kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

もっとやろうと思っていたのですが・・・

2011-07-27 | 陸上競技
火曜日、練習の初めに「義務」と「権利」の話をしました。誰か一人が特別なわけではありませんからきちんと話はしていかないといけません。話をした後に通常通り練習を始めました。少しくらいは集中度が上がったでしょうか。こういう時はある程度やっていけるのですがこれが継続するかどうかです。

サーキットをやった後はもう一度動きの確認をしました。先日の合宿で動きを見ていてうちの選手に足りない部分を導入しました。基本的な動きは全く変わりません。意識的にもう少し先までという部分を入れました。「あと少し」というのが実は大きな「差」になると思います。重心の移動距離が少ない中では意識するポイントが違ってくると思います。見た目の動きと実際の感覚は違うからです。バイオメカニクス的な判断ではなく「なぜそのような動きをしているのか」「なぜそのような動きになるのか」をきちんと考えていく必要があります。今までの動きの意識でも十分対応できていたと思っていたのですが、「あと少し」の部分を大切にしていきたいなと。見ていると全く違う動きをしている者が数人。うーん、難しいですね。今までやって来た動きもできていなかったですから。
同じ動きを負荷をかけながらやってみました。重心を移動させるためにどうするのかと考えて進む感覚を持ちながら進めないという状態を作り出す。効果があるかどうかは分かりませんが様子を見ていきたいと思います。夏休みのように時間があるからできることです。通常の練習の中ではできません。

少し走ってみたのですが全く身体が動きません。キレがないのでこの状況で走ってもほとんど効果はないだろうなと思い数本で諦めました。動かないときに動かすというのも必要な練習だと思いますが、今は感覚的に良くないなと判断しました。合宿の疲れは少なからず残っているのだと思います。少し疲労を抜くことも必要だと。
諦めて外補強をやって終了。これにメディ投げを加えました。最低限やっておかないといけないことはやらないといけません。インターハイ選手も疲れと足首の痛みのためこの時点で中止して治療に。疲れを残すのも避けなければいけませんし、痛みで練習ができないというのも避けないといけません。この時期に怪我をしてしまうとせっかくのインターハイが台無しになってしまいますから。身体の柔軟性が低いのでそれも負担の原因になっていると思います。継続的に身体を緩めていかないといけません。

この辺りで私は保護者会へ。12時ですから。キャプテンから申し出があり練習終了後、選手でミーティングを行ったようです。もう一度自分達で考えないといけません。他の誰かの問題ではなく自分自身の問題なのですから。こうやって本気で考えることができるようになると変わってきます。参加して聞いているだけではダメ。成長しません。

どれだけ伝わっているか。自分のこととして捉えているか。ここが大きな「差」になります。繰り返し繰り返し言っていくしかないと思います。大変ですが・・・。
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「義務」と「権利」

2011-07-27 | 陸上競技
火曜日、午後からは保護者会があるので午前中に出来ることをやっておかなければいけませんでした。練習は午前中にしていました。この日は合宿終了後の最初の練習です。合宿を振り替えって自分達の取り組みをもう一度考えさせる必要があります。言わなくても大丈夫だとは思っていましたが怪しいので7時にキャプテンに「日誌を持ってくるように連絡を回すこと」というメールをしました。が、7時半頃に「メールするのが遅くなってしまって半分は家を出た後だった」という返信でした。うーん、考えさせられますね。これはメールが遅くなったことに対してではなく「言われないから日誌を持ってこない」という部分にです。日誌は毎日書くことというのが約束です。基本的には自分自身の内面を振り替えるために書く。私に「こんな事をやった」というアピールをするためではありません。内面の変化が生まれてきた選手は必ず強くなります。逆にここが変わらない者はいつまで経っても何も変わりません。日誌をかなり重視していますが、これを「持ってこない」というのは良くありません。合宿中も日誌を書いていない者がいました。これまでの合宿で日誌を書いていないという者はいませんでした。朝練の時間に何も言われずとも提出をするというのが流れです。「書くのを忘れていました」というのはどうなのか?大いなる疑問を持っていました。

練習前に数人分の日誌を持ってきましたが内容が・・・。「高校生だから仕方ない」と言われればそれまでですが、今まで繰り返し指導してきた部分は全くです。「速い人と走れて刺激になった」「○○と同じくらいで走れたので質が高かった」というレベルで終わってしまっています。これも繰り返しになりますが「自分が何を感じたのか」「これから何をしていかないといけないのか」を考えるように言っています。合宿で「走れた」「走れなかった」なんてことは次には絶対につながらないのです。blogを見ている人にこの部分を否定されても私はそう信じてやっています。実際問題この部分の変化がない者は動きも100%変わりません。何故なら言われていることを実行できていないからです。きちんとした形で理解できていないからです。「日誌を書く」という形だけのことを求めているわけではありません。その中身の問題なのです。

以前日誌に「先生は女子ばかりをひいきしている」と書かれたことがあります。男子に対しての指導と女子に対しての指導が違うと。つまり「自分達には教えてくれない」「もっときちんと指導しろ」ということです。確かに明らかに「差」があります。理由は明確です。こちらが求めていることをやろうとしているかどうかの「差」です。高校生は「権利」を主張します。自分達は部活に所属しているのだから顧問の指導を受けるのが当然だ。練習をやるのは当然なのでからきちんと指導しろ、と。こちらからすれば「義務」を果たしていないのに「権利」だけを主張するのはおかしいと思います。取り組みの姿勢は「日誌」に現れると思っています。「今日は一生懸命やった」「疲れたけど頑張った」と書いている選手と「今の自分の課題は○○。ここを克服するためには◇◇をやっていく必要がある」「先生に××と言われた。自分に足りない部分だ。」と自己分析ができる選手、これに同じ指導ができるのかという話です。意欲が高い者と普通の者、全く同じ指導はできないと思います。自分自身がどのような取り組みなのかを冷静に考えないといけないと思います。複数の人に練習日誌を並べて見てもらうとこの「差」は歴然としていると思います。同等に扱うのは難しい。それでもかなり指導はしているつもりなのですが。

日誌の中身もですが、日誌を書くときに繰り返し指示をしていることがあります。これは本当に簡単なことです。「他人に見せるものだから下敷きを使うこと」と指導しています。最も簡単なことなのですが数人は全く使いません。繰り返し指導をしているのですが簡単なことができません。こんな簡単な「義務」が果たせないのに「権利」を主張するのはどうなのかと思いますね。練習を見ているとやはりこちらが求めている動きとは全く違うことをやっています。注意をするのですが自分のペースで自分なりの動きをやっています。これでは何も変わりません。練習の取り組みというのは他の部分が明らかに影響してくるのです。

「権利」を主張する前に「義務」をしっかりと果たす必要があります。当然のことだと思います。やりたいことだけをやるというのは明らかに間違っています。こういうことはきちんと教えていかないといけません。自分のことだけを考えるのではなく周りを見ながら自分達が何をやっていくのかを考える。この「考える」ということがきちんとできれば色々な物が変わってくると思います。

1つ1つ言い続けていかなければいけません。大変な労力です。それでもやっていくしかありません。他の指導者がどこまでやっているのか分かりませんが、「やっておけ」で終わらせるつもりはありません。細かいところまで指導していかなければ分からないことが多いですから。やっていきます。
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