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天を師とするという言葉をあなたはどう考えますか?

2021-06-15 12:00:00 | 20期生のブログリレー

こんにちは、稼プロ!20期生の星野学です。

前回のブログで、『言志四録』について書きました。

また、稼プロ!の模擬プレゼンテーションでも本書のお話をさせていただきました。

参加者の方々にはご興味を持っていただき、紹介して良かったと思っております。

この模擬プレゼンテーションをきっかけに、私も本書を最初から読み直しております。

そして、ある一文について気づきを得たので、書きたいと思います。

 

太上(たいじょう)は天を師(し)とし、その次は人を師とし、その次は経(けい)を師とす。言志録 第2条

 

上述の文章は、言志録第2条の一文です。

「最も優れた人は天を師とし、次に優れた人は聖人を師とし、その次に優れた人は書物を師とする。」と訳します。

 

優れた人物が、人や本を師とすることはわかります。

では、天を師とするとはどういうことなのでしょうか?

天という文字を広辞苑で調べてみると、空の空間、神々が住む場所、天国、大自然といった定義がされています。

注目したいのは大自然という言葉。

言志四録の著者である佐藤一斉は、自然をたとえに使う表現が多くみられます。

同氏が自然から学んでいたことがよくわかります。

ゆえに、同氏が言志録第2条で伝えたかったことは、自然から学びなさいという意味だと考えることができます。

たしかに、人々が自然を観察することによって、様々な道具が生み出されていると考えれば、自然から学ぶという視点を持つことは重要だと考えます。

しかし、この気づきを生かすのは簡単ではないと思います。

ですが、覚えておきたいと思っています。

 

みなさんは、天を師とするという言葉をどう解釈しますか?

今度、みなさんの意見をぜひお聞かせください。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

 

参考文献 佐藤一斉著 岬龍一郎訳『言志四録』PHP研究所

 

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
天は、 (太田一宏)
2021-06-15 21:16:35
天とは、大空におられる最高の神、
と学研漢和大辞典には記されております。
現代風にいうと、
運命に抗わず、その示すところを察せよ、
みたいなことでしょうか。
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Unknown (宮村芳孝)
2021-06-16 10:58:03
星野さん
天を師とする、という言葉は奥が深いですね。
天命ということばもあり、大自然のみならず、運命的な感じもしております。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
返信する
Unknown (田本)
2021-06-20 11:34:00
天は、人智に及ばぬ自然や創造主のようなイメージもありますが、
天地で対比すると、世の中で上下があるとしたら上、
最高のものという意味合いがあると思います。
つまり、目指すべき理想の姿、という解釈もあるのかと思いました。
返信する
Unknown (星野学)
2021-07-05 18:39:25
太田さん、宮村さんコメントをありがとうございます。お二人とも運命ということで、「自分の運命を知り、すべきことをする」ということですかね。
自分の運命を知るというのは、なかなか難しいと感じます。

田本さん、コメントをありがとうございます。
「目指すべき理想の姿」ということで、理想の姿から現状の自分の行動を変えていく、つまり、理想の姿から学ぶと考えると、天=理想の姿というとらえ方もできますね。
返信する
Unknown (山本)
2021-07-10 21:33:53
星野さん

とても深い意味の投稿ありがとうございます。

「天」を意味するところは、自然を意味するところに到達した事に共感を覚えます。

自然の法則は、物理学だけでなく、目に見えないところにも及ぶもので、虫の知らせ、第六感など、人知では理解できない事が、沢山あります。

何か苦難が及んだときに、自身の行動を振り返り、改善することが幸福に至る。

正しく天を師とすることになるのではないでしょうか。
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