東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

改善の一歩は清掃から。

2013-05-16 22:59:53 | 12期生のブログリレー
今週、大変うれしい出来事がありました。

それは、お客様から「村田さんがきたおかげで店が変わった」と言ってもらえたことです。



遡ること約1ヶ月前。



その店はある商品を販売している小売業。

一般的な同業者よりも高級品をおいており、客単価が高めの店である。

どの店でも抱えている売上高の減少に経営者は悩んでおり、何かアドバイスができないかとその店に行くことになった。

そのお店に足を運んだ時に、私は問題点に気づいた。

それは、レジとして利用しているガラスケースのカウンターが決してきれいとは言えない状況であるということ。


店に置いてある商品は高級感があり品質も良いが、

そのガラスケースの中にある商品だけはそうではなかった。

パッと見るだけでも、値札がボロボロ、商品は埃をかぶっており、

10年前の商品?? と感じてしまうほどだった。

これだと、折角他の商品が高価で良いものであるのに、ガラスケースの商品と同じように、

実は売れ残りの古い商品もあるのではないか? といった印象を与えてしまう可能性がある、

その古い商品が一部あるだけで、他の多くの品質イメージを落としてしまうと感じた。

掃除は基本的であるがゆえに、掃除をすることを指摘するのは難しい。

ただ、これは改善する必要があると思った私は、

「とりあえずお客様の目に留まる場所はきれいにしておいて損はないでしょ」

「いつ掃除をするか? 今でしょ(笑)」と流行のトークを取り入れながら、

その場で即、掃除をすることを促し、私自身も手伝った。中の(古い)商品も入れ替えをするよう促した。

そんな小さな改善を行い、同じガラスケースとは思えないくらいすごくオシャレできれいになった。

その場で行ったのはそれだけ。


それから約1ヶ月後の今週。

そのお客様と会う機会があった。


その時にお客様から

「ガラスケースを掃除して以来、窓ガラスや他の場所も朝掃除をするようになり、

村田さんが来てから、本当に店がきれいになった。ありがとう」と言ってもらえた。


そして少し雑談をしてみたが、明らかに経営に対する意識が変わっているのを感じた。

1か月前に足を運んだ時は、「世の中の景気が悪くて何をやってもジリ貧になっていてダメだ」というネガティブな発言ばかりだったが、

「今度はこんな集客方法をやってみようと思っている」と言ったポジティブな発言をするようになっていた。



よく、「製造業の現場改善はまず5Sから」と言われるように、

「経営者の意識改革もまず掃除から」なんだろうなと思い、掃除の大切さを改めて実感した1日だった。



そういえば、3年くらい前だったかな、ニュースで神奈川県の大手自動車販売のディーラーが、

全店舗の売上順位で中位くらいだったのが、朝の掃除を徹底的に行うようにしてから売上が増加し、

売上高が上位の店舗にまでなった(だから掃除は大切だ)

というニュースを見たことがあったな・・・
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近況報告と今後の抱負

2013-05-15 22:26:00 | 12期生のブログリレー
稼げる!プロコン育成塾12期生、先生及びサポーターの皆様


12期生の森田です。第16回目のブログを投稿します。

今回の内容は近況報告と今後の抱負です。


1.近況報告

第63回税理士試験の1日目:2013/8/6(火)まで、

残り3カ月をきり、直前期に突入しました。

応用期(1月~4月)における演習では平均点近辺を推移してきましたが、

最後の一ヵ月までに合格射程圏内の実力まで押し上げるべく、

問題資料、解答要求等から、少ない時間でより多くの解答箇所を解答する実戦力、

無駄なく、ミスなく、精度の高い解答作成能力を磨くため、

アウトプット(演習と復習)の量にこだわります。

また、どんな論点から出題されても、安定して60点を得点できるよう、

苦手論点の潰し込みを行います。


2.今後の抱負

私は職業人生において、企業の過去を取り扱う税理士と、

企業の未来を取り扱う中小企業診断士の相互の強みから、

その相乗効果を生み出し、顧客(日本企業)への高い価値提供を通じて、

日本経済の再生と成長の実現を目指します。
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旅行でかいま見たフィリピン経済

2013-05-15 20:11:26 | 12期生のブログリレー
 こんにちは。12期生の村山です。

 育成塾もとうとう最終講義が終わってしまいました。懇親会の帰りは充実感とともに寂しさも感じました。
 育成塾の振り返りは次の機会に書こうと思いますが、講師の先生方、そして事務局のお二人には本当に感謝しております。
 ありがとうございました。

 さて、今日のブログです。

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、フィリピン国債の格付けを「ダブルBプラス」から投資適格の「トリプルBマイナス」に格上げしたという記事が日経に載っていました。フィリピン経済は東南アジアの中でも好調さが際立っているそうで、2012年は6.59%の高い経済成長を記録したそうです。

 3月までいた勤務地のすぐ近くにフィリピン大使館があり、領事部もあったため、オフィスの前を多くのフィリピン人が行き来していました。また、昨年と今年の年末年始に2年続けてセブに行ったこともあり、フィリピンは何となく身近に感じている国の一つです。

 私が泊まったホテルは、セブ島の中でもリゾートホテルが集まるマクタン島から自動車で1時間弱かかるところにあります。日系のホテルのため宿泊客は日本人ばかりですが、小ぢんまりとして静かなので気に入っています。
 空港からホテルまではセブ島の幹線道路を通ります。道路はクリスマスと新年を祝うイルミネーションで飾られていましたが、路面はアスファルトが削れてデコボコです。自動車も車線などほとんど関係なく、走行車線も追越車線もありません。前の車を追い越せる側から追い越します。車線も跨いで走行するし、反対車線でも平気です。自動車はそれぞれ思い思いのスピードで走っているので、車の流れというものがありません。何の囲いもないトラックの荷台には、帰路につく労働者が立ったまま乗車しています。日本では考えられない光景です。
 夜の9時頃でも、ジプニーというバンを改造した乗り合いタクシーのような乗り物にはまだ大勢の人が乗っています。庶民の足だそうです。それがそこかしこに停まっていてまた通行の邪魔をしています。道路沿いの店の前にはイスとテーブルが並べられ、そこに人が集まって食べたり話したりとても賑やかです。いかにもアジアです。

 1年後の年末年始に、再びセブの同じホテルに行きました。空港から幹線道路に入ると、その前の年よりイルミネーションが増えているように感じました。単に気のせいかと思いましたが、しばらく走るうち道路が格段に良くなっているのに気づきました。もう自動車がガタガタ揺れることはありません。ホテルの近くになると道路工事用の資材で1車線が塞がれていて、そこからは悪路でしたが、途中まで道路の補修工事が進められていたのです。自動車や街の様子はほとんど変わっていませんが、フィリピン経済が好調という新聞記事を思い出しました。

 フィリピンは人口が1億人近くあり、出生率も高いそうです。地方にはまだ安価な労働力があり、英語も堪能で、日本からは格安の英会話留学のコースも組まれています。近年、日本企業からチャイナプラスワンの投資先として注目されているそうです。
 フィリピンの一地方であるセブの、それも一部を見たに過ぎませんが、ちょうど20年位前にいった中国を思い出しました。その頃の中国と同じように、洗練とはほど遠いものの混沌とした活気を感じました。
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未来予測って難しい。

2013-05-14 00:25:18 | 12期生のブログリレー
 12期生の山岡です。
 一昨日は最終講義、お疲れ様でした。
 私はこの一年間でずいぶん成長したと思います。プロコンではないものの、コンサルタントを名乗れるくらいには自信もつきました。
 これも講師の先生方と同期・先輩方のおかげと感謝しております。どうもありがとうございました。
 引き続きこのご縁を大切にして生きていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、本日の話題は未来予測の難しさについてです。
 みなさん、「数年後はこうなるだろうな」と予測していたことが見事に外れた、裏切られた、というご経験はありませんか。
 私の場合は「セルフレジ」がそれです。

 5年ほど前、私は小売業で働いておりました。50店舗ほどを有するチェーンストアの本部で、経理業務を中心に、レジの面倒なども見ておりました。
 小売業、特にチェーンストアオペレーションを行う一定規模以上の小売業にとっては、レジというのは業務の根幹にかかわる非常に重要な機械です。

 日本語では「キャッシュレジスター」は「金銭登録機」と訳しますが、チェーンストアのレジは、お客様との間で受け渡す金銭を単に登録するにとどまりません。POSシステムで顧客属性を登録して売れ筋分析の基礎データとしたり、クレジットカードの決済端末の役割をしたり、レシートの裏面に販促メッセージを印刷したり、レジ登録と同時に販売管理システム側で在庫の引き落としを行い帳簿在庫を記録したり・・・と非常に多機能です。何しろ、レジが故障した場合には店を閉めるほどで、本末転倒ではないかとも思えます(もちろん小売業にとっては店を開けないのは笑いごとではありませんが)。それくらい、小売業には必要不可欠なシステムです。

 そうした小売業のオペレーションの要であるレジですが、米国では1990年代の頭頃より「セルフレジ」が定着しているという話があり、日本でもこれからくるかもしれない・・・という話が当時はありました。
 日本の小売業は米国から15年遅れている、という説があります。私も厳密には年号を確認していないのですが、チェーンストアオペレーション、GMS業態、アウトレットモールの展開など、米国で一般的になったものが15年遅れて日本に根付いているという、事実の観察に基づく説です。この説には一定の信ぴょう性があり私も信じていました。もちろん今でも重要な示唆を与えてくれる仮説です。
 当時の私はかなり素直に、この説からも、日本ではこれからセルフレジが広まってくるに違いない、ならばわが社もセルフレジの導入に向けた検討を始めなければ。といろいろやっておりましたが、その後いろいろあって、セルフレジの導入を行う前に転職をし、小売業からは離れてしまいます。
 そして今になって小売業を見ると、セルフレジは一定の市民権は得ているものの、私が想像していたほどは広まっていません。それこそ大規模なGMSなどでは見ますが、地域のスーパーなどではほとんど見かけません。一方、ターミナル駅のキオスクなどでは見かけることが多いように思います。私がよく利用する池袋駅や四谷駅のキオスクではセルフレジが設置してあり、ある程度使用されている気がします。
 なぜ、セルフレジは私が考えていたほど広まらなかったのか。今後さらに広まっていく可能性はあるのか。そのあたりは、次回に考察したいと思います。
 たぶん卒塾式までもう一度くらいは投稿の機会があると思いますので。

 それでは、次回をお楽しみに。。。

山岡達也

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スーパー高校生の話

2013-05-12 23:36:33 | 12期生のブログリレー
12期生の大川鉄太郎です。
桐生祥秀君(洛南)という高校陸上選手が「アジア人初の100m9秒台を
出しそう」という報道が、新聞やテレビで4月末以来急増していますので
それについて書いてみます。私はこれでも一応中学と高校では陸上を
やっていましたので、とても気になっています。とはいっても技術論では
なく人材育成の観点になります。
桐生君は現時点での世界ジュニア記録保持者で、同世代で世界トップの
スーパー高校生です。ということは単純に考えると数年後にそのまま
世界トップになることが期待されますが、実際にはかなりの困難が
予想されます。ここ数年だけでもスーパー高校生が進学後にそのまま
スーパー大学生になった例は皆無といってよく、大半は高校時代の記録を
超えられないとか、その記録と悪戦苦闘して卒業に至ります。今の
大学生トップスプリンター(そう呼べるのは1人)の高校時代は、傑出は
していたがトップでななかった選手が大学で伸びた結果です。このような
現象は、中学→高校、大学→実業団でも起こっています。桐生君はよく
「中学時代に全国2位になり洛南高校に進学して…」と紹介されますが、
そのときのトップ選手も高校入学後けがもあり苦戦中です。これは短距離
だけの話ではなく、高校長距離のトップクラスは箱根駅伝の常連校に
毎年進学しますが、上位選手ほど高校時代を超えられないことが珍しく
ありません。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか? もちろん確かな答えは誰も
わかりません。がいくつかの仮説はあります。
1.もともと能力の伸びは時間軸や努力にリニアではなく、階段状である。
2.有能な指導者が少ない。
3.学校や会社のために無理をする。
「1.」の説は一見もっともらしさがありますが、高校では世界トップ
クラスにいる選手が軒並みそこに留まってしまう点を説明しきれないと
思います。「2.」は直接見たわけではありませんが、名門校ほど精神論と
軍隊式秩序が幅を利かせていることが珍しくなく、そのような環境では
鉄拳が指導の一環に収まってしまうことも良く聞きます。「3.」はたとえば
組織のために走る必要のない埼玉県庁の川内選手(マラソン)や非名門校の
選手が活躍すると出てくる話で、一定の説得力があります。桐生君の進学先に
ついて勝手なことを言わせてもらえば、適切に指導できそうな陸上名門校は
日本に見当たらないので、いっそアメリカの陸上名門校に進学するのが
ベストチョイスではないかと思います。今の記録があればフルスカラシップが
取れます。
経営組織の中でも、人の能力を伸ばす、人の能力を評価する、ことは大きな
テーマです。これを誤ると組織はモチベーションが低下し、パフォーマンスが
上がらずに瓦解してしまいます。エリートの適切な選抜と要請も組織維持に
重要です。けっこう話は繋がっていると思います。


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