお岩さまに関する考察、何がお岩さまを強力な怨霊としたのか、その背負ってる怨念の対象は何なのかといったことを考えるのがテーマ。
著者得意の歌舞伎の筋書きをたどって、丁寧に四谷怪談の解説がなされていきます。
文化文政の時期の御家人は、非常に苦しい生活を強いられていて、そこの女性たちには(現実には苦しい家計を切り盛りしたといわれる)お岩さまが信仰の対象になったとか、そういう時代背景は、言われてみなけりゃ確かにわかりません。
「お岩さまの霊力の裏には困窮する御家人の内儀たちの怨嗟の声がある」ってことだそうです。
そして、お岩さまについては、ただただ単発にこの怪談のストーリーの登場人物ってんぢゃなくて、「日本におけるあらゆる怨霊、妖怪の伝統を一気に引き受けたような存在」「日本の歴史すべてから材料を得たサイボーグ」「極言すれば一種の装置であり、個人的感情を超越した存在」だってことを解き明かしてくれてます。
ふつうだったら、自分が亡き後に後妻になった女あたりにたたりそうなところを、ダイレクトに男を攻撃したりするとこが、それまでの日本の幽霊にはなかったところ、ってのも言われてみれば、ハタと目からうろこが落ちる。
ちなみに、幽霊ってのは、ボヤっとした存在(不在?)で、気の迷いのせいみたいなとこもあるけど、お岩さまは、喉笛にかみつくとか、物理的に攻撃をすることのできる存在・怪物ってことで、幽霊とは一線を画してるっつーか、違う存在だってことも解説されてる。
まあ、怪談を題材にして、書きようによっては、暗くて救いがなくなるんだけど、そこんとこらへんを、「子年の人間が怨霊になるたびに鼠が総動員されるとすれば、鼠だって忙しくてやりきれないでしょう」ってユーモアはさんだりとか、論陣を張ってる合間に「まだ話は終りではありません」とか一文を入れて呼吸を整えたりとか、そういう書き方がされてるんで、読んでて楽しい一冊ではあります。
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back to bedlam

2013-03-06 22:24:52 | CD・DVD・ビデオ
James Blunt 2004年 アトランティックレコード
先週、まえに世話になった元上司が亡くなってしまった。
志半ばで亡くなってしまったひとの心中を察すると、いろいろ、いろいろ思うことあるんだが。
大先輩なので、プライベートは、それほど親しくというか、馴れ馴れしいという距離感で接したわけぢゃないんだけど、共通の趣味である音楽を通じて、いろいろ語りあうことはあった。
まあ、世代的には、ひとまわりくらい上なんで、共有できるものもそんななかったけど。
向こうは60年代のうねりをリアルタイムで体験してんだろうけど、私のロック体験は80年代だからね。
特にね、ビートルズに対する思い(その人は、ジョン・レノンが亡くなったときは、黒いネクタイして喪に服してたらしい)は、私とは隔たりがあった。
Cのコードを押さえて、小指で(1弦を開放にしないで)Gを押さえることについて、「これはビートルズが始めた」とか何とか言われても、そんなの当たり前だと思ってるからね、こっちは。
ま、いーや、そんなことは。
バンド組んだわけぢゃないけど、たまには音楽するかってノリで、いっしょにスタジオに入って、適当に練習したりしたこともあった。
で、なにか共有できたものはなかったっけ、って今回探してみたところ。
(「夏は、ボサノバを演ろうよ」と言われて、私の音楽的範疇にはなかったボサノバを聴いたのも今は良い思い出。)
当時もらったCDが、これ、ジェームス・ブラントの「バック・トゥ・ベッドラム」。
これはイイから聴いてごらん、って言われたと思うんだけど、「どーせ、また、古いものの押し付けだろ」とか思っちゃった私は、マジメに聞いてませんでした。当時の最新だったのね。
(っていうか、何をどうしたか知らないけど、CD、コピーしちゃ、ダメじゃん?)
1.high
2.You're Beautiful
3.Wisemen
4.Goodbye My Lover
5.TEARS AND RAIN
6.OUT OF MY MIND
7.SO LONG JIMMY
8.BILLY
9.CRY
10.No Bravery
11.You're Beautiful(acoustic)
12.No Bravery(Live)
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空白を満たしなさい

2013-03-04 20:00:52 | 読んだ本
平野啓一郎 2012年 講談社
年末年始の休みのときに買ったと思ったはずなのに、ずっとほっといたんだが、この土日で読んだ。
ちなみに土日に本読んだってのは、休みに家でという意味ではない。
たっぷりとした電車通勤があると、しかも朝早いと空いてるのがいいんで、読書がはかどる。
今後も通勤時間は有効につかうべく、せっせと本を読みたいねえ。(帰りも酒なんか飲まずに、ねえ。)
ま、いっか、そんなことは。
前に読んだ『決壊』が、私のなかでは評価高くて、平野啓一郎はもうひとつのブランドだといえる。
なので、本屋でこの著者名でこんな装丁で積まれていれば、とにかく買っちゃう。(間違いは無い自信がある。)
読んだら、やっぱり、面白い。
新しい小説のネタばらしをどこまでしていいのか、ちょっと迷うんで、ストーリーの詳しいことは書かないけど。
死んだはずなのに生き返った人の話。
なんだ、それ!?って最初は思うんだけど、そんな無理な舞台設定に文句言ってるヒマもなく、3年前に死んだのに生き返った男が、どうして自分は死んだのか、突き詰めていく物語世界に、ぐいぐいと引き込まれます。
これ最後どうなっちゃうんだろう、って久しぶりにドキドキさせられた感じがしました。
しかし、前回も思ったんだけど、この作者、悪役描くの、うまいね。
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バイバイ、美浦の乗馬たち

2013-03-01 21:44:22 | 馬が好き
私ごとながら、ってブログで言うのもヘンなんだけど、人事異動の命令にしたがって、今日を最後に、美浦を離れることになった。
人とは、いまの仕事を続けてる限り、どっかでまたいつか会える自信があるんだけど、馬とはそうはいかないかもしれない。
なので、昼過ぎにリンゴもって、お別れを言いに行った。

でも、別れを悟らない馬に「気がきいてんじゃん、明日もリンゴ持って来いよ」なんて言われると、とてもせつない。

んで、折も折、きのう到着でトレードされてきた2頭が、新たに美浦乗馬苑のラインナップに加わった。

↑クロキリー。日本スポーツホース種、って言うと、なんだかわかんないけど、「遠野っコ」って言えば、ウチらは皆わかる。

↑ニシノビート。こちらはサラブレッド。なんとなーく、ミラノに似てんぢゃね?って話になった。いまの美浦乗馬苑には、そのポジションを埋めてくれる馬は大事。
あーあ、異動がなければ、どっちも私が真っ先に乗ったのになー。

それはそうと、私自身の意図とは別に、馬関係の部分しか読んでないって人が多いと言われて久しい当ブログ。
はてさて、今後「馬が好き」のカテゴリーは書かれることがあるのか? それともこれで終わりなのか?
いったいどうなってしまうんでしょう!?(←自分のことなのに無責任)
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