11期生第1号、小山誠一郎です。
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「FIFAサッカー国際副審にして、中小企業診断士」
先日、中央支会の某研究会主催フォーラムで基調講演をして頂いた、
相樂亨氏のキャッチコピーです。
診断士以外の活動分野で有名な診断士、というのはそれほど多くないと思いますが、
相樂氏は当然のように個人名でウィキペディアにも載っていらっしゃいます。
※昨年南アフリカで行われたワールドカップ(W杯)では、
世界で30組90人(主1・副2)しかいない審判員に選ばれ、
A組ウルグアイ・フランス戦などを担当されています。
講演では、W杯舞台裏の人間模様や貴重な映像を交えつつ、
世界の舞台に立つまでの道のりや、審判員の世界をご披露頂きました。
フォーラムのテーマである
「企業内診断士が診断士資格をどのように活かすことができるか」について、
地元栃木県の金融機関に勤務された経験のある相樂氏が
以下のような点で審判としての活動に役立っているとのお話が印象的でした。
○選手・審判に対する抽象化と具体化の使い分け
→場面や相手の立場により話のレベルを使い分けて説明する
○ファウル発生率の分析方法
→エラー(不具合)の発生傾向を調べ、発見・予防策に活かす
○サッカー技術を向上させるためには、不成功の原因を追求する
→精神論ではなく、不具合の原因を辿り解決する
審判員として後輩にあたる方々には、
上記理由から診断士資格を勧められているとのことです。
経験・実績に裏打ちされ、しかもサッカーと診断がリンクした素晴らしいお話。
名刺の表は「国際副審」、裏には「中小企業診断士」。
その強みと相乗効果に納得しつつ、
”刺さる講演”に必要なものは何か、を考える機会にもなりました。
(ちなみに)
ウィキペディアの相樂氏欄に、診断士関連の記述は未掲載。
これが医師や弁護士だと載っているのでしょうか・・・