東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

未来予測って難しい。

2013-05-14 00:25:18 | 12期生のブログリレー
 12期生の山岡です。
 一昨日は最終講義、お疲れ様でした。
 私はこの一年間でずいぶん成長したと思います。プロコンではないものの、コンサルタントを名乗れるくらいには自信もつきました。
 これも講師の先生方と同期・先輩方のおかげと感謝しております。どうもありがとうございました。
 引き続きこのご縁を大切にして生きていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、本日の話題は未来予測の難しさについてです。
 みなさん、「数年後はこうなるだろうな」と予測していたことが見事に外れた、裏切られた、というご経験はありませんか。
 私の場合は「セルフレジ」がそれです。

 5年ほど前、私は小売業で働いておりました。50店舗ほどを有するチェーンストアの本部で、経理業務を中心に、レジの面倒なども見ておりました。
 小売業、特にチェーンストアオペレーションを行う一定規模以上の小売業にとっては、レジというのは業務の根幹にかかわる非常に重要な機械です。

 日本語では「キャッシュレジスター」は「金銭登録機」と訳しますが、チェーンストアのレジは、お客様との間で受け渡す金銭を単に登録するにとどまりません。POSシステムで顧客属性を登録して売れ筋分析の基礎データとしたり、クレジットカードの決済端末の役割をしたり、レシートの裏面に販促メッセージを印刷したり、レジ登録と同時に販売管理システム側で在庫の引き落としを行い帳簿在庫を記録したり・・・と非常に多機能です。何しろ、レジが故障した場合には店を閉めるほどで、本末転倒ではないかとも思えます(もちろん小売業にとっては店を開けないのは笑いごとではありませんが)。それくらい、小売業には必要不可欠なシステムです。

 そうした小売業のオペレーションの要であるレジですが、米国では1990年代の頭頃より「セルフレジ」が定着しているという話があり、日本でもこれからくるかもしれない・・・という話が当時はありました。
 日本の小売業は米国から15年遅れている、という説があります。私も厳密には年号を確認していないのですが、チェーンストアオペレーション、GMS業態、アウトレットモールの展開など、米国で一般的になったものが15年遅れて日本に根付いているという、事実の観察に基づく説です。この説には一定の信ぴょう性があり私も信じていました。もちろん今でも重要な示唆を与えてくれる仮説です。
 当時の私はかなり素直に、この説からも、日本ではこれからセルフレジが広まってくるに違いない、ならばわが社もセルフレジの導入に向けた検討を始めなければ。といろいろやっておりましたが、その後いろいろあって、セルフレジの導入を行う前に転職をし、小売業からは離れてしまいます。
 そして今になって小売業を見ると、セルフレジは一定の市民権は得ているものの、私が想像していたほどは広まっていません。それこそ大規模なGMSなどでは見ますが、地域のスーパーなどではほとんど見かけません。一方、ターミナル駅のキオスクなどでは見かけることが多いように思います。私がよく利用する池袋駅や四谷駅のキオスクではセルフレジが設置してあり、ある程度使用されている気がします。
 なぜ、セルフレジは私が考えていたほど広まらなかったのか。今後さらに広まっていく可能性はあるのか。そのあたりは、次回に考察したいと思います。
 たぶん卒塾式までもう一度くらいは投稿の機会があると思いますので。

 それでは、次回をお楽しみに。。。

山岡達也

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする