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出版流通の仕組みを知ってベストセラー作家になろう!

2012-12-08 07:24:57 | 12期生のブログリレー

お疲れ様です。幡野です。
本日は、私が前職で携わっていた出版流通業の仕組みと裏側を
お伝えします。

先日亀田先生の講義がありましたが、今回は本屋の視点や
取次(出版流通の専門商社)の視点から書きます。

私は、依然取次にいました。

取次とは出版社から本を仕入れて書店に卸す役割です。
出版社から本を仕入れる仕入の部署
仕入れた本をどの書店に何冊送るか決める配本の部署
書店のリテールサポート(ルート営業)
などが主な役割です。

取次には書店からの売上データや出版社からの出版予定に関する
情報などが集まります。

どんな本が売れていてどんな傾向にあるのかがわかります。



書店員が売りやすい本、売りたい本また、売りたくない本もあります。


1.他店でも売れている売れ筋商品
 これはあたりまえですね。全国に支店があるような大型書店は
自社でPOSレジを導入しており、参考にしています。


 亀田先生もおっしゃっていましたが、丸善丸の内店や紀伊国屋本店
八重洲ブックセンター、三省堂有楽町店、談浜松町店などは、取次の
中でも売れ筋動向が注目されている店舗です。


 また、取次が情報提供する全国の売れ筋情報も書店員は参考にして
います。



2.アマゾンの売れ筋ランキングを見ている
 私が在籍していたころはまだそこまで積極的に活用していなかったのですが
今は、しょっちゅうチェックしているようです。


3.判型が奇抜なものは返品されやすい
 ご存知の方もいるかもしれませんが、出版業界は、2つの法律で守られています。
 再販売価格維持制度と委託制度です。
 再販売価格維持制度とは、書籍や雑誌は値引きをしてはいけないというものです。
 委託制度とは、出版物は出版社のものであり本屋は返品することができるという
ものです。
 ですので、書店員は売れない本をどんどん返品します。特に奇抜な判型のものは
棚にも入らないし、平積みもしにくいしという理由でそのまま返品される場合も
あります。
 また、白いカバーも嫌がれる場合があります。理由は汚れが目立つからです。


4.売りたい出版社がある
 これは、だいぶ業界の裏話も含まれるのでご興味がある方は個別にお声掛け
下さい。



5.新刊と売れ筋商品で平積みを確保する
 書店の入り口正面や、エンドに平積みされている本はほとんどが売れ筋商品や
5冊以上配本された新刊です。出版物は1日平均300点出版されており平積みは
どんどん入れ替わります。少しでも平積みされ続けるには、出版されてから1週間で
どれだけ売れたかが評価されます。ホントのベストセラー以外であれば、10冊配本
されて、3冊くらい売れていれば大丈夫です。
しかし、最近は1点あたりの刷り部数が少ないので、1書店あたりに最初から配本
される冊数が減少しています。取次も売れる可能性の高い大型書店には多めに配本
しますが、町の小さな書店にはほとんど行き渡りません。
我々が携わるであろうビジネス書は特にその傾向が強いです。理由はビジネスマンが
町の本屋に行く可能性が低いからです。
 そして、出版から1か月ほどたちまだ5冊ほど平積みされている場合は、3冊を返品
して、1冊を棚にさすという流れになります。



6.過去に売れた商品の類似本は平積みされやすい
 書店員も失敗したくないので過去に売れた本の類似本は比較的平積みされやすいです


7.キャンペーンに取り上げられやすい本
 3月あたりから、フレッシュマンフェア、5月は5月病フェアなど書店も季節に
合わせたフェアを組みます。今は年賀状や手帳ですかね。なので季節性のあるもの
も売りやすいです。毎年その時期になると仕入れてくれる可能性が高いです。


8.常備される本
 これは、棚に1冊だけある本です。常備とは、棚に置いてあっても回転率の高い
本のことで、各出版社が決めたり、取次が決めてセットにしたりしています。毎年
3月くらいまでに各書店がどの常備を置くかを決めています。常備に選ばれると
常に棚にある可能性が高まります。POSレジを導入している書店であれば
自動発注がかかります。


9.日経や朝日新聞に広告される
 新聞の購読者がどんどん減っている時代ではありますが、書籍については、
新聞の広告に掲載が決まったものを販売しようとする傾向が強いです。また
書評に紹介された書籍も積極的に販売しようとしています。書店員は必ず新聞を
チェックしています。


一部私見も入っており、また私がいた時よりも現状が変化してることもあるかとは
思いますが大筋はあっているはずです。
是非参考にしてみてください。

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健康に注意しましょう!

2012-12-08 00:04:09 | 診断士林からのメッセージ

皆さま、こんばんわ

中小企業診断士の林です。

今年も残すところあと3週間ほどとなりました。月日が経つのは早いものですね。それだけ、充実した毎日が送れているということかもしれませんね。それにしても、早い・・・(苦笑)

実は私はここ数日、風邪をこじらせて会社を休んだり早退したりで、ちょっとしんどい1週間でした。風邪で会社を休んだというのは、もう覚えがないくらい過去にやったことがあるくらいで、ちょっと自分で自分のことを叱っていた次第です。緊張感が足りないのか、自己管理の甘さがあったのか・・・

この季節になるとインフルエンザが流行したりして、街ゆく人々がマスクをしている姿も多く見受けられます。皆さまも健康には注意されて、楽しい年末年始を過ごしていただきたいと思います。

先日もこのブログで紹介しました、「仕事が嫌になったときに読む本」の中に、「十少十多の健康訓」というものが書いてありました。読んで、なるほど~と思った次第ですので、このブログでもご紹介したいと思います。

「十少十多の健康訓」

1.食うこと少なくして、噛むこと多くせよ

2.乗ること少なくして、歩くこと多くせよ

3.着ること少なくして、浴びること多くせよ

4.悶ゆること少なくして、働くこと多くせよ

5.怠けること少なくして、学ぶこと多くせよ

6.語ること少なくして、聞くこと多くせよ

7.怒ること少なくして、笑うこと多くせよ

8.言うこと少なくして、行うこと多くせよ

9.取ること少なくして、与えること多くせよ

10.責めること少なくして、褒めるおと多くせよ

これらを読むと、まさに「病は気から」ということを思い知らされますね。胸に刻みたいと思います。皆さまもこの10のうちどれか1つだけでもご参考にされてはいかがでしょうか。

 

 

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