kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

少し抑える

2011-07-14 | 陸上競技
木曜日、この日も暑かったですね。もうこれが当たり前になってしまうのでしょうか…。とにかく暑さに弱いですから辛いですね。県内の高校でも昼間に30人以上の生徒が熱中症で倒れたと夜のテレビでやっていましたが、5年くらい前だとこんなことはなかったと思います。どうなっているのでしょうか。

朝は昨日の疲労があるだろうと判断してマッサージのみとしました。この際、先日から申し出があった「女子だけのミーティング」を実施させました。内容は分かりませんが自分達が必要だと感じてやろうというのですから止める必要はないだろうと。全て指導者に言われてやっていくようなチームではどうにもなりませんから。

午後は身体作りを中心としました。前日の練習中にスパイクが壊れている者が2名いることが判明。この状態では練習になりません。1足は中学校の先生が使わなくなったスパイクを譲ってくれるということでした。本当に助かります。感謝ですね。もう1人の選手が家から持ってきたスパイクを見るとピンが削れて外れなくなっているものがありました。このようなピンでは走れません。一時的に走れたとしても1ヶ月もすればスパイクの役目を果たさないものになってしまいます。仕方ないので練習中に工業の施設を使わせてもらって外すことにしました。
錆びているのもありましたからピンがスパイクと完全に一体化していました。ちょっとやそっとでは外れません。ヤスリで削って万力で挟んで取ろうとしましたが全く…です。クレ556を使って錆びているピンとネジになっている部分にスプレーしてまたチャレンジ。削りまくって何とか外すことができました。いやー汗だくになりました。これで新しいスパイクを買わなくて済みます。

練習に戻るとBOX補強が終わるところでした。ここ最近は丁寧に使う部分を意識させながらやっています。普段よりも股関節に疲労が蓄積しているようです。そういう部分も踏まえて練習量を少し抑えることにしました。
外補強をやりましたが疲れてきて、重りを置くときに雑に扱うのが目につきました。投げるような感じで物を置きます。握力が低下したり、上半身に疲れが蓄積してくるのは仕方ないことです。しかし、雑に扱って万が一それが自分の足の上に落ちたり、他者に当たって怪我をしたらどうするのかという話です。何も起きなければ良いですが何かがあった時に誰も責任を取れません。大切な試合に出場出来なくなってしまったら本人だけでなく周りにも迷惑をかけます。細かいことだとは思いますが気を配らなければ取り返しのつかないことになってしまいます。


これと重なる部分もありますが、前日に選手が帰宅中に自転車で転倒したという事でした。理由はスピードの出しすぎ。自業自得です。幸い大きな怪我はありませんでしたが下手をするとシーズンを棒に降ってしまう危険性がある行為です。これに関しても練習の終わりに話をしました。その場だけではなく先の事も考えて動かないといけないのです。

話が前後しますが、外補強が終わってから補助的に補強をやろうと思いました。が、前述の通り股関節周辺に疲労が蓄積している様子でした。1年生は階段を降りるときに動きがおかしかったので気になっていました。これ以上負荷をかけて故障してしまったら意味がなくなってしまいます。2年生は今まで使えていなかった所に負荷がかかったための筋肉痛だと言っていましたが、1年生はこの数週間の股関節周辺への負荷がダメージとして残っているのかもしれません。痛める前に止めておく事にしました。ケトルベルを使ったジャンプ系の補強を少しだけやって終わり。いつもよりもかなり早く終わりました。

最後にチーム一丸となって物事に取り組んでいく事の大切さを少しだけ話しました。人の話を素直に聞いて理解することが出来る者が強くなります。大切です。明日からは気持ちを切り替えてしっかりとやっていきたいと思います。
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シューズを作る

2011-07-14 | 陸上競技
前日、今履いているシューズに少し穴が空いてしまいました。ミズノのシューズなんですが好きでいつも履いています。大学に進んだ頃からスパイクはいつもミズノにしていました。これは好きな選手がミズノのスパイクを履いていたからというめちゃくちゃ安易な理由ですが(笑)。その頃からシューズもミズノにしていました。

高校時代のシューズは基本的にナイキでした。理由は何となく(笑)。当時はまだナイキの知名度がそれほど高くなく履いている人も少なかったですね。当時はリーボックのポンプフュリーというのが流行っていました。自分で靴の空気を調節できるというものだったと思います。私は他の人があまり履いていないナイキのエアイカルスを履いていました。2年生の時修学旅行で韓国に行った時に靴紐を締めなくても履けるタイプのエアハラチを購入。当時靴紐が無く履けるというのは新鮮でした。韓国のナイキショップはかなり安かった記憶があります。インターナショナルモデルと銘打ってあったと思うのでいつも靴を「インターナショナル」と呼んでいました(笑)。当時この靴のカラーリングが大好きでしたからめちゃくちゃ愛用していました。その後はトライアックス等も履いていましたが、周りがエアマックスブームになったので履くのを止めました。考えられないくらいブームになりましたから…。目立ちたがりの私は皆が履き始めたら嫌だなと思って(笑)。

話がかなり逸れましたが、靴を買うと言うときにオーダーで欲しいという気持ちがものすごく盛り上がりました。ミズノで作るとレース用の靴になってしまいます。そこまでは必要ありません。軽く動く程度しか履かないのですから。そういえばナイキフリーがカスタムオーダーをやっているのを思い出しました。自分の好きなカラーリングに出来るという魅力的なものです。うちの選手、スパイクをオーダーで作るものがいますがその気持ち良く分かります(笑)。とにかくカラーリングは一番気に入っていた靴に近づけたいと思いました。写真もなくうろ覚えです。ベースが白で黒と赤がポイントカラーになっていました。それをコンセプトに自分で決めました。これができたシューズの写真。



約2週間で完成しました。インターハイに行くまでに間に合えばいいかなと思っていたのですが予定よりもかなりはやくとどきました。嬉しいですね。自分で働いて初めて(大げさ?)本当に欲しいなと思うものを購入した気がします(笑)。タグの所に文字を入れることができたので「RYU」と入れました。左右を変えようかと思いましたがそこまでしなくてもいいかなと(笑)。当時のことは今になっても大きいですね。今、目の前で競技をやっている選手にとってこの高校時代の陸上競技はどのような影響力を持つのでしょうか。「楽しい」だけではない部分を感じながらしっかりとやってもらいたい。それがいつか大きな「力」になると思います。

シューズを購入したことで一気にやる気になりました(笑)。前向きにやっていきます。
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強くなるために

2011-07-14 | 陸上競技
水曜日、午後にしっかりと走り込むという予定にしていました。どれだけ負荷がかかるかはこの時点では本人達は把握できていなかったと思います。色々と思うこともあり朝練は軸作りと階段ドリルにしました。きちんとした脚運びを繰り返しやっていくためにはある程度の時間が必要です。午後に回すとメインとなる練習ができなくなってしまいます。ある程度分割しての練習が必要になってくると思います。朝どうしてもやらないといけないことがあったので選手は自分達で進めていきました。細かい動きに気を配らないといけない反面、ある程度は自分達でやっていかないといけない部分があります。兼ね合いを考えていかないといけないですね。

午後は競技場で。1週間に数回来るなんて珍しい(笑)。冬期は1回だったような…。学校で練習を済ましてしまうことが大半だったので。今はシーズン中ですからきちんと走っていかないといけないと思います。冬のように負荷をかけて走っていくのではなく高いスピードを保ちながら走る事も必要になります。

この夏にはやりたいことがたくさんあります。それなりに練習を消化していくだけではなく、高いレベルでしっかりとやっていきたいと思っています。1年生にとってはかなり大きな負荷になっていきます。精神的なダメージが大きくなるとは思いますが、ここで挫折してもらうと先はありません。正直、かなり辛い部分があるのは間違いないと思います。しかし、ここを乗り越えていく事が大切になります。強い気持ちが最初から持てるわけではありません。チームの雰囲気作りが大切になってきます。苦しくても逃げない雰囲気を作っていかないといけないのです。目標と向き合う「心」の強さが必要になっていきます。そういう意味でもかなり大切な1日になると考えていました。


練習はいつも通り。サーキットを1セットにしてドリル。ドリルではある程度脚運びができるようになってきました。ポイントになる部分が意識できつつあります。全員ではありませんが数人はうまく運べるようになってきました。走っていたらそのうち速くなるだろうというスタンスではやっていません。地道に動きを変えていくための練習を繰り返してやっていくことで初めて様々な可能性が見えてきます。中国大会が終わり約1ヶ月が過ぎましたが意識の変化がある者は動きも変わってきます。逆に変わってこない者はまだまだ意識する部分が足りないのだと思います。「運動能力」を補うためにはやはり地道な努力です。大きな変化につながっていくと思いますね。
その後はSD。昨年までは「量」を走るために基本的な部分が不足していました。バランスですね。SDも継続的にやっていく必要があります。当たり前の話ですが(笑)。やるだけではなく動きの細かい部分に注意を払っていく。この辺りは今シーズンに入ってからの大きな変化ですね。女子エース、60mで1本本当に良い走りをしました。これが実際のレースでできれば12秒2台は見えてくるという位の走りでした。不安定ですが・・・。その後数本バトン走。短い距離でスピード意識です。

その後150mのリレー。昨年は全くといいほどやりませんでした。確認するとこの時期に1度だけやったようです。昨年インターハイに行った選手が他の選手にぶつかって転倒したので辞めたようです(バトンを渡すときにあまりにも走力差がありすぎて・・・)。練習としてはかなり負荷をかけることができるので一昨年はかなりやっていました。こちらのモチベーションの問題もあったのかもしれません。のんびり走るのではなく高いスピードで走り込むためにはかなり良い練習だと思っています。この夏は再びやっていくことに。「150mを回る」というのは考えられないくらいの負荷がかかります。同じ練習をやっても「走るだけ」になる危険性が高い。だからこそ取り組む姿勢をきちんと身につけさせないといけないのです。「やるだけ」の練習に意味はありません。
1セット目が終わって2セット目が始まる前にキャプテンが「私もきついから走りたくないという気持ちがある。吐きそうですごく嫌。でも、しっかり走ろう。苦しいからこそ楽しもう。」と全体に投げかけていました。大きな成長だと思いますね。1年前、半年前では考えられません。与えられた役割がその行動や考え方を変えていくのだと思います。1年生の女子は走り終わった後号泣していました。初めてここまで負荷をかけたと思います。今まで体験したことのない苦しさと走れなかった悔しさがこみ上げてきたのだと思います。こういう気持ちがあると選手は強くなっていきます。それなりの練習でワイワイやるのではなく、一生懸命にやって自分の力の無さを痛感することが成長のための鍵になりますから。

その後更に大股歩行。かなり苦しかったと思います。自分の内面と向き合うための練習にもなります。走るだけはなく補助的な練習で股関節周辺の筋群を強化していくことが大事だと思います。走る時に大きな負荷をかけています。この練習はかなりキツイと思います。それでも向き合わせました。女子エースには「1年後、インターハイで決勝に残るためには・・・」と何度か言いました。簡単ではないことを目指しているのですからこういう練習でどれだけ向き合えるのかというのが大事です。同時に1年生女子にも声を掛けました。「インターハイで決勝と県で決勝に残る。どちらが難しいのか?」と。同じ練習をやっている。意識次第では必ず強くなれます。能力云々ではなく自分の「心」次第では強くなれると思って指導しています。自分の練習が終わった後も、女子エースは1年生の大股歩行の横で何度も大股歩行を繰り返していました。これも1年までは考えられないことですね。強くなってきたからなのか、目標に向かう「心」が芽生えたからなのか。どちらもが上手くかみ合いながら成長していくと非常に面白くなると思いますね。

最後に「苦しさ」と「強くなりたい」という気持ちを比較するように伝えました。この練習をやったら「必ず強くなれる」と信じてやっていけば結果は大きく変わる。これまでの選手もこの手の練習が「大好き」だったわけではありません。普通の人間ですから「嫌だ」という気持ちはあったはずです。それでも「この練習をやれば」と思って全力で取り組むことができたので結果が変わっていった。「走れ走れ」では強くはなりません。根性論だけでは変わらないと思います。こうやって話をしていく中でどれだけ「心」を動かせるかです。聞く気がなければ変わらない。自分は一生懸命にやっていると自己評価だけする者も変わらない。目標に向かって最大限の努力ができる者だけが可能性を手にすることができるのです。

かなりの疲労度だと思います。練習が終わった時点から次のことを考えないといけません。次に向けてどう動くか。ここが全てです。自分の時間をどう使うのか。しっかりと考えられる選手になってもらいたいですね。
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