kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

少し追い込む

2011-07-21 | 陸上競技
木曜日、夏休みに入って初めての練習でした。今週末は合宿が入っていますから継続的に負荷をかけて準備をして来ました。この日は合宿前に走っておきたいと考えていました。暑さもそれほどではありませんでしたからしっかりとした負荷はかけられるだろうと。今週は日月と練習をしています。ある程度疲れはあると思いますがやることはきちんとやっておきたいですから。

練習の流れはいつも通り。サーキットをやってからドリルに。前の記事にも書きましたがここ最近動きの変化が見られる者がいます。ドリルからランに入る動きがスムーズになってきました。動きを見ていると分かるのですが最初は上に抜けます。スティックの足長が短いときには当然だと思います。ここの動きから重心移動を伴うようになると変わっていきます。理由は書きませんが(笑)。ここの動きが出来てくると走りに変化が生まれてくると思います。うちの選手は最初からこういう動きが出来るわけではありません。これが出来ればある程度走れるようになってきます。やはりこの夏が今後の勝負を決めると思いますね。これからが大切になります。

その後はスタート練習。この日はバックストレートで走ることにしました。理由は草が生えていたから(笑)。全く走らないので草が大量に生えています。ここで走ることで少しは違ってくるかなと。バックストレートは向風でしたが時にはこういう状態で走ることも必要だと思います。実際のレースでは向風の中でも行われます。向風の中で意識しないといけないこともあります。大半の者が良い動きが出来るようになってきました。もちろん目指すところに向けては足りませんが、今の段階では成長を示していると思います。女子エースは疲労と脚の痛みで上手く走れません。ここは我慢ですね。いつも思うように走れるわけではありません。痛みで走りが崩れてしまう。治療をしなければいけませんが、やらないといけないこともある。先日国体合宿の時にインターハイ出場するチームが練習していました。数人は脚にテーピングをして走っていました。今がやらないといけない時だと分かっているからです。治療と同時平行でやっていきたいと思います。

短い距離で数本走ってから全体で150mのバトン走を実施しました。前回やった時には1年生はフラフラになっていました。今回は昼間に走るということもあり、少し本数を調節してから走りました。少しずつ慣らしていきたいと思います。本数を減らしたこともありますが、1本目から積極的に走れていました。ここで後の事を考えて走れない選手は強くはなれません。目の前の1本を一生懸命に走れない者は次の1本も走れません。当然のことです。それでも強くなる者は強くなる。しかし、うちの選手は最初から行かなければ強くはなれません。大切なことです。2セット終わったら時には全体がぐったりしていましたが良く走れたと思います。この手の練習があと2ヶ月きちんと積めれば強くなれると感じました。

走練習が終わってから補助的な練習を少しやりました。単に走るだけではなく必要な部分に負荷をかける。こういう練習は冬期にもやっていたのですが、大切な部分だと思います。まだ動きが甘い部分がありますがこれはやっていくしかありません。細かい部分を自分自身でどう意識してやっていくかです。

練習が終わってから「最後まで走れない自分が悔しい」と涙している者がいました。これまでは1本しか走れなかった者が数本持つようになったのです。それは大きな成長ですが、本人にとっては悔しさ以外の何でもない。それが現実。これは大きいと思いますよね。きっと秋には強くなっていると信じます。他の者も「今日の走りはどうだったか?」「自分の走りの課題は何か?」を質問をしてきました。これも大きな成長だと思います。言われたことだけをやるのではなく、やっと貪欲さが出てきました。これが本物になっていくと強くなるのですが。

少しずつ変わってきています。本物にになってくれればと思います。
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ユニフォーム

2011-07-21 | 陸上競技





引退した選手が部員全員に作ってきたようです。ユニフォームをイメージして作っています。もちろんセパレートです(笑)。

片面には「R」と書いてあります。これは私の名前のイニシャルだと思います。多分。

もう片面には「心」と書いてあります。これはいつも私が言い続けてきたことです。全てを決めるのは「心」、「心」が変われば全てが変わる。「心」の部分が成長していかない限りは競技も伸びません。

せっかく作ってくれたのでいつも持ち歩くバックに付けておきたいと思います。インターハイにも持っていくつもりです。
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動きの確認

2011-07-21 | 陸上競技
終業式終了後、午後からにするにはかなり時間があったので食事を取らずにすぐに練習をすることにしました。さすがに何も食べないでやるのは良くないなと思ったので補食を準備させておいて軽く食べてからやろうということに。

3連休はかなり暑かったですがこの日は何とか練習が出来る気候でした。あれだけあついと昼間の時間帯にはなかなか練習ができません。効率が悪くなりますから…。暑いのは暑いですが30度くらいなら問題なく練習ができる気がします。
サーキットを1セットにして集中して取り組ませました。本当は2セットやりたかったのですが時間的な事もあって我慢。そのまま流れでドリルに入りました。ここ1ヶ月位は地味な動きを繰り返しやって来ました。他の学校からすればそんな時間があるなら早く練習を進めていけば良いのにと思われるかもしれません(笑)。1度教えたくらいで動きの変化はほとんどないと思います。意識レベルの高い合宿で3日間やれば大きく変わる可能性がありますが、普段から全くやっていないような動きをやってもすぐには身に付きません。うちは本当に地味な練習が多いと思います。この繰り返しで時間をかけて走りを作り込んでいきます。すぐには結果が出ませんが将来的につながる練習を積んでいく必要があると考えています。

朝練等でもひたすらやってきましたから意識が高くなっている者は見違えるほど動きが良くなっています。これがすぐに走りに結び付くと良いのですがなかなか上手くいきませんが(笑)。目指す動きをするためには必要な筋力を上げていかなければいけないと思います(当然ですが)。「何で出来ないんだ」というもどかしさはありますが、体幹が弱ければ目指す動きは出来なくて当然です。「うちの選手は動きが作れない」と嘆いているだけでなく、何故出来ないのかをしっかり見極めていく必要があると思います。身体作りと走りを作るという両方の軸をしっかりと持ってやっていきたいと考えています。

ドリルが終わったらすぐにSD。これも動きの確認をしてからスタートに入りました。前回のスタート練習で間違えて途中で止めてしまった選手、日誌を見ると色々と考えることがあったようです。注意を受けたことを2回も繰り返してしまった事に対して深く反省をしているようでした。この日、これまで出来ていなかったスタートの動きが少し改善されていました。意識が変わればある程度の動きも変わってくるのです。30mまでは同じ組でトップ、60mでは男子に逆転されていましたがそれなりにスピードが維持できるようになってきた感じがあります。トップスピードが低いのでここが今後の課題となります。
男子キャプテン、先日はかなり良い動きが出来ていて同じ組で走る選手にほぼ並んで走っていたのですがこの日は最初の出が安定しません。上に抜けたり潰れたりとやろうとしている動きを通り過ぎて行ったり来たりしていました。これでは上手く走れません。スタートもドリルと同じでしっかりと安定させていかないと走りにつながりません。まだまだ時間がかかりそうです。

インターハイに出場する選手も同様にスタートが安定しません。この日は足首とハムストリングの痛みがあり自分の思うような走りが出来ないでいました。この時に何をするかだと思います。精神的に安定しなければ身に付くものも身に付きません。高校生ですから感情的になってしまう部分もあります。上手く走れずにイライラする。しかし、ここで投げ出してしまったら絶対に上手く走れるようにはなりません。出来ないからこそきちんとやっていく必要があるのです。こういったこともきちんと教えていく必要があります。強くなれば周りからも注目をされます。毎日自分の思い通りの走りができるわけではありません。何故出来ないのかを冷静に考えられる選手に成長してもらいたいと思いますね。

その後は軽くバトン走をやって一先ず終了。就業体験実習の打ち合わせに行く者がいたので抜けさせました。ここで終わりでも良かったのですがもう一度しつこくスタートの確認をしました。私の指導の特徴の1つだと思います。とにかくしつこい(笑)。時間はそれほど取りませんでしたがまずまずの練習が出来たのではないかと思います。

気がつくと競技場のバックストレートに草が生えていました。コーナーにも。普段あまり走らない所はやはり草が生えてしまいます。使用させてもらう競技場ですから練習終了後、全員で草抜きをしました。使わせてもらうのは当たり前ではありません。使う頻度が低くても感謝の気持ちを持ってやっていくことは大切です。



地味な作業だったので写真を撮ってみました(笑)。あまりにも草が多かったので120mのブルーゾーンまでやろうという目標を持って30分程度やりました。これでも全く無くなりませんからまた時間を見つけてはやっていきたいと思います。

全体に話をしました。夏休みに入れば自分の時間が増える。午前中練習をすれば午後からは自分の時間。本当に秋に戦いたいと思うならこの夏が勝負です。少し昼寝をしてから勉強をしたり補強をすることは可能です。女子は体重管理のために様々な事ができます。練習以外で走る必要はないと思います。しかし、足りない補強を自主的にやったり、歩いたりはできるはずです。これは全て自分の目標意識によって違ってきます。この夏でどこまで本気になれるか。見ていきたいと思います。
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終業式

2011-07-21 | 陸上競技
水曜日、終業式でした。朝職場に行くと数人の生徒が「昨日学校に来たのに門の所で休校と言われた」と言っていました。まー納得は出来ないでしょうね。

ロングホームルームがありました。毎回真面目な話をするように心がけています。普段はそこまでじっくりと前で話すことはありません。365日そのようなは話ばかりだとさすがに息苦しいでしょうから、ポイントになるところではしっかりと話すようにしています。
今回は「命」について話しました。これはいつも私の周りに起きた「死」からの話になります。クラスの生徒に話をするのは初めての事です。テーマが重いのでなかなか話せませんし、詳しい話は出来ませんから伝わりにくい部分があります。


先日、身内に不幸がありました。詳しくは書きませんが受け入れられない現実がそこにはありました。何が起こるかは分からないのです。本人も周囲の者もその「死」を受け入れることが出来ないと思います。「死後の世界」というのがあるかどうかは宗教的な考え方になるかもしれないので分かりません。今ある感覚がどうなっていくのかは分からないのです。突然の「死」であった時、誰もが受け入れることは出来ないと思います。

高校時代、交流試合で韓国に行って戻って来たときクラスメイトが亡くなっていました。不慮の事故でした。学校を離れるときは元気だったのに…。クラスマッチ終了後に友達と川に泳ぎに行き、溺れてしまったということでした。疲れている中での遊泳は危険です。みんな分かっていたはずですが何となく雰囲気で泳ぎに行ったのではないかと思います。
その話を聞いて本当にショックでした。友達が亡くなっていたのに自分は何も知らずに走っていた。仕方ないことかも知れませんがそれを受け入れるのには多くの時間が必要となります。残された周りの人たちが「死」を受け入れるというのは本当に大変なことなのです。

夏休みに入ります。何となく自由になった気がしてしまいいつもよりも気が大きくなってしまいます。こういう時だからこそ地に足をつけて落ち着いて行動しないといけないのです。少しだからいいや、楽しいからいいやという軽い気持ちで行動をしないように話しました。それがどんな形で大変なことにつながるかはわかりません。やはり怖いことだと思います。きちんとやっていても「死」は突然やって来ます。これから明るい未来に向かって進んでいこうという時に大きな怪我をしたり、命を落とすことは絶対に避けなければいけません。自分達の周りには心配してくれる多くの人たちがいます。何か行動をするときはその人達を思い浮かべると良いと思います。そうすれば自分の行動や欲求をコントロール出来るようになるはずです。

夏休みが終わって全員が元気な姿で教室に集まってくれたらと思います。易きに流れず自分がやらないといけないことをしっかりとやっていく。これが大切です。真剣に話を聞いてくれました。こういった「想い」を伝える機会があれば私がどう思ってクラスの生徒に関わっているのかを本人達も感じ取ってくれるはずです。表面上だけではありません。

暑い夏休みが始まります。しっかりと目標を持って生活してもらいたいですね。
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