15期生の美宅です。
今更感がありますが、「リエンジニアリング革命」を読みました。平成5年、ちょうど私が新入社員として入社した年に発刊されたBPRブーム火付け役の本です。
BPRにはいろいろな評価がありますが、同書には気づきも多く純粋に読んでいて楽しかったです。やはり原著にはパワーがあります。
相当尖った破壊的な主張のため、同意できる箇所、できない箇所がはっきりします。基本的にはそのまま実践するには過激なコンセプトだと思いますが、本質ついていると感じた部分も多くありました。
・顧客価値の提供、という切り口で業務プロセスを見直す
・顧客もプロセスの中に取り込んでしまう
・品質、サービス、スピード、、といった顧客が評価する指標にフォーカスする
・ITを使ってこれまで実現できなかったプロセスを構築する etc...
BPRと名の付いたプロジェクトを多数経験しましたが、その経験から?と感じた部分。
・今のプロセスを本当に捨ててしまう
・ITの過大とも思える評価 etc...
理屈は正しそうだが実際どうなのか疑問に感じた部分。
・プロセスを実行するために最適な組織構造にする
経営戦略とは、特定の条件下で効果があった取り組みを体系化したもの、と理解しています。そのため普遍的でどの時代にも通用する正解はありません(だからこそこれだけ多くの戦略が提案されている)。
戦略そのものの優劣ではなくどの戦略を選びどう実行するのか、が重要なのではないかと思います。