kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ひたすら話す

2011-08-25 | 陸上競技
支部新人終了後、反省会がありました。最初はここ数ヵ月の疲労度が高いので欠席しようと思っていたのですが、親しい人から「一緒に」と言われたので簡単に流されました(笑)。

十数人いましたがほとんど2人で話をしていました。感じが悪いかもしれないですが、ここ最近ゆっくりと話をしていなかったので2時間近く話をしていたと思います。普段は馬鹿話や冗談半分の話がほとんどですが、こういう時には陸上競技について真剣に話をします。私はこういうのが大好きです。1つの事に対して一生懸命に話ができる仲間がいるというのは一人の人間として幸せなことだと思います。私は熱くなるタイプですからのめり込むとそこにかなりの力を注ぎます。これを受け止めてくれる人はあまりいません(笑)。同じ方向に向かう人間でないと真剣に話をすることはできません。一方的に話をして終わるという感じになってしまいますからね。自分を高めるためには一方通行ではなく互いにアドバイス、指摘ができる関係でなければいけません。幸せなことに私には何人かそういう関係の大切な友人がいます。私がこういう性格ですから行き過ぎている場合は止めてくれますし、支えてくれたりします。私も出来るだけサポートしていけたらと思っています。

私には師事している方がいます。かなりの迷惑をかけていますが今の私がいるのはこの方のおかげです。客観的な視点からいつも支えてもらったり、適切なアドバイスをしてもらっています。同時に同じ方向を向いている仲間がいるからこそ自分を高めていく事が出来るのだと思っています。その場に止まっている暇はないなと感じる刺激をもらっています。単なる仲間ではなく、負けたくないライバルなのです。私はここ数年選手に恵まれています。中国やインターハイに進むことができています。仲間はそれに「負けたくない」と思ってやっていく。仕方ないなと思うことはないと思います。話をしていたら感じる部分です。だから私も負けたくないなと思う。良い関係が保たれているなと。

私達の中心には師事している方がいると思っています。求心力があります。その方を中心に我々がそれぞれ努力していく。互いに切磋琢磨して高めていこうという意識が芽生えます。

これは部活動にもつながると思っています。選手同士が互いをライバルだと思って負けないように努力を重ねていくことでチームのレベルは上がっていきます。それを年代は違いますがやっている感じでしょうか。指導者として互いを認めながらもライバルだと思ってやっていくことで初めてその関係は高まっていくと思います。

個人的には本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。次に向けてのエネルギーを充電できた気がします。まだまだ足りないことがあります。しっかりと人間的な成長ができればと思います。
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備える

2011-08-25 | 陸上競技
支部新人の日、朝から雨が降っていて気温が低い状態でした。疲れがあろうがなかろうが試合は試合です。その状態でベストパフォーマンスが発揮できるようにしなければいけません。これは春先からしつこいくらいに言い続けてきました。練習の時の服装にしても同様。ハーフパンツで走るというのは実際のレースとは違います。できるだけ試合に近い服装で走ることが大事だと思っています。最初はタイツを履くのを嫌がりますが、どちらが練習の効率が上がるかは考えれば当然分かります。

大会の日、雨が降っているにも関わらず、集合場所に半袖・半パンで集まっている者が数名いました。この時点でこの日のレースはダメだと思います。結果が出る出ないだけではなく「大会に臨む姿勢」として不十分だと思います。どんな状態であれその日のベスト派フォーマンスが発揮できるようにしなければいけないのです。体温を保つための努力を怠っていたら大きな大会では痛い目に合います。勝負は「スタート地点に立つ前」にほぼ決まっているのです。

私が先日書いた記事にコメントがありました。「テンションが上がらなかった。上につながらない大会ですから。」という部分は書く必要がないのではないかというご指摘でした。選手からすれば「指導者がそういう姿勢だったら自分達も中途半端でいい」と思われてしまうのではないかというご指摘だと思います。blogにはそういう書き方をしまたが、上につながらない大会だから大事にしていないという意味ではありません。大会は大会として大切にしています。朝の時点でテントの設営などがありましたが、半袖・半パンの状態ではアップを始める前に濡れてしまいますし身体が温まりません。この事に関しては厳しく指摘しました。試合が始まる前から「戦う」という姿勢が不足している部分が明らかにありました。これではどの大会であっても勝負はできないと思いますね。

試合ではどんな状態であってもその時に発揮できる最大限の力を出す必要があると考えています。狙った大会であれば調整をして記録も順位も狙っていかないといけません。順位にこだわりかなりシビアに戦っていきます。今回は「自分達で戦う」ということを私の中のテーマに掲げていました。準備していた選手ももちろんいます。だからこそ「備え」ができていない者は厳しく指導する必要があると思います。

大会を通じて学ぶこと、不足している部分を知ることができます。これで「ダメだった」で終わるのではなく次につなげていくことが重要になります。かなり細かく言い続けていますがまだまだ伝わっていない部分があります。チーム作りとしては不十分ですね。私が言うだけではなく選手同士でそれができるようにならなければいけません。まだまだ甘い部分が目立ちます。しっかりとやっていきたいですね。
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試合での課題

2011-08-25 | 陸上競技
支部新人の日、女子の中心選手をレースに出場させませんでした。正直戦力的には大幅ダウンです。全体的に疲労感が漂う中で「支え」になる部分が抜けるのは本当に痛いことです。それでも今後のことを考えて我慢させました。

インターハイ前から足首の痛みがあり動きのタイミングがずれていました。様々な方法で治療していきインターハイまでは何とか動きを保てた(最低限)のですが。レース終了後歩くのも困難な痛みが発生しました。数日間ほとんど動くことができず、国体最終前も何とか身体を動かすことができたというレベルでした。持っている力の70%程度の動きしかできていません。それでも国体に選ばれる可能性があったのでレースには出場して順位を確保しておく必要がありました。無理をして出場、スタートでトップに立ちましたが本来伸びるところで切り替えのタイミングが遅れてしまい全くスピードに乗れませんでした。それでも12秒6台でしたからかなり力は上がっていると感じました。

が、その直後からまた痛みが激しくなりました。全く走ることができません。火曜日からの国体合宿で60mのスタートでかなり良い動きをしました(それでもタイミングが遅れています)がそれが最後。足の痛みにより全く動きが保てなくなりました。これにより約2週間程度まともに走れない状態でした。その後意地で走っている部分がありましたが動きが保てないので止めさせました。そこから1週間様々な治療を診察を受けて対応しました。tabe合宿では本当に痛みを我慢して走っていました。1年前では絶対に考えられないことですね。目標があるからこそできることです。この姿を見ていますからチーム全体の中心選手になっているのは間違いありません。

支部大会当日、少し身体を動かしたいということなので身体を動かさせましたが痛みで何もできない状態でした。本人はレースに出るつもりだったようですが認めませんでした。中途半端な状態でレースに出ても何も生み出しません。チーム全体にとっては痛手ですし、「支え」を失った状態で全ての力を出し切れるほどチームは成熟していません。それが分かっていました。そこであえてこの選手には学校に戻って練習をさせることにしました。他の選手が走るところを見る、支えるということも大事ですが「自分が走れない」ということを考えさせるチャンスだと思ったからです。その代わりエアロバイクなどで最大限の負荷をかけていきました。3年生が手伝ってくれたようなのでリレー直前までは学校で追い込みました。自分が今やらなければいけないことをやるというのがこの子には大きな事だと思ったからです。

精神的な「支え」が近くにはいない。絶対的エースがいなければ今のチームは戦えない。それが現実です。他の選手も今の自分達の状況を突きつけられたのではないかと思います。その場にエースになる選手がいない。自信が持てない部分が出てくると思います。そこが今後のチーム作りのためには重要なポイントになると思っています。

男女共に今のチームには中学時代に大きな実績を上げた者がいません。この春もリレーで女子が入賞しましたが個人ではラウンドを進んだ者がいません。自分達に「自信」が持てない部分が少なからずあります。これでは戦えません。今の自分達の「弱さ」を知る必要があります。「競技力」の「弱さ」ではなく、自分達がやっていくことに対する「自信」がないという「弱さ」です。ここが克服できれば見違えるように変わってくると思っています。精神的な「支え」がいない状態で「自信」を持って取り組むには疲労度が高すぎたと思います。「支え」がない、身体は疲れている。この状態でどこまで自分達で戦えるかを見ていきました。

結果的には惨敗でした。本当にいいきっかけになったと思います。どの大会もベストが更新できるのが理想。しかし、今回の大会は大きく位置づけが違いました。こちらから細かい指示を出さずに自分達と向き合う、疲れている云々ではなくどこまで「強い想い」を持って勝負できるか。大きな事です。疲れているからこそ正確な動きができなければ走れません。今回走れなかったというのはまだまだ動きが本物になっていないからです。大きな反省点ですね。大会というのは大きなポイントになると思います。記録を出して自信を付けさせる大会、負けて自分を見つめ直す大会、いろいろあります。今回は後者の大会になったと思います。

秋に向けてかなり気を引き締めなければいけません。簡単なことではありません。高い集中力と目標意識を持って取り組んでいかなければ勝負はできません。戦えるまでに引き上げていきたいと思いますね。
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強化週間を経て支部新人

2011-08-23 | 陸上競技
火曜日、支部の新人大会が行われました。先週はかなり追い込んでいました。国体合宿で見れない日々が続きましたが、月曜日休みにしてからは丸々1週間休まずに練習。高校生ですから大会である程度結果を出したいという気持ちがあるのは当然ですが、そこをぐっとこらえて秋に向けて来年の春に向けて練習を積んでいくことを選びました。選手がどれだけ理解してくれているか分かりませんが、今は記録を狙う、順位を狙う時ではありません。強化する時です。

そう考えて先週は休みなし。加えて雨の中で坂道を使って走り込み、土日は合宿でしたから疲労はピークだと思います。月曜日はマッサージをするために学校に集めて最後はミーティング。自分たちで今の課題を見つめ直すようにさせました。肉体的にも精神的にもかなりの負担がかかっていたでしょう。

という事で記録的なもの、順位的なものに対する期待値は全くありませんでした(笑)。これでベストが出るようならめちゃくちゃ強くなっているか、1週間の練習で手を抜いているかのどちらかです。以前この強行日程で新人大会に出た時は散々でした。笑えないくらい(笑)。それでもその事は選手には話しませんでした。「記録が出なくても仕方ない」と思わせるのは嫌だったので。戦う気持ち、勝負しようという気持ちを失ったら絶対に戦えませんから。

案の定、全く走れていませんでした。走りが悪いのは何も言うつもりはありません。特にレース後半が走れないのは当然だと思います。楽観視するわけではなく中一日で回復するはずがありません。全身筋肉痛になっているはずですから走れたらおかしいのです。結果だけを見ると惨敗ですね。久々にここまでやられたという気がします。もう少し走ってくれても良いかなという気もしますが、さすがに無理でしょうね(笑)。これに関しては評価する必要はないと思います。
が、今回明らかなバトンミスが一つありました。これは許されません。走れないのは致し方ないかもしれませんが、明らかなバトンミスです。見た瞬間120%渡らないと感じるレベルでした。早出した者が悪いのは当然ですがこれだけ早かったらもっと何か出来たと思います。明らかな失格。さすがに問題だと思いますね。

最後に全体に話をしました。今週はきついけどしっかりとした負荷をかけていくということを伝えました。今はやらないといけない時です。結果だけにとらわれず先を見てやっていくことが大切です。こちらが何を求めているかをきちんと把握してもらいたいと思います。疲れを抜く努力を最大限にやっていき、強くなるために練習を積んでもらいたいと思います。

見ている方は全くテンションが上がりませんでした(笑)。上につながらない大会ですからね(笑)。県新人に向けて、来年に向けてしっかりとやっていきたいと思います。
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考え方

2011-08-23 | 陸上競技
陸上競技の指導をしていて多くの人に関わります。人の振り見て我が振り直せ、ではありませんが自分が何をしないといけないかを考えさせられる事が多々あります。

人間ですから「気に入らない」事はたくさんあります。私自身も多くの不平不満を抱えています。こうやってblogを書いていたりするとそのはけ口に使ってしまいそうになることもありますが、それは良いことではありませんから避けるようにしています。指導に私的な感情を含まないようにしています。当たり前の事ですが。

先日、ある人と話をしました。が、私が陸上関係者と分かると知人の悪口を堰を切ったように言い続けました。全人格を否定するような発言で聞くに耐えませんでした。これにより距離を置きたいなと強く思いました。どれだけ優れた部分があったとしてもこの部分は受け入れがたい。自分の地位を保つために他者を非難し否定的な話をしていくようであればなかなか信頼はできません。

誰もが「自分が一番正しい」と思う部分があると思います。他者からの意見を聞き入れるのは難しい、自分の考え方を否定されるのを避けるというのはあって然るべきだと思います。しかし、それだけでは人間として成長しません。自分だけが正しいと思って生きていけば何も変わらないのです。常に自分の立場と考え方を確認しながらやっていかないといけません。

仕事をしていくうちに「自分が一番」だと思うことがあるのだと思います。そういう気持ちがなくなったらやっていけないという部分もありますが、それが過剰になると受け入れがたい状態になります。信頼関係を築けないようでは今後の関わりは難しくなりますから。
また焦りから他者批判になることもあるでしょう。自分が思い通りに行かなくて他者が上手く行っていたらそれに対して不安を覚える。だから他者を否定して自分を正当化する。どちらにしてもそれを聞く側としては良い気分にはなりません。

かなり嫌な気分になりました。考えさせられます。今後の自分の行動を見直す良いきっかけになりました。全ては考え方だと思います。少し抽象的な話しになっているかもしれません。知人をここまで否定されるとやはり気分は悪いですね。最悪です。
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第2回tabe合宿2日目

2011-08-22 | 陸上競技
日曜日、朝から雨の音で目が覚めました。びっくりするくらい雨が降っていてその上強風。傘をさしても歩けそうにないくらいの雨でした。指導者側で相談した結果、練習を少し引っ張って午前中で終わろうという事になりました。雨がどれだけ降っても朝は走るということに。せっかくの合宿ですからできれば4回練習をしたいというのはありましたが、万が一のことがあると困るので。しかし、午後の練習中止と決めた後に雨が止みました。大体こんなものです。仕方ない。迎えなどを呼んでいる関係でこれ以上の予定変更はできません。もったいないですけどね。

練習は最初に動きの確認をしました。この間私は練習ができるようにグランド整備。オールウェザーなのですがグランドの数カ所が低くなっていて水がたまっていました。このままでは練習に支障を来すのでマネージャーと一緒に水を掃き出す作業を。じっと練習を見ているだけよりはその次のことを考えて行動しておく方がいいだろうという判断です。

本練習はしっかりと走らせました。短短は60mから距離を伸ばしていきまた60mに戻る。これは元気なときに高いスピードを意識した動きをしておいてそれを少し長い距離に結びつけていくことを意図しました。tabeの男子が中心となって声を出し全体を引っ張ってくれていたので良い雰囲気で走れていたと思います。うちの選手は存在感が・・・。「走ればいい」分けではないんですけどね。短長は短い距離を走ってから250mへ。そこからまた落としていくという設定に。150mで負荷をかけた後、250mでスピード維持をさせようと思いました。が、1set目は私の甘さが出てレストが長くなり過ぎ目的を達成できなくなったので2セット目はかなり短い設定で走らせました。普段は250mのような距離は走りませんからこういう合宿でやっていくことは良い経験になります。こちらは完全にうちの女子キャプテンが中心。良く声を出していました。過大評価するわけではありませんが、客観的に見て他校の先生が褒めてくれていました。1年前なら間違いなくできなかったでしょうね。少しずつの成長が見られます。これが安定していくると本物になるのですが。1年生女子は自分のことだけで精一杯。「頑張っています」という雰囲気から抜け出せません。まだまだ1年生ということでしょうか。物足りませんね。

足の痛みがあって練習で思うように走れない者がいます。かなり治療をしているので少しずつ改善されてきているようですがまだまだ本調子という感じではありません。痛みが酷くなるようなら練習を抜けてもいいと話をしていましたが本練習のほとんどはやり終えました。見ていて痛々しい感じはありますが泣き言を言わずに走っていました。最後は大きく動きが崩れ始めたのでこちらから止めさせました。これも1年前であれば全く走らないで止めていたと思います。私はあまり感じていませんでしたが「インターハイ前よりも身体が絞れたのでは?」と多くの指導者に言われました。毎日のように見ているとなかなか気づきません。体重管理は私がやっていますが数値に大きな変化はないのですが・・・。人は「目標」が明確になれば自分で取り組めるようになります。もともとかなり「甘い」選手でしたがここ最近は少し表情が変わってきた気がします。泣き言を言わないで「強くなりたい」と想いながら練習をしている姿が見えます。痛みが引きさえすれば間違いなく強くなるでしょうね。意識レベルが上がれば間違いなく行動が変わりますから。

以前、足が痛いといった選手にポイント練習をさせたら「足が痛いのに走らされた」といわれたことがあります。正確にいうと手紙に書いて渡されたのですが。「先生は何も分かっていない。自分がどれだけ努力しているか知らないくせに。足が痛くても我慢してやっていたのに。」と。ここまで来ると話をしても意味がないのだろうなと思いました。「自分は頑張っている」という思いこみがあるから何をやっても変わらない。本当にやらないといけないことは別にあるのに、「先生が認めてくれない」という全く違う部分で話をしているのですから。本当に強くなりたいのであればやらないといけないことがあります。「痛いからできない」で終わるのではなく無理をしてもやらないといけない時がある。できないならそれを治すために最大限の努力をしないといけないことがある。それがわからないで「自分のペース」でやっている限りは何も変わらない。ここをどれだけ分かってくれるか。

こういう書き方をすると見ている人からは批判を受けるかもしれないなとは思います。「無理矢理走らせている」と。客観的に走っている姿を見てもらえば絶対に分かると思います。「絶対に強くなってやろう」という姿は他者の心を動かします。これまでうちのチームが強くなったときはエースが自分の弱さを克服するために様々なことをやっている姿を他の者が見てきたからです。弱音を吐きそうな時にぐっとこらえて強くなるための練習を黙々とやる。それがチーム作りの基礎だと思います。24時間365日ずっと無理をさせるつもりはありません。「やらなければいけない時」があるのです。それをどうとらえるか。

練習終了後にこの話を少しだけしました。選手がどう感じ取るか。それが全てだと思います。思うことがあります。また書きます。
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第2回tabe合宿1日目

2011-08-22 | 陸上競技
土曜日、夏休みに入ってのtabe合宿2回目でした。1回目はインターハイの前、2回目は秋に向けての追い込み練習という位置づけになっています。火曜日、水曜日と支部新人大会がありますがこれは「練習の一環」という感じで調整するつもりは全くありません。秋にある程度結果を出そうと思えばしっかりと貯め込む時期が必要になります。

練習は午前中に基本的なことをやって午後から走るという流れ。今回は役割分担があって私は「しっかりと走らせる」部分担当。ある程度量を追うということでしたので本数・セット数共に多めに設定しました。午前中、かなり物足りなさを感じました。1回目の合宿ではインターハイ組(男子)が中心となって練習の雰囲気を盛り上げてくれていました。しかし、この日は前回と比べて覇気がありません。声が出ない。返事がない。1・2年生だけの練習となって初めての合宿というのもあるかもしれませんが、これでは普通の練習です。全体を見渡して中心となる者には個別に話をしました。他校の選手であってもこういう機会で大きな成長をしてもらうことは大切です。

ある程度話をしてからはその2人を中心に随分雰囲気が変わっていきました。「速い」から何か言えるわけではない。自分の役割が分からないといけないと思います。「自分よりも速い人間には何も言えない」というのであれば指導はできません。こういう場面で「力」は関係ないと思います。雰囲気作りをするのは中心となる選手です。遠慮して何も言えないというのでは変わりません。合宿では自分のことだけをやればいいというわけではない。周りに気を配りながらやっていくことも大切です。集団になると「人任せ」になる部分が多くなります。返事をしないのも同じ事です。「誰かが言うだろう」と思うから返事をしない。集団心理ですね。この辺りを打ち破らないと何も変わらないと思います。

午後の練習は所用によりセミナーパークを離れました。すぐに戻ってくる予定だったのですが色々とあってこのまま帰れないなという感じだったので走り込みメニューは任せることにしました。いつもよりは多めにしたいという希望だったのでかなりの量でお願いしました。短短は150mから距離を短くしていって60mまで。短長は250mから少しずつ減らして60mまで。どちらも普段は余りやらない形の練習だったので精神的にきつかったかもしれないなと思います。合宿だからできる事というのもあります。後で話を聞くと短長はうちの女子が先頭に立って練習を引っ張っていたようです。男子はその流れに乗っていたとのこと。午前中に「自分の役割を把握すること」と個別に話したのがきちんと形として出てきたようです。他校の先生からは「よく引っ張っていた」と評価してもらいました。「力」で負けてもそういう部分がきちんとできるようになれば今後の成長は大きいと思います。

逆に男子は相変わらずです。ここがうちの最大の問題点だと思っています。男子が「付いていくだけ」だということです。「女子が強い」という思いこみがあるので練習中に雰囲気を盛り上げる言葉を発することができません。本当に付いていくだけ。走力では勝てないかもしれませんが自分達が何をしに来ているのかを把握できていない部分があると思います。前回も同じ事を言ったのですが全くです。これは午前中から変化がありません。練習の時に集団の「前」にはいます。それは私が人に付いていくだけではダメだと言っているからです。これは1年生女子にも言えることですが・・・。上級生に付いていくだけ。自分から何かをするということはありません。集団を引っ張るというのは集団の「前」に要るだけではダメなのです。「前」にいても全体を引っ張っているのではなく「いるだけ」になってしまっている。これでは無意味です。全体に声を掛けるという事はできていません。周りが良い雰囲気を作ってくれているからそれに乗っかっているだけ。だから学校に戻ったときにまた同じ事になる。「自分達で何かをやる」ということができません。他校の選手と一緒に何かをやるというよりは「自分達だけで小さくまとまる」という感じで他校との交流はほとんどありません。これでは戦えないと思います。

男子がリーダーシップを発揮できるようなチームでなければ本当に強くはならないと思います。「性格を変える」という話もしますが、その時だけの理解になってしまいます。どうしても行動に表れない。もったいないことですね。このままでは明らかに「差」が付いていくと思います。前の記事にも書きましたが「変わるチャンス」を何度も与えていますがこれでは何も変わらないと思います。

「差」があります。自分達で「埋めなければ」と思わない限り同じ事の繰り返しでしょう。どこまで本気で考えてくれるでしょうか。
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変わるチャンスは

2011-08-20 | 陸上競技
練習中やミーティングでは色々と話をしていきます。なかなか本気になれない者、自分は一生懸命やっていると思っている者は話をしても伝わらない部分があります。ここを変えていくというのは本当に大変なことです。「過去と他人は変えられない」というのがあります。周りがどれだけ話をしても注意をしても本人が変わろうと思わなければ変わりません。変わる必要性を感じない事にはどうにもならないのです。指導者として一番もどかしいのはこの部分です。「自分はこんなにやっている」「頑張っている」と思っている間は本当に必要な努力はできていないと思っています。

大きく変わるチャンスはいくつかあります。やはり一番大きいのは「目標に対して本気になる」事です。夏休みに入る前に過ごし方を話しました。時間をどう使うかという話です。時間があるので各自が必要だと思う事をしっかりとやるように話してきました。午後自分で補強をしたりすることはできるはずですから。
今まで見違えるように強くなった選手達はこの時間を大切に使っていました。平日でも帰宅してから30分程度の補強は当たり前。人によっては自分でサーキットをやっていたようです。まーこれはやりすぎだと思いますが、本当に目標に向かっているのであれば最低これくらいはやるでしょう。ましてや夏休みのように時間があるのだから夕方1時間程度補強をするのは十分可能だと思います。この話をした時に卒業生の弟がいるので確認してみましたがやはり姉はかなりやっていたとの事でした。
毎日腹筋20回をやる。「やらないよりはまし」というレベルですね。この程度で「見違えるように強くなる」事はありません。「自分はやっている」と思うだけで本当に必要な練習までは届いていません。「なかなか思うように走れない」と嘆くだけではなく、そこに原因がある事を理解しなければいけません。本当に強くなりたい、戦いたいと思うのであれば口だけではなく行動で示さないといけません。特に上級生はあと8ヶ月しかないのです。中途半端な練習と覚悟では変わりません。

もう1つ大きなチャンスがあります。それは「挫折感を味わう」事です。怪我をしたり思うような結果が出なかった時に変わる大きなチャンスがあります。ここで腐って投げ出してしまえばそこで終わりとなります。変わるチャンスを全く生かせないまま終わってしまいます。人間は順調に物事が進んでいる時には深く物事を考えません。何もしなくても世の中上手くいくと勘違いしてしまいますから。しかし、一旦立ち止まってしまうと「自分だけが苦しい、辛い」と思い込んでしまい全く先に進まなくなります。怪我をしたりするのは何かしら原因があるからで、そこを克服しない限りはまた同じことを繰り返してしまうのです。やはりそこを変えていけるのは自分自身の「強くなりたい」という「想い」だけだと考えています。そこで自分自身の取り組みを見直して今後につなげていく事ができる者が本当に強くなるのです。

この手の事を何度も繰り返して話しますがどうしても「自分のこと」として捉えられない部分があります。痛い目に合わないと分からないというのもあります。今までの取り組みを見直さない限りは本当の成長はないのですが、怪我をしたり挫折感を味わった時に初めて感じることもあります。百聞は一見に如かず、です。痛い目に合わないように守ってやる事も指導者としては大切ですが、大半は分からないまま適当な行動をしてしまい後で言われている事に気づくのです。最後まで気付かない者もいますが、全ての人間を指導者が変えることができるというのは指導者のエゴであり思い上がりかもしれません。変われるようにサポートしていきますが最後は本人がどれだけ感じ取れるかだと思います。

高校入学時と同じままでは本当に強くなることはできません。初めてインターハイに行った選手に中学の時と何が違うのかと聞いたときに「やる気になった」と答えました。あまりにもシンプルな答えですがここに全てが詰まっている気がします。本人が「やってやる」と想いさえすればどこまででも変わるのです。我々は変わるきっかけを与えるだけ。それをチャンスと感じてくれるかどうかだけだと思います。

陸上競技は本当にシンプルです。変わることが出来れば大きな飛躍をします。それを実感できるかどうかだけの話です。まだまだ変わり切れない者もいます。今までの自分と決別して前に進んでもらいたいですね。

変わるのは自分次第です。他人を羨ましく思うだけでは変わりません。「自分と未来は変えられる」のです。忘れないでもらいたいと思います。
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blogについて思う

2011-08-19 | 陸上競技
これまで何度かblogについて書いてきました。ある程度公にやっていますから公共性を考えながら記事を書くように心掛けています。しかし、双方向性のメッセージ伝達ではなく一方的な情報伝達になりますから誤解を招くことも多々あります。この事によりblog自体を書くのを止めようと何度も考えたことがあります。悪意を持って書いている分けではなくてもそういう風に受け取られることがあるのは事実ですから。

以前、うちが力を付けてきた時に一部でかなり批判を受けたことがあります。うちに負けたのは~だったからだというような感じで、一生懸命やってきた選手の想いとは離れた所で避難されたことがありました。ひょっとしたら私の記事も他者に不快な想いをさせる危険性があるのではないかと考えさせられました。注目を浴びるようになると良い意味でも悪い意味でも評価されるようになります。ある意味仕方ないのかなとも思います。

私がblogに書く内容は基本的にメッセージ性が強いと思っています。選手が見ていることを考えて書いています。ここに書く内容は選手に話をした内容にしています。何も言わずにいきなり書くことはありません。選手自身がきちんと考えないといけないいけない事がある、ここに書いたことを客観的に見てみて自分がやったことを振り返る場になればと思っています。

もちろん、公の場であることは分かっているつもりです。選手だけでなく保護者、陸上関係者の目に入る可能性は十分あります。それを一方的な意見の主張だと捉えられることもあります。それは私自身受け止めていかないといけないことだと思います。教職員という立場も考えながら個人情報という視点から抑えて書いている部分が大半です。

私が書いているblogを見て家族の会話が増えたり、「書かれているのはあなたのことではないか?」という事になり保護者から注意をしてもらうことも多々あります。うちのチームの取り組みの一部をblogを見て把握してもらうことが出来ると思います。私の考え方がどこまで正しい方向に向かっているかは分かりません。信念を持って、自分のプライベートはほぼ捨ててやっているつもりです。

万人に受け入れられる事はないと思います。それがblogです。我々の取り組みを「面白くない」と感じる人もいるでしょう。しかし、ポリシーを持ってやっています。私は決して高校生が書くblogは見ないようにしています。基本的にはメッセージ性がない、自分の感情だけで書く、他者批判だけになる内容を見て気分が良くなるわけはありませんから。自分のやっている事を少しでも批判されると「ムカつく」「ウザい」と感じる。客観的に見たらどちらがおかしいのか、現実問題として捉えたときに避難されるのはどちらなのかは高校生には分からないと思います。情報教育云々ではなく「匿名性」が強いインターネットの中ではなかなか分からないことだと思います。

私自身考えないといけないことがあると思います。しかし、このようなblogがあることで何かしらのメッセージを受け取って成長できる子供達がいることも確かです。私生活は書かないようにしています。それはメッセージとは異なる部分ですから。これは私自身の考えであり、blogを書いている何百万人という人がいればそれぞれ違うので否定されるものではありません。基本的には競技を通じて選手の成長を促したいというスタンスで書いてきました。最初は閉鎖的な掲示板の形でやって来ましたが7年くらい前にblogが普及してから公に公開し始めました。100人いれば100人捉え方が違うと思います。メッセージを受け取ることが出来れば見ていて全く違ってくると思います。

普段の指導も同じです。同じ言葉で伝えても「自分のやり方」を見つけることが出来る選手もいれば全く変わらない者もいる。それが指導の大半を占めていると思います。人に気持ちを伝えるのはやはり「言葉」です。blogは文字の羅列です。その文字にどれだけ気持ちや想いが込められているかはなかなか感じ取れないのです。だから私は選手に直接話をします。このblogを通じて多くのメッセージを感じ取ってもらいたいと思ってやっています。

上手く表現できませんが。blogを書いている人間がどのような人間なのかはきっと分かってもらえるはずです。間違った評価はしないでもらいたいと強く思います。

想うことがあって書きました。
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学校の練習

2011-08-18 | 陸上競技
ここ最近全く学校の練習について触れていませんでした。目の前にあることだけで手一杯となり、こちらについて書くエネルギーが残っていませんでした。しっかりと練習は積んでいます。今年は地元国体ですからどうしても学校を離れてしまう部分が増えてしまいます。選手にはその事を伝えてはいます。

火曜日はミーティングをしてからドリル、身体作りのパターンです。国体最終が終わったので自己分析をする、目標の再確認をするといった大切な作業です。また、チームの中から国体に出場することになりました。この事をどうとらえるかだと思います。自分がどれだけ目標に向かって努力できるかです。練習では走れるようになってきていますが試合で全く走れないというのでは意味がありません。そこの部分もきちんと考えないといけないと思います。

水曜日は走り込みを予定していました。天気予報は曇りのち雨だったのでなんとかなるかなと思っていましたが山口と同じように雨がいきなり降り始めてサーキット終了時点でグランドは水浸しでとても走れる状況ではなかったようです。卒業生に手伝いに来てもらっていたので電話で練習変更を伝えました。競技場の近くの坂を使っての走り込みにしました。こけなら多少の雨が降っても走れます。長い距離と短い距離を組み合わせて3本1セットとし、3セット走らせました質を上げたかったのでいつもよりレストを長めにとりました。後で報告を受けましたが1セット目からしっかりとスピードを上げることができたようです。3セット目は雨も止み蒸し暑い中でバテていたようですが最後までしっかりと走れたということ。色々と考えることもあるのでしょう。全体のレベルが上がらない限りは絶対に戦えません。今後のことを考えると今のままでは厳しいというのは確かですから。

更に坂を使ってスキップ走とランジ。走る負荷だけではなく補助的な練習をしていかないといけません。ここ最近はどうやって負荷をかけるのが良いのかを考えています。走れ走れではなく違うパターンでの練習もやっていかないといけません。今まで通りの練習からメニュー的にも進んでいかないといけないと思います。

木曜日は前日にやりたかったメニューを。スタート、バトン、中間走です。国体最終のレースを見ていて中間の走りが上手くできない部分がありました。ここは意図的に動きを変えていかないといけません。単純な動きばかりですが、ポイントになる部分を意識させないと行けません。タイミングが遅れ気味だったり水平方向の移動が弱かったりするのでここは改善しないといけません。この日も雰囲気良くできたということ。選手が思う「良い雰囲気」と私が思う「良い雰囲気」では違うかもしれませんが、意識の高い練習を目指していきたいですね。

来週は支部新人がありますがその前に合宿もあります。今はしっかりと鍛える時期だと考えています。「夏で変わる」というテーマがどれだけ達成できるか。見ていきたいと思います。自己満足のままで終わることがないようにしていきたいですね。
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