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成長戦略津々浦々

2020-05-18 00:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは。

稼プロ!19期の太田一宏です。

私は昔のプロレス・ファンです。プロレス、一時期人気が落ちていましたが、この数年、観客動員数が増えているそうです。

業界の主力団体、新日本プロレスリング株式会社(通称:新日本プロレス)は、2019年の売上高が過去最高で低迷期の約6倍。昔プロレス・ファンにとっては、新日本プロレスはアントニオ猪木のプロレス団体です。彼が約50年前に起業し、長らく社長を務めていました。今は、彼は株を手放し、興行的にも関係がなく、現在の大株主はブシロード、ゲーム会社です。売上高が過去最低を記録した2012年に株式譲渡を受け、その後、売上高はV字回復しました。

どうしてV字回復したか、私なりに考えてみました。

まずは経営戦略の転換。プロダクトアウトからマーケットインへの変わったことです。現役レスラー社長やレスラー出身の経営者にとっては自分のやりたい試合を行うことが優先事項です。ブシロード傘下で社長を務めるのはハロルド・ジョージ・メイ氏、オランダ国籍で、『経済界』大賞グローバル賞も受賞したビジネスマンです。プロレス好きの彼は、観客が見たいと思っている試合スタイルへ舵をきったといえるでしょう。それは、極端にショーアップされたプロレス、総合格闘技に近いプロレス、40歳を過ぎたかつてのエースに頼ったプロレス、10年以上続いてきたこういったスタイルとは異なるテイストのプロレスとなりました。後付けだと推測しますが、ブルーオーシャン戦略です。今のトップレスラーはアントニオ猪木の全盛期には生まれていない世代、だからこそ実を結んだ戦略でもあるでしょう。

第2に、彼は、この戦略を実行するための品質管理、この場合は主力商品であるレスラーの管理に重きを置いています。新日本プロレスは「道場」と呼ばれる合宿システムを従来から有していますが、その道場を身体鍛錬の場としてだけではなく、社会人としての常識を教える場としても活用し、会社の方針に沿って試合を行うモチベーションの高い若手レスラー育成に成功したことです。自粛期間中に選手に求めたことは治療。選手への思いやりもあるでしょうが、イコール品質管理でもあります。

3番目は率先垂範。彼が社長就任直後に行ったのはリングイン。スーツ姿の彼がリングに走り込み、レスラー顔負けのマイクアピールを行いました。変革を目指していることはレスラー、スタッフ、観客に伝わったことでしょう。現在の彼が試合会場でファンの写真撮影に応じるかたわら、什器配置などに冷静な指示を発する姿をテレビが報じていました。マネジメントが好循環で機能しています。

プロレスとはいえ力ずくで興行を行う時代が終焉したことを認識させられました。私の好きだったプロレスはもう帰ってこないでしょうが、それでも、私、プロレスの味方です。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (森(宏))
2020-05-19 20:33:08
プロレスは正直全くわかりません。
でもメイ氏はプロ経営者として以前タカラトミーの社長などもされていて有名な方ですね。
そんな方がしかもプロレスファンだというのは新日にとって最適な経営者だったのではないでしょうか。
同じようにDeNAもベイスターズを人気球団に仕立てているようにゲームと興行はイメージどおり親和性が高いんでしょうね。
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Unknown (廣瀬達也(19期生))
2020-05-19 20:47:20
プロレスはほとんど見ませんが、確かに私世代だと新日本プロレスと言えばアントニオ猪木です。。
どの業界もきちんとしたマネジメントを回せるものが強い。ということでしょうか。。
まさに成長戦略津々浦々ですね。。

返信する
見方が味方 (太田一宏)
2020-05-19 21:58:53
森さん、 廣瀬さん、
ありがとうございます。
ヨーロッパ人という強みを生かした面も
ありそうです。
同じような合理的な説明を日本人が行ったら、
伝わらなかったかもしれません。
セルフ・ブランディングですね。
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