kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

背中を押す

2016-07-05 | 陸上競技
前の記事、本当はもう少し書きたかった事がありました。忘れていました。まー大した話ではないのですが。

「国家独唱」の話に少し触れました。このニュースがヤフーで流れた時に多くのコメントが「賛同」の意見でした。税金を使ってオリンピックに行くのだから日本代表としての自覚を持て!と。国歌を歌わないような日本代表は参加する資格がない、と。事実がはっきりと分かった時にそのことについて謝罪する事はない。言ったもの勝ちです。

そして「日本代表としての資格はない」という話をしたのがどのタイミングなのか。ここもよく考えるべきだと思います。リオオリンピックに向けての「壮行式」です。これから1ヶ月後のオリンピックに向けて気持ちを一つにしてみんなでやっていこうという気持ちを一つにする場所です。その場面で「代表としての資格はない」と盛り下がるような発言をする。これで「戦ってこい」というのは面白くないですね。

発言した方の立場や気持ちもあると思います。が、「独唱」の時に歌わなかったからといって「代表の資格がない」と言われると・・・。選手たちはインタビューではそのことに触れずに「前向きな発言」をしていました。代表としての自覚はあるのだと思います。日本代表となるのはステイタスです。それに見合うだけの練習をしてきたと思います。

本来であれば「壮行式」ですから「しっかり力を発揮して欲しい」というだけで良いと思います。これは私の考え方なので正しいと主張するつもりはありません。以前はオリンピックというのは「国力を示す」という意味合いが強かった。武力を伴わない「戦争」です。メダルの数がそれぞれの国の力を表すと思われていたので各国は必死になって競技力の強化に努めていました。ロシアなどは今でも国を挙げてのドーピング。勝つためには手段を選ばない。まーこれはコーチの方針であったりするのかもしれませんが。

こういう場面では「自分の最大限の力を発揮する」事を考えないといけないと思っています。勝負の場面に立って「日本のためにやるぞ!」とはなかなか思えないと思います。目の前の勝負に一生懸命ですから。だからこそ「まずは自分のパフォーマンスに集中して欲しい」と声かけをして欲しい。結果的にそれが「日本のため」になる。変なプレッシャーをかける必要はないと思います。「しっかりとやるんだよ」と背中を押してあげる事は出来ないのだろうか。

日本代表になる。実際はなりたくてもなれない人の方が圧倒的に多いのです。必死にやって何とかつかんだ代表としての権利。そこに対して一番最初に「お前のここはダメだ」と出鼻を挫くのは違うんじゃないかな、と感じました。インターハイ出場。規模は違いますがやはり名誉なことだと思います。勝ち上がっていっての出場です。その事を後押し出来ないというのは個人的には嫌です。

士気を上げる。そのために行う壮行式。気持ちを高めることが出来ないのであればやらなくても良いと思います。間違っているかもしれません。が、「みんなが応援しているよ」と伝えられなければその式に意味はなくなってしまうのではないか。そう感じました。

言った者勝ち。それで本当に良いのかどうか。「あの時の発言は勘違いだった」と謝罪して「でと代表としての誇りを持ち続けて欲しいという気持ちは分かって欲しい」というだけで随分違うかなという気はします。まーこれは私の感覚です。万人に受け入れられないと思います。私の意見でさえ「勘違い」の中で行われている可能性はありますから。

上手く表現て出来ないことが増えています。気を使いながら書いていかないといけないからです。全く意図しない捉え方をされる可能性もありますし。一応書いておきます。面白くはないと思いますが想うことを書き残しておきたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする