kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

出張&身体作り

2011-07-12 | 陸上競技
火曜日、朝練から身体作りにしました。ここ最近動きながらの体幹補強についてはかなりやっていますが地味な補強は不足してきている感じがありました。そのため狭いトレーニングルームの中でじっくり補強に取り組むことにしました。いつもやっている事が万能だとは思いません。様々なパターンでトレーニングをやっていくことが大切だと感じています。

午後からはインターハイ関係の出張でした。事務連絡がメインです。途中で普段行くことが出来ないのでラーメンを食べようと思って行ってみました。かなり濃い豚骨ラーメンで学生の頃はよく行っていたのですが今はさっぱりです。せっかくの機会だと思いましたが、行ってみると狙ったかのように定休日でした(笑)。どれだけタイミングが悪いのかって話です。笑えません。ある意味天才的だとだと思いますね。
会議の中ですごい話を聞きました。今年は山口国体があります。その関連で今までではあり得ないような事があるようです。詳しくは書きませんが…。そういえば東北の各県に山口県から国体に参加するために3000万円ずつ寄付されるとテレビでやっていました。生活を支えるのではなく「国体参加」のために贈るというのは…国体が終わった後に何が残るのでしょうか。大いなる疑問です。

練習は前日走っているので午後も身体作りとしました。アップ代わりにメディ投げをしてからBOX補強としました。土曜日に細かい動きを指示していましたが怪しい部分があるのでもう一度細かいところまで確認をしていかないといけないと思います。少し遅れて練習に参加しましたが、動きが出来ていない部分が目立ちました。本来狙いとする動きとは違う部分に負荷がかかってしまいます。これでは意味がなくなります。同じような動きをしていても意識が違ったら全く違います。ここ最近動きの甘さが目立っていました。繰り返し繰り返し話していましたがなかなか自分の事としてとらえることが出来ていませんでした。かなり厳しく言いましたがどこまで伝わったでしょうか。またこの日の練習で私が狙いとしている部分がありましたが、これ以外の事をやりたいと申し出がありました。ここに関しては否定はしませんがこちらのメニューに対して信頼をおけないというのでは指導と練習はきちんと成立しません。前も書きましたが「やりたいことをやる」というのではチームとしては成立しません。難しいことは言っていないつもりです。

これからの練習は集中力が高まっていました。当然ですね。こちらも真剣に動きの1つ1つに指示を出しました。指導中に厳しい言葉を発することがあります。これをどう捉えるかだと思いますね。何が自分のためになるかが分からなければ練習中に厳しく指導されたというだけで終わってしまいます。極端な所までいくと「自分だけが怒られている」という捉え方をしてしまうでしょう。「高校生だから」ではないと思います。本当に目指しているものがあるならば「自分は頑張っている」という所で満足はできないはずです。

声をしっかりと出すように言いました。苦しい練習になるとどうしても雰囲気が重くなります。「苦しい中で頑張っている」自分に酔ってしまい本当に必要な練習にはなりません。苦しんでいる自分は頑張っていると思いがちですから。本当にやらなければいけないことはもっと別にあるのです。県新人やインターハイで戦うことを考えるならば質の高い練習を必要とします。100%の練習と70%の練習では全く違ってきます。とりあえずやるというような練習ではダメです。そのためには雰囲気が暗くなると本当にやろうとしている事にはつながりません。甘さが目立つ間は絶対に戦えないのです。

終了後、新しい形の補強を入れました。前日購入してもらったケトルベルを使ってのジャンプトレーニングとチューブを使っての大股歩行です。これは今の練習パターンに足りないものを入れていこうというものです。バランスよく取り入れていく事でもうワンランク上を目指せると思っています。上半身も下半身も強化しつつ重心移動を感じさせていく事が大切になります。

全員が本気になれるチームというのはなかなかありません。全員が本気になれば見違えるようにチームは変わっていきます。そこまで行きたいと思っています。誰のための練習なのかを各自がしっかりと考えてもらいたいですね。
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どこを目指すか

2011-07-12 | 陸上競技
陸上競技の指導を始めた時、まずは県総体に出場できるレベルに持っていきたいという所からスタートしました。人によってはある程度の競技力がある選手がいてスタートすると思います。私が顧問になった時はジョギングクラブでした。それに完全素人が数人入ってきて部員が8人くらいになったという感じでしたから。これはかなり厳しい状態でした。本当に0からのスタートでした。県総体に個人で出場するのは誰もいませんでした。まずは県総体に出たいという感じの状態。大変でした。

翌年、数人が総体に出場出来たので今度は「中国大会に出場する」というのが最大目標になりました。部員はほとんどいませんでしたから通常考えたら無理な話です。リレーを組むのが精一杯という感じでしたから(笑)。個人で戦うのは厳しいという状態でしたから「それなりに走れる」メンバーがいればリレーは何とかなるのではないかという楽観的な気持ちでした。リレーで中国へと女子部員が3人しかいない中でやっていました。笑えないですね。
翌年何とかマイルで6位に入り念願の中国大会へ。中国に行くことだけを目標にしてやってきましたからそれ以上はありませんでした。ここでもう少し意欲が高ければその後も大きく変わっていたかもしれませんが…。そこから2年くらいは「中国へ行くだけ」のチーム状態でした。私はラウンドを進みたいと考えていましたが、そこまでのチームにはなりませんでした。全て予選落ち。2年連続プラス4の5番目となり準決勝には進めませんでした。

そこからは「中国に行くのは当たり前」という感じになりました。この時点から「リレーでインターハイに進む」というのが最大目標に切り替わりました。中国云々で物事を考えていたら選手も伸びません。この頃周りには「こないだまで中国に行きたいと言っていたのに…」と言われることがありました。まー当然ですね。中国でラウンドを進んだことがないチームがインターハイなんて夢のような話ですから。が、私は絶対に行けると思ってやっていました。指導者が出来ると思わなければ先はないですから。結果的にはマイルで準決勝で落ちました。しかし、この時、県とは違って「個人で戦えなければ中国のリレーでは戦えない」という課題が明確になりました。リレーでインターハイに行くためには個人でもインターハイに行く力が必要だと。目標は「リレーのために個のレベルを上げる」にシフトしていきました。県のレベルとは違います。

翌年は個人でインターハイに進む事ができました。マイルは故障者が出たり、予定していた走りが全く出来ない者がいたりと中国で7位という結果になりました。少しずつ近づいていますが納得できる結果ではありませんでした。が、この時インターハイに出場した選手の意識レベルは高かった。私も「参加するだけなら面白くない」と何度も繰り返し話していましたから「インターハイでラウンドを進む」という目標を掲げました。これも周りが見れば「無理だろう」と言われる部分だと思いますが、全国に行けば良いと思ったらそこから先には進めません。インターハイでは結果的に予選落ちでしたが、ランキングを上回る走りができました。これは大きな収穫でした。

目標を掲げなければ人は動きません。何とかなるだろうでは何ともなりません。「行けたらいいな」では絶対に届かない。「行く」だけではそれ以上はないのです。目標を掲げ、それを絶対に達成するのだと疑わずにやっていく事だけが唯一目標に近づく手段なのです。低く設定した目標では強くなりません。目標を設定するだけでもダメ。本気でそれを信じてやっていかなければいけません。選手も指導者もどちらもが信じてやっていかないといけないのです。

来年に向けて進んでいきたいと思っています。個人で2人、リレーでインターハイに進むことを最低目標にします。あとはインターハイの決勝ラウンドに進んで「戦う」ことです。大きな目標ですが、不可能ではないと思っています。簡単なことではない。それは分かっていますが全力目指します。これに選手自身が「絶対にやってやる」と思ってくれれば届くと思います。

目標は高く掲げたい。そしてそれに向けて全力でやっていく。「インターハイに行きたい」という目標では戦えなくなります。現状に満足はしません。もっともっと貪欲に上を目指したいと思います。小さな目標がいつの間にか大きな目標に変わっています。大切な事だと思います。やります。
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本格的練習再開

2011-07-12 | 陸上競技
月曜日、朝から暑かったですね。隣の広島では休みの間に開催された夏の高校野球大会で試合中に熱中症で何人も倒れていき、最終的にはゲームに出る人数が足りなくなったため没収試合になったようです。野球はベンチ入りが18人ですから10人倒れてしまったという事でしょうか…。延長13回と書いてあった気がしますから炎天下で1.5試合やったことになります。先週までは雨が降ったりして比較的涼しかったですから一気に夏になってしまうと危険ですね。気を付けなければいけません。

練習は朝練で軸作りと階段。意識して直線的に運ぶようにさせました。地味な練習ですがこういった事を繰り返していって走りに結びつけていきたいと思っています。時間はかかりますが近道になるはずです。うちのこの地味な練習に耐えられるようになる(精神的に)にはしばらく時間がかかります(笑)。集中力が保てない者が出てきますからね。これだけでも大きな差になります。

午後は更に焼けるような暑さとなりました。こんな中で走ることが出来るのか不明です…。サーキットを1セットにしました。暑くて倒れてしまったら意味がなくなってしまうので。すぐに脚運びをやってからもも上げ。距離が短い時はひたすら直線的な運びを意識させます。が、少し距離が伸びた時にはポイントが「重心の移動」になってきます。数人は最初に大きくいって後半チョコチョコいってしまう全く意味のない動きをしていました。こんなことは今まで教えた事がありません。うーん。動きを変えずに速く動かして処理をするというイメージでやっていたのですが、細かい動きはきちんと見ておかないとすぐに崩れてしまいます。問題です。練習にはいるときに必ず確認をしておかないとダメですね。自分である程度動きを理解しなければいけないですが・・・。

SDもやりました。学校ではできませんから競技場で走るときにしっかりとやっておかないとけません。最初に出の確認をして30mと60mを数本。最初の動きはここ数週間確認できていますがそれ以後の動きはまだまだこれからです。グループをいくつかに分けてやっていますが地道に意識してやってきた者はそれなりに走りに変化が生まれていますね。これまで不足していた部分の練習ですから継続的にやっていきたいと思います。全体のレベルを引き上げるためにはもう少し集中をしないといけません。
練習中にピストルが上手く鳴らないことがありました。選手は走りません。しかし、中国大会でもあったのですが勝手に判断してしまうと自分にとってはプラスにはなりません。音が「カチッ」とでも鳴ればそれに反応してきちんと走る癖を付けておく必要があると思います。大事な部分だと思います。が、それを言った後にまたも1人走らない者がいました。ここに大きな「差」が生まれると思います。こちらが話している内容を理解していません。笑って誤魔化すレベルではないと思います。注意をしてすぐにできないというのは頭に入っていないからです。このままでは厳しくなるなと感じていまs。

少しバトン走をしてから120m。うちの練習の中心にあります。150mでも良かったのですがここ最近は80mまでしか走っていませんでしたから少し抑えめに。動きが維持できる距離を設定しました。他の学校がどのような練習をしているのかはよく分かりません。走る距離もですがその設定がどうなのかという部分です。男子が「300mを走ってみたい」と言っていましたが今は必要ないと思っています。ある程度の距離が必要になってくるときもありますが、「自己満足」の練習では終われません。1本走ってタイムが云々というようなパターンは好きではありません。調整段階に入れば違ってきますが今はきちんと「貯め込む」時期だと思います。中途半端な練習をしても意味がありません。どの距離であってもその「狙い」が明確でなければいけないと思います。

途中全体に話をしました。4番手がどれだけ強くなれるかでチームの戦力が変わってきます。うちはいつも3人までは揃います。あと1人いれば・・・という状況で大会を迎えます。この「あと1人」を育てきれない部分が私とチームの「弱さ」です。リレーで戦うためには絶対に4人必要です。欲を言えば5人が走れるようなチームでなければ戦えません。1人が怪我をしたら全てがダメになるような状態では難しくなります。4番手はなかなか自覚が生まれません。自分がチームの戦いを大きく左右するのです。ここの認識がないのでもう一歩が伸びない。4番手が伸びれば他の3人も大きく伸びます。負けられませんから。それがスパイラルのように絡み合って全体の力が伸びていくのです。上位の者がチーム内で「自分は大丈夫」と思っているとチーム内に競争が生まれず「リレーは走れる」という状態になります。強くはなりません。

1年生で大きな伸びを見せている者がいます。これで上級生は安心はできなくなりました。取り組む姿勢が一生懸命ですから自然と強くなります。こういう姿を見て周りの者は自分がどうしなければいけないのかしっかりと感じ取ってもらいたいですね。良い感じで練習はできています。あとはこれに「競争」と「貪欲さ」が入れば一気にレベルアップすると思います。これからです。
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