kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

久々のタイヤ引き

2016-07-22 | 陸上競技
金曜日、この日は学校での練習としました。基本的にどこでも練習はできると思っています。前任校ではつねに学校のグランドでした。移動するのが面倒だという理由が大きかったですが。学校でできる練習というのもたくさんあります。競技場では出来ない練習の方が多い気がします。

それに伴い競技場に朝一でポールを取りに行くことに。学校の砂場を利用しながらできる練習をしておきたいと考えていました。これまで教えてもらったことを徹底したいなと考えていました。そのためには毎日ポールを触る時間を作らないといけません。先日ポールを運ぶために簡易版のキャリーを購入。不安はありましたが何とか運ぶことができます。車体が短いのでかなり不細工ですがこれならどこかで練習会があっても自分で参加できるようになります。運搬を自分でできることでやれる事の幅が広がります。

学校のグランドが広く使えたので普段出来ないことを色々とやることにしました。暑いですが気分転換にもなると思うので。

最初はダイナマックス投げ。そこからラグビー走。その場でダイナマックスを使ったゲームをしてから更にはハードルリズムスキップ。一つ一つがアップとして取り入れていたりしますが、毎回やるわけではありません。走る事を考えたらこの手の練習ばかりをするわけにはいきませんからね。それでもこの日は「しっかりとやりたい」と考えていました。キツイこともやりますが「楽しみながらやる」というのもやります。声を出す部分をやりたいなという気持ちもありますからこの手の練習をやることで声も出るようになるかなと。

そこからはやり投げとポールは別メニュー。この日はポールに少し多めに関わりました。先日広島でやった時に女子ポール選手がかなり良い動きになっていました。また出来なくなっているのでこの日はひたすらやってみることに。できない動きをやるのではなくその前段階からきちんとやっていかないといつまでたってもできないなと。こんな当たり前のことを今更ですが。力自体はかなり付いていると思っています。だからこそきちんと跳べるようにしていきたい。ここは本当に覚悟だと思っています。やるしかない。

スプリント系はある程度任せながら。ダイナマックスを使ったスピードスキップからチューブ5歩、マーク5歩。そこからは並走へ。毎回付きっ切りで見れるのが理想なのですがあまりここだけに関わり過ぎると「自分で考える」ことがなくなります。放置しすぎるのは問題だと思いますが、時には自分達で考えながらやるという姿勢も必要だと思っています。まーそれでも途中から近くで見続けていましたが(笑)。大人にならないといけません。もちろん私が(笑)。

そこからはいつも通りの流れで並走。走る練習が出来る時にしっかりとやっておきたいと思っています。そこからは久しぶりにタイヤ引き。この日はこれをやりたくて考えていました。細かいところはあまり考えてはいなかったのですが(笑)。タイヤ引きをやりたいというのが強くありました。他のチームがどんな練習をしているのかよく分かりませんが、私はタイヤ引きに対するこだわりが強くあります。前任校の選手が力をつけてきたのは間違いなくこのタイヤ引きのおかげだと思っています。かなりの頻度で取り入れていました。今のチームではあまりやっていませんが、この夏はしっかりとやっていきたいと思っています。確実に力を上げていくための練習。長い目で見た時に絶対にプラスになると思っていますから。

最初は30m。普段はあまりやりませんが。30mから課題を決めてしっかりとやる。3本タイヤ引きをやって1本スプリント。少し休息を挟んで2本タイヤ引きをやって1本スプリント。これが終わってから60mを3本2セット。60mタイヤ引きの時にかなり疲労感が出てきました。そのため最後まで動きが保てない。仕方ない部分はあると思います。が、本当に何とかしようと思えばこの手の練習をしていたらダメだと思います。こんな書き方をしていたら「やる気のない練習をしている」と思われるかもしれません。周りから見ればやっている方だと自負しています。が、今目指しているのは「自己満足」ではなく強くなることだけです。形だけやり遂げるというのではないですから。

60mが終わってから話をしました。次の練習に向けての話です。本当に意識してできているのか?!私も人間です。選手に強い負荷をかける時にはそれなりに考えることがあります。ヘロヘロになる事を楽しんでいるわけではない。1本走って強くなるのであればそれで良いと思います。が、そんな簡単な話ではない。ここの部分をどう感じるか。何故今練習をしているのか。それは「弱いから」です。今うちにいる選手は弱いのです。インターハイに行く選手は今は調整練習しているはずです。強い練習をしていない。が、うちはかなり強めの練習をしている。それは「強くなるため」です。キツイ場面で「やるだけ」の練習をしていたら強くはならない。

キツイから良い練習だとは思いません。60mには60mの課題がある。そこの課題を意識できない練習なら本当にやるだけの練習になってしまう。だからもう一度念押しをしました。何のためにやるのか?本当に強くなりたいのであれば「自分で意識してやる」しかないのです。分かっていてもキツさに負けてしまう。良くある話ですがそれをそれを越えていかなければいけない。この夏をきちんと超えていって秋のシーズンで力を出す。来年戦う。その気持ちがあるかないかだと思っています。

そこからタイヤ引きの120m+60m。セット毎にレストを取るようにして1セットがしっかりと走りきれるようにしました。キツいと思います。強くなりたいという気持ちがあるなら最後まで走るしかない。120mのタイヤ引きはかなりキツい。それでも最初のグループからしっかりと走れていました。最後までスピードが落ちないのでこちらが驚いたくらいです。これくらいの走りが毎回出来れば数週間で大きく変わると思います。もちろんタイヤ引きが苦手な選手もいます。それでもこの距離が最後まで走れるようになると確実に力は上がります。

1セット目が終わって話をすると少し距離が短いのではないかと答えが。素直です。そこで少し距離を伸ばしました(笑)。それでも最後まできちんと走れていました。気持ちが変わってくると練習の質が上がります。そしてキツくなってきた場面で周りが大きな声で応援をし始めました。遠くにいても聞こえるくらいの大きな声。こうやって苦しい時に互いに支え合えるようになれば練習の質は上がります。ここにも「声を出す」ことの意味があると思っています。周りが自分のことを見ていると思えばカッコ悪い所は見せられません。負けたくないという気持ちも強くなると思います。だから最後まで走りきれる。この手の練習には必要不可欠だと考えています。

ポール選手は120mのポール走を3本。これはかなりキツかったようです。それでもこの子達も自分たちの殻を破らないといけません。最後までま動きを保つ。腕が使えなくてもしっかりとやっていくことは必要。周りの仲間の声援により最後まで押し切れました。チームらしくなってきているなと感じましたね。まだまだおとなしいチームですが変わりつつある。

この感じで練習ができれば。本当に思います。細かいことはもっともっとあるのですが。また書きたいなとは思います。が、それぞれの選手に対しての想いとなるので長くなりすぎる(笑)。ひとまずここまで。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あれこれトレーニング

2016-07-22 | 陸上競技
木曜日、この日はトレーニングとしました。夏休みに入っているのである程度練習時間の確保ができます。やりたい事はたくさんあります。この夏が勝負。この感覚をどれだけの選手が持っているか。厳しい事を何度も何度も言いますが「勝つために何をするか」ですね。

昨年は8時練習開始としていました。今年は8時半としました。特別理由はありません。どちらにしても暑いことに変わりないのですが。前日に何時から始めるか?!と聞くと8時半という答えだったのでその時間からにしました。基本的にいつもこんな感じでやっています。めちゃめちゃ厳しくやっていると思われるのかも知れませんが結構軽い感じでやっているところもあります(笑)

暑い時間帯の練習です。こちらとしてもやるべき事をやります。暑さ対策のためにかなりの事をやっています。かなりの労力を必要としますが(笑)。とにかく身体に熱がこもらないように配慮しています。トレーニングの時にはこちらもグランドに水をまくようにしています。時々手が滑って選手に水が当たることもありますが(笑)。水を被るだけで全く違うと思っています。遊んでいると思われるかもしれないですけどね。嫌がる選手もいるかもしれませんがこちらも配慮をしながらやるように心がけています。

男子はかなり変わってきました。声が出るようになってきた感じがあります。こういう部分の成長が大切だと思っています。「バカになる」という部分は必要。演じるという部分ができなければキツイ練習を乗り越えていく事は出来ません。本当は私も人見知りで内気な性格です。知らない人と話をするというのは怖くて。それでも必要だから他者と関わる。声を出して選手を鼓舞する。本当は座って大人しくしておきたいのですが。

女子も声かけの基本はできるようになってきました。いきなり大きく変わるのは無理。元々おとなしい子が多いですから。それでも「意識したらできることはやるように」という話をしています。難しい事をやれというのではなくやろうと思えばできる事をやれと言っているだけです。これが出来なければ速くなるという誰もが出来るわけではない事をやろうとしているのだからできるはずがありません。全体的に大きく変わってきています。目指すところはまだ遠いですが。

この日はジャンプ系を。前回やった時にはまだ出来ませんでしたが、少しずつできるようになってきました。最初から出来るとは思っていません。が、やろうとしないというのはダメだと思っています。その部分もしつこく言い続けています。前の日にも話しているのですが「勝てないから諦める」という考え方をしていたら選手として勝負できません。考えながらやる事が大切です。出来ないなら出来るようにする。出来ない理由をきちんと考えながらやれば全く変わってきます。一生懸命になれば工夫ができる。それができれば行動や動きが変わる。間違いない事実です。

最後にロープ登りと体幹補強。この時、女子は大きな声が出ていました。1年生2年生のムードメーカーになる2人がペアを組んでいました。この子達が私から一番離れていたのですが一番声が聞こえます。少し殻が破れたのかもしれません。この2人がチーム全体を盛り上げてくれるとうちは本当に変わると思います。元気のないチームというイメージかもしれませんが、場面場面で元気になります。それがどのような場面でも元気にならなければいけない。

補強をする時に数を数える。これは誰にでもできる事。それを積極的にやるかどうかです。この1ヶ月で大きく変わりつつある選手がいます。こういう場面できちんと声が出せるようになってきているというのが大きいなと感じています。取り組みの姿勢が変わってくれば競技自体も変わってくると思っています。それを示してほしい。

最後に腸腰筋の補強。これはかなりキツイと思います。疲れてきている中での練習です。が、実際のレースでもあり得る話。キツイ時に頑張れるようにならないといけません。女子の数人はかなり弱い。ここですね。体幹が作れないと速く走れません。スピードに耐えられる筋力が必要になると思っています。この感覚はなかなか分かってもらえないかもしれないですね。適当に補強をしているだけでは強くはならないと思っています。

この部分は自分達で考えてもらわないといけません。それなりに補強をしたら強くなるという訳ではない。本当に強くなりたいという気持ちがあればやるべき事は自然にわかってくるはずです。少しやって強くなるわけではない。これくらいで良いだろうというレベルでやっていたら大きな差がつきます。何度も話をしていますが最後は選手次第です。その気にならなければ強くならない。本気になれない者は結果的に強くはならないのです。

少しずつですが変わってきています。まーあれだけキツイ話をしていて変われないのであればこれから先も変わらないと思いますが。大きく期待したいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする