kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習の中で見えること

2016-07-13 | 陸上競技
火曜日、午後は競技場へ。天候のこともありこの日に走っておきたいなと。週末に記録会がありますがそこに調整するつもりはありません。とはいっても今回はある程度記録が出せたら良いなという気持ちはあります。順調に練習が積めていると感じていますから完全に調整をしなくてもある程度は走れると思っています。感覚的には全員がシーズンベストくらいは出るだろうなという感じです。まー走れる選手は自己ベストに近い記録は出るのではないかと感じています。

この日のアップはいつも通り。動的をやってからチューブドリル。スティック、壁抜き。そこからスティックの距離を伸ばして移動距離を作る。この時に膝が開く感じがあったので一旦止めてもう一度話をしました。ここの部分どう理解するか。理解したとしても出来るかどうかは別問題ですが「何をやろうとしているのか」を理解しなければ次につながらないと思います。そこからスパイクを履いてチューブ腿上げ、スティック腿上げで。スティック腿上げはかなり良くなってきました。ここは継続の必要性ですね。あと一歩という感じでしょうか。

そこからスピードスキップを行ってからチューブ5歩へ。動き自体はスムーズになってきました。そこで久しぶりにマーク5歩を実施してみました。マーク走をやるとこちらの狙い通りの動きに近づくことがあります。これまでは「マーク5歩」を中心にやっていましたがその前の段階がきちんとできていないのであえてやらずに準備してきました。ある程度準備が出来たと感じました。これは腿上げや膝締めなどの「基礎練習」がある程度出来てきたからです。単純になんとなくやる、というのではありません。

前の記事にも書きましたが「やれば良い」というのは避けたいと思っています。「準備」が出来ていなければやろうとする動きをやっても出来ないからです。これも考え方だと思っています。強豪校がやっている練習にはそれなりの意味があると思っています。が、それをマネしたら強くなるのか?!と言われたらそれは違うと思います。間違いなく前段階があるはず。G先生があるDVDの話をされていました。販売されている陸上競技のDVDですが「一番大切なポイント」は示されていないようです。そこまで細かい話を示しても理解できないというのもあるのでしょう。ここは大切な部分だと思っています。

マーク5歩を1本やってみて感じが良くなっているなと思いました。マーク5歩と言いながらも5歩以上やることもあるのですが(笑)。もう少し増やしてみようと思っていたらマークの数が足りませんでした(笑)。思いつきでやっていますからマークを持ってきていませんでした。いや、正確には「普通の練習」をするには十分な数なのですが「やりたいなと思うこと」をするには不足していただけです。これは私の準備不足。3年生のマネージャーは言わなくても「マークを2セット」準備していました。これは「ひょっとしたら使うかもしれない」という先を見た行動です。今回は1年マネージャーには責任はありません。まだまだそこまで予見して動くのは無理ですからね。

チューブ5歩と同じ感じでマーク5歩をやるとかなり進み始めました。上手くかみ合い始めた感じでしょうか。5歩から7歩まで増やして20m程度のスプリントを繰り返しました。すごく進み始めた感じを受けました。これは見た目だけの問題かもしれませんが、膝の引き出しと重心の移動が上手く行き始めたかなと。もちろん、これは偶然そういう動きになっていたのかもしれません。が、やりたいなと思う動きに近づいてきたなと感じました。 楽に前に進む感じが出てきたかなと。

そのまま並走へ。こちらも久しぶりにカーブから始めました。少し前から感じていましたが1年生女子が少しずつ変わりつつあります。声が出るようになってきました。まー練習中に限ってという部分がありますが(笑)。それでもこれまでと比べるとかなりの変化があります。大きなことだと思っています。「○レーン行きます」という声、「ハーイ」という返事、「ファイト」という応援。かなり変わってきています。これが本物になれば確実に力は上がると思っています。「意識すれば出来ることを徹底する」という部分。期待したいなと思うところがあります。

並走はまずまず。スピードに乗って渡せるようになってきました。男子は微妙。その日の調子をきちんとつかめていません。自分が動いているのであればスタートの位置を変えないといけません。そこの判断。常に自分の調子と相手の調子を把握していかなければいけないと思っています。そのために並走を繰り返しやっているのです。1人で走るならそんな事は気にしなくて自分のことだけやれば良い。が、相手がいることです。常に気を配りながらやっておかなければいけないのです。

休憩を少し挟んでスタート。こちらもここ最近練習をしています。本当はもう少し細かく指導しておかないといけないと思いますが、常にスタート地点で会話をしながら動きの修正をしています。まだまだ私の指導が十分でない所はあると思います。それでもこれまでと比べるとスムーズに進むようになってきたかなと。これも原点となる膝締めと重心移動がきちんとできるようになってきているのが関係しているかもしれません。音が鳴るまでの準備段階(構え)の部分がもう少しきちんと安定してくると違ってくるかなという気はしています。

それでも男子も女子もまずまずの感じだったと思います。2年生男子もかなり良くなっています。が、隣に人がいるとガチガチに(笑)。実施のレースで記録を更新していこうと思えば相手がいたとしても自分の走りが出来ないといけないと思います。まだ甘い。1年生男子にもその都度意識するポイントを指摘しながらやっていきました。言われたら出来る。最初からやれよ(笑)という感じなのですが、やはり意識するポイントが明確にならなければいけないのだと思いますね。ここはすごく大切。何も言われないで出来るというのはなかなからないと思います。こちらも意識して声かけていきたいですね。

女子のスタート、なかなか面白い。40m×2本までは200mを専門にしている選手がかなり良かった。この感じでいけば100mも大幅自己ベストがでそうです。まー好条件だったとはいえ200mで25秒台に入っているのですから12秒9ということはないはずです。かなり取り組みの姿勢も変わってきていますからこれからが楽しみです。が、60mになると他の2人がよく走り始めました。40mまでははスタート時点で酷かったのですが、60mになるとスタートもかなり良くなりました。安定感が出てくるともっとスピードが出せるようになると思うのですが。この3人が競り合いながら最後まで練習が出来るようになるとかなり面白いと思います。まー負けたくないでしょうから一緒に走るのは嫌だと思います(笑)。それでもここを乗り越えていかないと力は上がらない。一番近くにいるライバルに勝つために何をするかですね。

1年生男子は記録会に出場できないので300mでも走ってみるかーということで競争。普段全くといって良いほど長い距離を走りません。かなりしんどいと思います。それでも男子はこういう練習も必要なのではないかと考えるようになりました。理由は明確ではありませんが「なんとなく」です(笑)。2人は300m、2人は距離を短く設定して走らせました。400m選手がトップでフィニッシュ。なんとか37秒台で入れました。もちろんまだまだです。元々スピードがあるタイプではないので少しずつ記録を上げていけるようにしていこうと思います。倒れ込んでいました(笑)

他のメンバーは90mを走って終わり。記録会、200mもエントリーしようと思っていたのですが練習内容的に「200mは長いな」と判断して今回は100mのみ。なんせ120mでさえまともに走っていないのですから。ある程度走って対応できるかもしれませんが今はそれほど無理する必要はないだろうなと判断しました。良い走りをしていました。この走りが実際にレースでできれば結果は勝手についてくるだろうと思います。

まだまだ課題はたくさんありますが確実に良くなってきているのだけは確かです。これからに向けてしっかりと取り組んでいくことが最優先だと思います。地に足をつけて取り組んでいきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝練だからできること

2016-07-13 | 陸上競技
火曜日、朝から雨でした。それほど強くなったですがずっとずっと降り続けている感じでしたね。午後は走りたいと思っていたので朝は軽めに。雨が降っても関係ない廊下での練習としました。

前日にシャフトをやっています。それなりに身体に負荷がかかっているはずです。それでも長い目で見たときにトレーニングは継続しておかなければいけない。特に股関節周辺の筋群の強化には時間をかけたいと思っています。

そこでバランスディスクを使ったトレーニングを行うことにしました。それほど大きな負荷ではありませんが股関節周辺には刺激が入ります。不安定な状態で動くというのはかなり難しいと思います。前任校であれこれやっているうちに「案外できるな」と感じたので継続的にやっています。安定しないので自然に細かい筋群に刺激が入るのです。これに関しては「正しい使い方」というのがあるかどうか分かりません(笑)

普通のスクワットをやってから開脚スクワット。初期の頃はペアに手をつないでもらわないとスクワットが出来ませんが慣れてくると普通にできるようになります。自分の中で感覚が作れてくるのだと思います。本当はそれほど難しくないのだと思います。やり慣れないというか身体の使い方が上手くないならできないという部分があります。「使い方」に課題を置いて取り組んでいる部分がありますからこういう練習は必要不可欠だと思っています。

細かい練習をするためには時間がかかります。通常練習の中ではなかなか難しい。朝練でやるなら時間はそれほど必要としません。うちは朝練を実施していますが「不足する部分を取り入れる」という意識でやっています。大きな負荷をかける必要はないと思っていますから。

遊びながら鍛えるという感じもあります。前任校ではこの練習をシャフトを背負って行っていました。今はそこまでの負荷をかけていません。「強くする」というよりは「使える」という感覚が必要になるかなと思います。元々この練習は「思いつき」で始めました。普通にスクワットするより面白いだろうなという所から始まりました。面白いので1人1つ使えるように大量に購入しました。そこから様々な練習パターンが生まれてきました。



これは2人で向かい合って両足でスクワットする。1人でも難しいですが2人でバランスディスクの上でスクワットするとタイミングも合わないといけません。これもペアワークとしては面白いと思っています。基本的には遊びながら鍛えるという感覚です。毎回毎回キツイことばかりやっていると滅入りますから。



更にこちらはバランスディスクの上で片足スクワット。1人で出来るのが理想ですがまだまだ出来ません。45度くらいまでは単独でできますがフルスクワットとなるとなかなか難しいのです。補助が付くと負荷が軽くなる感じがあります。この練習自体が「強い負荷をかける」という練習ではありません。上手く使えるようにするというのがメイン。ヘロヘロになるだけが練習ではない。

この練習は小学生でもできると思っています。逆に小さい頃からこういう練習をしてもらったら違うのではないかなという気がしています。中学生にも効果的だと。なかなか導入してもらえないかもしれませんが機会があればやってもらいたいなと思いますね。遊びながら鍛えるという感覚をもってもらいたい。

高校生がこの練習だけをしておけば強くなるとは思いません。筋力を上げていきその補助的な意味合いが強い。体型も変わってきている中で「補助的な練習」だけでは不足すると思います。メインになるトレーニンングがあるからこそ「補助的なトレーニング」の意味が出てきます。最大筋力が上がっていなければ小学生と同じですから。使い方を覚えるというだけで高校生が飛躍するのは厳しいかもしれないですね。

うちはメインで他の事をかなりやっています。強くするという練習をやっているから「使えるようにする」という練習の意味合いが出てくる。これも考え方だと思います。私としては「目的」がある練習の組み立てをするようにしています。かといって「メニュー」を毎回作ってガチガチにやってはいません。見ていてその日に必要だなと感じることをやっている。やりたいなと思うことがイメージの中にあってそれを体現するために思いつきのような練習をする。これは感覚の部分ですが。

これだけで汗だくになりました。男子の周りは水溜りができていました。負荷が強くなくても小さな筋群に刺激が入っているのだと思います。ま!廊下でやっているから暑いというのもあると思いますが。やれる事を考えながら取り組んでいきたいと思います。

とりあえずここまで。朝練だけで一つの記事になりました。自分の頭の中の整理には丁度いいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする