kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

技術的な確認

2011-07-02 | 陸上競技
土曜日、テスト期間中ですから勉強時間の確保をしなければいけないと思い、練習開始時間を8時にしました。普段の朝練を考えると問題はありません。開始時間を遅らせたとしても単にダラダラする時間が増えるだけですから早く練習を開始して早く終わり、後は勉強に充てるほうが効率的だと思います。勉強をせずに練習だけやらせるのはおかしいですから。

今回はやりたいことがあったのでそこに重点を置く時間配分にしました。アップは最低限としメディ投げのみ。大きく身体が使えればかなり温まります。ジョグをして体操ストレッチという流れはほとんどやりません。練習ですからアップをしながら補強等が出来た方が効率が良いですからね。
メディ投げが終わってそのまま軸ドリル。この動きは後半の練習に生きてきます。冬期練習でも繰り返し繰り返しやってきた部分を秋に向けてやっていきたいと考えていました。そのために中国大会以降はひたすら地味な脚運びをやっていました。選手にとっては面白い練習ではありません。まー基本的に練習は面白いものではありませんが(笑)。同じことを何度も何度もやりますから集中力が切れると全ては意味がなくなります。ある一定期間は意識して脚を運ぶことを重視。これからは動きの中でそれを身に付けさせるようにしたいと考えています。

前置きがかなり長くなりましたが軸ドリルは次の動きにつながります。脚運び、接地、スイッチングといった必要な要素が入った動きです。これをやってから久々にシザーズ的な動きをしました。その場だけの動きが改善されても重心移動を伴わなければ本来狙いとする部分には届きません。力の方向を定めて自分でコントロールしなければいけませんがなかなか難しい。ミニハードル等を使った方が意識しやすいかもしれませんね。そのままの流れでバトン走を。組み合わせを少しずつ代えながらやっていきました。スピード感覚的には悪くないですね。

メインはタイヤ引きと走練習の組み合わせにしました。少し長い距離で走ることにして2セット実施すること。タイヤ引きと軸作りの基本的な狙いとする部分は同じです。重心移動を伴うかどうかが違いますから実践的な練習になります。特にパワーだけで押しきれなくなる後半は動きのタイミングを取ることが大切になります。この後にすぐにバトン走で高いスピードを出す事を意識。絶対にスピードをゆるめることが出来ません。短時間でしっかりと走るためには休息時間を減らしながらもできるだけ高い質でやらなければいけませんから。
男子と一緒に走らせると女子にとっては非常に良い練習になります。自分よりも高いスピードの選手と競り合う事で限界を越えやすくなります。今のうちの女子エースは普通の男子より速いですからこういう練習形態で走らせる方が良いのではないかと思っています。同時に男子にとっては「絶対に負けられない」状況です。女子が「負けても仕方ない」と思って諦めて走れば効果はありませんが、しっかりと走れれば互いに負荷がしっかりとかかります。以前冬期では150mでのバトン走をよくやっていましたがこれも走力差を考えてのメニューでした。この夏はしっかりとこの形でやっていきたいと思います。導入という意味でもやって良かったかなと思いますね。

約2時間程度で予定通り終了。集中して良い練習が出来たと思います。その後は勉強会。きちんと気持ちを切り替えてやっていきたいですね。明日も勉強会を実施予定。またも簿記を教える予定です。理解してくれるでしょうか…。不安です(笑)。
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期末考査開始

2011-07-02 | 陸上競技
金曜日、期末考査が始まりました。1日考査があって2日休み、それから4日連続になります。もう1日早く始まると気分的にも楽なのにと思いますがこればっかりは仕方ありません。この日は朝から雨でした。そのため山陽本線ではないローカル線が徐行運転。うーん、相変わらずです。そのためSHR時には数人生徒がいませんでした。通常の授業とは違い開始時間に遅れるとちょっと大変です。何とかかんとか間に合いましたが教室に着いたときにはずぶ濡れ・・・。可哀想ですがそのまま考査を受けることになりました。

考査が2時間で終了。通常ならばそのまま練習をするところですが少し時間をおいて夕方から練習をすることにしました。天候も悪くこの状態では何もできないだろうということで。本当は「暑い時間には練習できないだろう」というところから時間をずらすことにしていたのですがあいにくの雨。夕方からの予報は曇りになっていましたから外でやるために遅くしました。
勉強会の途中の一番眠くなる時間に見に行きましたがやはり数人(過半数?)はダウンしていました。前日ある程度遅くまで勉強をしているはずですから多少仕方ないかなと思う部分もあります。とはいっても前日は練習をしないで勉強会しかやっていませんからかなりの時間は確保されていたはずなのですが…。私は1年生に簿記を教えました。が、ほとんど理解できていません。初歩的な事からやり直しです。簿記は繰り返しやれば必ず出来るようになります。パターン学習に近い部分があります。半強制的にやらせました。分からない子に共通する部分としてきちんとした手順を追わずに勝手にやろうとします。あとは問題を読まない。前の問題がこうだったからと勝手に推測してやっていきます。これでは絶対に出来ません。8割くらいの怒りの中で教えましたから本人達は精神的に辛かったかもしれません。それでもやらせないと身に付きません。基本的に「優しい」と思っていますが、時には心を鬼にして対応しなければいけません(笑)。

5時くらいから練習を開始。前の記事にも書きましたが最初に懸垂幕の前で話をしました。こういう話で「心」が動かない者はいつまでたっても成長しません。「心」の成長が無ければ競技力の成長もありません。大切なことです。
この日は階段ドリルを行ってから身体作りメニュー。意識してやらないと効果が上がらない内容です。意識をするというのは本当に難しいことです。自分では出来ている、意識していると考えていても間違っていると逆効果になってしまいます。自分なりにやるのではなくきちんと取り組まなければ効果はありません。細かい指摘をしながら進めていきました。何度指摘しても膝が上がりすぎる者がいます。これでは腰が落ちてしまいますから練習の目的は果たせません…。難しいところです。

そのまま外補強。いつも通りです。話をしていますから自分で意識して取り組めています。ここで楽をしてしまうと狙いとする部分が達成できません。体重のかけ方一つにしても意識することで大きく変わってきます。
この時タイミング良く(?)卒業生が来たので練習を見ながら近況報告をしました。懸垂幕の件も少し話してあとはこの1年間の振り返り。色々と話しました。やはり7位になってインターハイに行けなかった事は一生悔やむと言っていました。今でも同級生が集まったら毎回その話になると。自分達でも「いつまでこの話をするだろうね」と言っていたみたいです。それだけ多くのモノを賭けてやってきたのだと思います。高校時代を振り返った時に他の何かではなく「陸上に全てを注いだ」と胸を張って言えるのだと思います。何をしていたか分からない生徒が多い中で自信を持って言えることがあるというのは大きいと思います。色々とやりたいと思うことはあるはずです。しかし、人間のエネルギーは限られている。多くのモノにエネルギーを注ぐと一番大切なものに使うエネルギーは小さくなる。陸上に全てを注ぐ、それも一人ではなく一緒に練習する同級生が全員です。簡単にできることではありませんし、仲間に恵まれなければできません。だから練習の雰囲気も悲壮感が漂うものにはなりません。どんなに苦しい練習でも全員で声を出して乗り越えていける。良いメンバーに恵まれたと思いますね。

練習の終わりにもう一度懸垂幕の話をしました。私の話を聞いて「心」が動かないものは絶対に変わらないと。そう言って終わろうとしたときにキャプテンが「テスト期間中でも日誌をきちんと書くこと。量は少なくても良いからきちんと「心」の変化を記すように。」と話しました。いやーこれはすごいことだと思います。当たり前といえば当たり前のことなのですが、きちんと言葉にして全体に投げかけることはチームの意識を引き上げていきます。ほんの少しの「甘え」や「手抜き」も許さないという方向性でチームがまとまっていけば大きな変化が生まれます。こうやって言うからにはキャプテンの行動は皆が見ています。それに見合う行動が求められます。言うだけ言って自分がやらないのでは誰もついてきませんからね。この県総体終了後から大きな成長が見られます。一人だけにならないように周りがしっかりとサポートしていかなければいけません。

変化しつつあります。
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