こんにちは、24期生の竹内正之です。
今日は、少し前の話になりますが、2023年9月に母と二人で訪れたハワイ旅行についてお話ししたいと思います。
父が他界し、80歳を迎えた母はどこか寂しそうに見えました。そんなある日、ふと30年近く前に家族で訪れたハワイの思い出を語り始めたのです。
「あの時、月下美人が咲き乱れていた光景をもう一度見てみたい」
お正月に兄弟が集まった席でのことでした。母のその一言に、全員が顔を見合わせ「どうする?」という空気に。しかし、都合がつかないと口々に言う兄弟たち。そんな中、私はふと「じゃあ、一緒に見に行こう」と言ってしまったのです。
こうして始まった母とのハワイ旅。スケジュールの調整や旅行の手配にてんやわんやでしたが、ANAのフライングホヌに乗るという貴重な体験もできました。
もう一度、あの花に会いに
今回の旅の目的は、母がもう一度見たいと言った「月下美人」でした。私は花に詳しくなかったのですが、調べてみると月下美人(ゲッカビジン)はサボテン科クジャクサボテン属の植物で、夜に咲き、翌朝にはしぼんでしまう儚い一日花でした。
母が記憶していた「ハワイの月下美人」は、どうやらドラゴンフルーツの花だったようです。こちらも同じサボテン科に属し、月下美人と同じく夜に花を咲かせ、翌朝にはしぼんでしまいます。
しかし、いざ探してみると、なかなか見つかりません。あちこち歩き回り、ようやく見つけたのは、オバマ前大統領の母校であるプナホウ・スクールの外壁に咲く一輪の花。
母と二人、その花をじっと見つめながら「これだね」と静かに頷きました。その時とてもうれしそうな顔をしていたのが印象的です。
母との二人旅がくれたもの
まさかこの年になって母と二人でハワイを訪れるとは思いませんでした。しかし、一緒に月下美人を探し、あの頃の思い出をたどる旅は、私にとってかけがえのない時間となりました。
母の喜ぶ顔を見られたこと、そして何より、一緒に過ごせる時間の尊さを改めて感じることができた旅でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
私も母が元気なうちに、旅行に連れて行ってあげたいなと思いました。
こんな時間にこんな素敵な記事を読んだらやばいです。涙が出そうなので、もう寝たいと思います。素敵な夢が見られそうです。ありがとうございます!