12期生の大川鉄太郎です。
今回は初の受験ネタです。12月7日(金)に中小企業診断士試験2次筆記の
合格発表がありました。私は勉強会で勉強していたので、この日が会の
1年の総決算でした。会の決まりで、合格者は翌年に受験生の支援を
することになっているので、ようやく私もお役御免となりました。
以下は受験生目線が強く出てしまうと思いますので、その分を割り引いて下さい。
12月7日(金)10:00の2次筆記の合格発表を見た人は皆ビックリ仰天して
しまったと思います。合格者数が激増していたからです。昨年の793人から
何と1220人なっていました。1次合格率が今年は高かったので、誰もが
昨年プラス100人前後の増加はあるかと予想していましたが、実際には427人も
増えていました。
これはどう見ればよいでしょうか? 中小企業診断協会は受託者として
試験を行っている立場ですので、独自の判断で今年は合格者を増やそう、
ということができたとはとても思えません。そうするとこの増加は
中小企業庁の政策の変更であろうと考えられます。国の政策の変更が、
事前のアナウンスも議論もされないまま突然実施された形です。
事柄の性質上、公定歩合の変更のように秘密を要するとも思えません。
受験生の支援をしていた立場からすると、事前に公表されていれば
昨年で断念した人も含め受験者がもっと増えていたはずで、それは国にも
望ましいことだったはずです。公務員の採用者数もかなりの精度の
予定数字が出ているので、同様にできなかったのでしょうか?
ここでの秘密主義に公共の利益はないと思います。
もう1点書かせていただきますと、解答を公表する1次試験では毎年
いわゆる誤問が発生しています。もちろん人間が作問するのでそのこと自体を
責めるつもりはありません。実は私自身も某公的試験の作問者をやって
いますから、内輪の事情はよく分かります。問題は誤問の指摘に対する対応が
不透明なことです。ブログなどで公開して、かつどうにも言い訳できない
誤問を指摘(NANAさんが有名ですね)されると比較的あっさり認めるが、
非公開での指摘にはほとんど対応していない印象があります。今年も
特許庁の専門家が強い疑義を呈していた特許法の問題はあっさりスルーでした。
このようなことが毎年発生するため、合格ラインにあと1問足りない、
あと2問足りない、あと3問足りない、という受験生は、誤問の指摘が出た問題に
対して自分がどう解答していて、かつ協会がそのうち何問まで誤問と認めるか
に合否がかかってしまう、というまさに異常な状態に置かれます。このような
ゾーンに入る受験生は勉強会でも毎年発生しますから、全国的にはかなりの
数になるのは間違いありません。ここはメンツを守ることよりも、受験生が
納得できる対応を是非していただきたいと心からお願いします。
それが最終的には人材確保にもつながるからです。
今回は初の受験ネタです。12月7日(金)に中小企業診断士試験2次筆記の
合格発表がありました。私は勉強会で勉強していたので、この日が会の
1年の総決算でした。会の決まりで、合格者は翌年に受験生の支援を
することになっているので、ようやく私もお役御免となりました。
以下は受験生目線が強く出てしまうと思いますので、その分を割り引いて下さい。
12月7日(金)10:00の2次筆記の合格発表を見た人は皆ビックリ仰天して
しまったと思います。合格者数が激増していたからです。昨年の793人から
何と1220人なっていました。1次合格率が今年は高かったので、誰もが
昨年プラス100人前後の増加はあるかと予想していましたが、実際には427人も
増えていました。
これはどう見ればよいでしょうか? 中小企業診断協会は受託者として
試験を行っている立場ですので、独自の判断で今年は合格者を増やそう、
ということができたとはとても思えません。そうするとこの増加は
中小企業庁の政策の変更であろうと考えられます。国の政策の変更が、
事前のアナウンスも議論もされないまま突然実施された形です。
事柄の性質上、公定歩合の変更のように秘密を要するとも思えません。
受験生の支援をしていた立場からすると、事前に公表されていれば
昨年で断念した人も含め受験者がもっと増えていたはずで、それは国にも
望ましいことだったはずです。公務員の採用者数もかなりの精度の
予定数字が出ているので、同様にできなかったのでしょうか?
ここでの秘密主義に公共の利益はないと思います。
もう1点書かせていただきますと、解答を公表する1次試験では毎年
いわゆる誤問が発生しています。もちろん人間が作問するのでそのこと自体を
責めるつもりはありません。実は私自身も某公的試験の作問者をやって
いますから、内輪の事情はよく分かります。問題は誤問の指摘に対する対応が
不透明なことです。ブログなどで公開して、かつどうにも言い訳できない
誤問を指摘(NANAさんが有名ですね)されると比較的あっさり認めるが、
非公開での指摘にはほとんど対応していない印象があります。今年も
特許庁の専門家が強い疑義を呈していた特許法の問題はあっさりスルーでした。
このようなことが毎年発生するため、合格ラインにあと1問足りない、
あと2問足りない、あと3問足りない、という受験生は、誤問の指摘が出た問題に
対して自分がどう解答していて、かつ協会がそのうち何問まで誤問と認めるか
に合否がかかってしまう、というまさに異常な状態に置かれます。このような
ゾーンに入る受験生は勉強会でも毎年発生しますから、全国的にはかなりの
数になるのは間違いありません。ここはメンツを守ることよりも、受験生が
納得できる対応を是非していただきたいと心からお願いします。
それが最終的には人材確保にもつながるからです。