kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スポーツの現状について思う

2011-07-20 | 陸上競技
この度女子サッカーがワールドカップで優勝したことは記憶に新しいと思います。しかし、女子サッカーは以前から男子サッカーやプロ野球に比べて冷遇を受けていることはテレビ報道などで大きく紹介されていました。

野球やサッカーでワールドカップに出る場合、100%に近い選手がプロ契約をしている選手です。野球では一部「アマ」ですが企業に所属していてフルタイムで働いてはいない「ノンプロ」でやっているのがほとんどです。今回の女子サッカーの選手とは明らかに待遇が違います。
アメリカでは女子のサッカーでもプロが二部まであってかなり人気があるようです。実際日本代表の選手も米リーグでプレーしています。女子最高峰のリーグであるとともに生活の糧を得るためには日本では難しいというのがあるのだと思います。

東京電力が女子チームを持っていたようですが、このような状態になり今シーズンは活動自粛。練習環境が整わないため移籍したり自分でやらなければいけない選手もいたようです。加えてアルバイトで生計を立てながら夢の実現のために働いている選手がいたことも報道されていました。このような状態でワールドカップで優勝するというのは本当にすごいことだと思います。

今年の陸上の世界選手権のマラソン代表に実業団に所属していない埼玉の公務員が選ばれました。フルタイムで働いて仕事の後や休日に練習をしているそうです。実業団のように全面的なバックアップがない中で競技をしていくというのは大変なことです。その中で結果を出していくというのは強い気持ちがあるからだと思います。実業団選手には負けたくないというハングリー精神があるかのかもしれません。

女子サッカー選手は自分達のためだけではなく「女子サッカーの未来のため」に戦った部分があったと新聞に書いてありました。前述の東京電力所属の選手は「自分だけサッカーをやっていていいのか…」と思い悩んだそうです。自分の身の回りは大変なことになっているのだからそういう思いが出てきても仕方ないかなと思います。それでも自分がサッカーを続けていくことで周りに何かを与えることが出来るのではないかという想いもあったはずです。

メジャースポーツ以外の選手の現状はそんなものです。日々の生活を送ることが大変な状態です。そんな中で世界大会で優勝するということがどれだけ大変なことなのかは考えればみえてくると思います。不可能を可能にしているのです。
陸上や水泳のような個人種目では特に顕著だと思います。短距離は長距離とは違って宣伝効果が低い(メディアに取り上げられる時間が短い)ので日本のトップであっても競技を続けていくのは本当に困難な状況となります。その受け皿が無いというのは間違いない事実です。これからの可能性にチャレンジしてみたいと思ってもそのチャンスすら与えられないのです。

企業が力を持っている時には大きな問題にはなりませんが、業績が悪化した場合は真っ先に打ち切られるのはスポーツの分野です。メジャー種目は考えられないような年俸をもらいますが、マイナー種目ではその日の生活に追われるような状態であるという現実から目を背けてはいけないと思いますね。

その中で自分達の存在をこの上なく示すことができた女子サッカー。本当にすごいことだと思いますね。今後の日本のスポーツに与える影響は大きいと思います。

話がいつもとは若干違いますが書きたかったので書いてしまいました。
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先を見越す

2011-07-20 | 陸上競技
火曜日、3連休が明け学校が始まる予定でした。が、予想通り台風が接近してきていました。金曜日の時点で「最悪の事態を事前に考えておいた方が良いのでは?」と提案しましたが「予報では19日は大丈夫だから」と言われてしまいお終い。いやいや、そんなもの分からないじゃないかと主張するのですがなかなか伝わりません。感覚の違いが大きすぎます。

案の定、朝の5時半に生徒から連絡がありました(早い・・・)。家の近くは風が強いのだが徳山はどうだろうか、学校はあるのだろうかと。まー当然です。緊急連絡網には「平常通り実施」と書かれているので判断が難しいということでした。「気をつけて登校」と書いているのでそれに従うようにとしか言えません。私は気になったので6時半くらいには学校に行っていました。7時過ぎ頃から電話が鳴り続けます。選手からも連絡があり「電車が動いていないのだがどうすればいいか?」と。こういう状態は十分に予測されました。7時を過ぎる頃には多くの生徒は家を出ているのです。とにかく早い判断をしなければいけないのではと促しましたがのらりくらり。かなりイライラしていましたが、最終的には「他校が休校になったから」というので7時半頃休校が決定。いや、もっと早くできたのではないかと思います。うちの選手のほとんどはすでに学校に来ていました。保護者に送ってもらっているので帰るにも帰れません。クラスの生徒も数人は学校に来ました。予想通りの展開です。

先を見越して準備だけはしておくほうがいい。何もなければ「取り越し苦労」で終わりますが、何かあったときの対応策としては絶対に必要だと思います。何か起きてから「どうしようか」では遅すぎるのです。何もなければ誰も嫌な思いはしません。しかし、何か起きたら多くの人が嫌な気持ちになるのです。そのことを考える必要があるのです。そのことを繰り返し主張してもなかなか分かってもらえない部分があります。

これは指導に関しても同じです。何か起きそうな感じがあるときには早めに対応策を考えないといけません。その時は大きな問題にならなくても結局、同じような行動をするのですからいつか必ず大問題になります。その芽を摘むというのは大切なことです。注意を受けているときには分からないものです。その時は「何も起きていないではないか」「何が悪いのか」と素直に話が聞けないからです。が、100%と言って良いほどその後に大問題になります。そこから崩れていって取り返しの付かないことになる。本人は分かりません。そんなものです。何かが起きてから「前に○○をしたことがあった。これがこんな大問題につながったんだ。」と言っても遅いのです。事前に防ぐ対策を打っておく。言われている本人は「何も起きていないのだから」と素直に聞かないかもしれませんが、きちんと話をしておかなければいけません。責任を逃れるために事前に対応するのではありません。「以前注意したが結局はこんなことが起きた」と言い訳をするためではなく、何も起きないようにするためです。

大きな問題が起きるときにはやはり、その前に小さな(私にとっては大きいが)トラブルが発生しています。注意はしますがなかなか分かりません。同じようなことを繰り返してしまいます。これではダメです。なんとか理解させないといけません。

選手は登校してきていましたから練習をやりました。この時点で「帰れ」と言っても変える手段がありませんから。練習終了後、私が車で送って帰りました。そうでもしないと帰宅することはできません。終わる頃には風も弱くなっていましたがほとんどの者が車で送ってもらっていますから変える手段がありません。それくらいはやらないといけないと思っています。練習は外ではできなかったので武道場で身体作り。いつも通りです。他にやらないといけないことがあったので練習は全く見ることができませんでした。居ないときにどれだけきちんとやっていけるかが大きいと思います。

選手を送って帰ったあとはひたすらインターハイの手続きと合宿のことをやっていました。なんだか分からないですが時間がたりません。遊んでいるわけではないのですがバタバタします。ほとんど休む間もなくやってなんとか調整ができました。インターハイの宿舎は競技場からかなり離れています。電車で40分位かかってそこから更にタクシーで移動といった感じになります。移動だけを考えると1時間以上はかかるかもしれません。仕方ないことですが選手が万全の状態でレースに臨めるようにしていきたいと思います。

ぐったりです。
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