東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

今さらですが、役立った受験勉強

2021-06-25 12:00:00 | 20期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。稼プロ!20期生の加納久稔です。

今年の中小企業診断士第1次試験まで、2か月を切りました。今さら私が書くようなことではありませんが、自分にとって役立った受験勉強の方法を、2つほどお話しさせていただきます。

まず、過去問を解くときは、選択肢ごとに正誤を考え、誤っているものは正しい表現に書き直すことです。当たり前のことかもしれませんが、これを最初に教えてくれた方の言動は、もう少し奥深いものがありました。

25年ほど前、私は社会保険労務士試験対策として受験校に通っていました。そのときの担任がF先生で、独自の問題集を毎年作成していました。過去10年間の問題を選択肢ごとにばらし、受験校の教科書に掲載されている順に並べ替えて掲載。ただそれだけです。解説は一切なし。〇×の理由がわからない選択肢のうち授業で触れられなかったものは、自分で質問するしかありません。

なぜ、このようなシンプルかつ手間のかかる問題集を、F先生は作成していたのでしょうか。答えは「はじめに」の中に書かれていました。「どんな問題が出題されるか、という質問を受けたら『出たところから出る』と答えるようにしている」

当時の社会保険労務士の選択式試験は7科目あり、1科目につき10問出題。平均6割正解すれば合格といわれていました。F先生の問題集を眺めてみると、同じような選択肢が多くあるものと、そうでないものがあることがわかります。過去にどのようなところから主に出題されたか明らかになるわけです。そして、「過去問を100%解けるようになれば、本番で6割以上の正解を得られる」というのがF先生の考えでした。

できの悪い生徒だった私は、残念ながら最初の年の合格はかないませんでした。しかし、翌年もひたすらF先生の過去問を解いたところ、次は自己採点で平均8割以上の正解で合格することができました。

以来、選択式の試験では選択肢ごとに正誤を判断し、また、テキストの該当箇所に出題された年を記入するようにしています。自己満足かもしれませんが、なんとなく傾向をつかめるような気がします。

次に第2次試験で役に立ったのは、40年ほど前の大学受験対策です。

当時の国語の科目のひとつだった現代国語の担任が、「どんな問題でも文で答えを求めるものは、最後に字数をかぞえて記入しておくように」と指示していました。「~について○文字以内で延べよ」のような設問対策ですね。何度もくり返すうちに、どれくらい書けばどれくらいの字数になるかを体で覚えるようになる、というのが理由です。

単純なことですが、愚直に続けていくうちにいい線をいくようになりました。たとえば100文字と指定されていれば、自然と90~95文字くらいまでは書ける、といった具合です(内容の適否は問わないでくださいね)。

これはすぐに効果が出るわけではないでしょうが、私はやったかいがあったと思っています。

それでは受験生のみなさん、あと一息がんばってください!

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本番力

2021-06-24 12:00:00 | 20期生のブログリレー

 こんにちは、20期生の岡田です。
 最近見ているテレビドラマで試験のシーンが出てきました。一つは「ドラゴン桜2」で、模擬試験やセンター試験のシーンです。もう一つは朝ドラの「おかえりモネ」で、気象予報士の試験シーンです。自分自身が中小企業診断士の試験を受けていた頃を思い出しました。

 これらの試験シーンの前には、先生が試験に向けた心構えを教えるシーンがあります。特に「ドラゴン桜2」では、大学受験の物語なのでさまざまなテクニックや考え方が出てきました。例えば、本番と同じスケジュールで生活する、制服を着て勉強する、などは本番で実力を出し切るのに役立ちそうです。また、終わった教科のことを考えるな、難しい問題にとらわれるな、なども本番で起こりうる必要以上の焦りを防ぐのに効果がありそうです。「おかえりモネ」では、目的が曖昧なのがよくない、試験に奇跡は起きません、などのセリフがあり、試験に取り組む心構えを再確認した気分です。

 これらは、受験の本番に対する取り組みであり、中小企業診断士試験を突破した診断士には関係なさそうに思えます。しかし、先日の「稼プロ!」プログラムである診断実習における社長への報告会を思い出すと、面談や説明会での心構えに通ずるものがあるように思いました。普段と異なる服装をして面談すれば、受け答えにぎこちなさが出る可能性がありますし、難しい問題に直面して必要以上に焦っては、相談者が不安になってしまいます。目的が曖昧ではよくないですし、面談や診断で奇跡的な解決策は生まれることはないでしょう。

 そうなると、受験本番に向けた対策は、診断士の本番ともいうべき企業経営者とやり取りする場面でも活用できそうです。普段通りを貫き、目的を明確にして奇跡を期待しない。毎日の積み重ねが、「真実の瞬間」ともいうべく企業経営者とのやり取りで結果に繋がる。相手の話をしっかりと聞き、問題の意図を正確につかむスキルが求められるのも、ある意味で試験と一緒なのかもしれません。診断士として受ける仕事が増えれば、日常的に本番がやってくることになるでしょうし、そうなれると良いと思っています。

 昨年の7月から約1年間、さまざまなプログラムで気づきを与えてくれた「稼プロ!」も、残すところ最後の講義と卒塾式となりました。残された時間とこれまでの教えを大切にして過ごしていこうと考えております。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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コロナで不足するのは医療関係者だけじゃない

2021-06-23 12:00:00 | 講師小野田からのメッセージ
経済産業省は、2020年に過去最大の予算規模の補助金を発表しました。
その名も「事業再構築補助金。」
ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するための
企業の思い切った事業再構築を支援するというコンセプトのもと、
1兆1,400億円もの予算が確保されました。
 
2020年までは、中小企業生産性革命推進事業という「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「小規模事業持続化補助金」の3本柱で、年間約1000億円の予算規模でしたので、10倍以上の規模ですね。
 
その結果、補助金を活用したいがどうすれば良いのかという相談が急増したのです。
 
ところが、予算は増えても支援者の数は急に増えません。
 
私は補助金活用支援会(通称HKS)という企業内診断士主体で構成する会を運営していますが、
当会でもお問い合わせが急増しました。
 
稼働できる会員にはフル稼働していただいていますが、
まだ、お断りしたり次回締切りまで延期してもらったりと
十分な対応ができないでおります。
 
コロナで不足しているのは、医療従事者だけではないのです。
 
稼プロ!で基本スキルを学んだら、HKSでアウトプットしてみてはいかがでしょうか?
中小企業の支援が全く初めての方でも対応できるように、様々な資料が用意されています。
それでも基礎から学びたいという方のため、
2021年10月からパラレルワーク・マスターコース後期コースで
補助金についての基礎知識を学んでいただくこともできるようになりました。
 
ご興味おありの方は、www.pwmc.co.jpをご覧ください。
 
中小企業の支援者を増やして、日本経済復活に貢献したい、事務局の小野田でした。
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ギフティング

2021-06-22 12:00:00 | 20期生のブログリレー

皆さまこんにちは。稼プロ!20期生の岡崎です。

「ギフティング」というインターネット上の仕組みをご存じでしょうか。

今回は、ギフティング、日本語でいう「投げ銭」について(スポーツ関連に絞って)書かせていただきます。

最後までお付き合いください。

 

「ギフティング、投げ銭」とは、コロナ禍による多くのスポーツイベントで入場制限が行われる今注目されている、新たな応援スタイルかつ資金調達法の一つです。入場料の減少などにより活動資金の調達に苦心するスポーツチームに対し、当該スポーツのファンが、選手のファインプレーやチームの勝利に、インターネットを通じてデジタルポイント(応援スタンプのようなもの)を送り支援する仕組みなのです。

 

一連の流れを示しますと、

① ファンである個人はギフティング運営会社のサイトからギフトポイントを購入。チームのプレイ観戦中や観戦後、サイトを通じて応援チームにポイントを送付して支援、同時にチームにメッセージも送信する。

② チーム側ではサイトでポイントの送付を確認。支援のお礼として「応援ありがとうございます〇〇様!」など個別のメッセージやオリジナルグッズをファンに返す。

③ チームがファンから受け取ったギフトポイントは、運営会社側で手数料を差し引いたうえキャッシュに換えてチームに送金する。

となります。

 

ファンはギフトポイント購入の負担により、チームやお気に入り選手からのメッセージ、支援ポイント額によってはサイン入りリターン・グッズを受け取ることができます。

チームや選手にとってはオンラインとはいえ応援されている実感でき、ポイント換金で収益の柱を増やせ、そこで得た資金を競技施設の新設や修繕の一部として利用できます。また、ファンと選手やチーム双方向での繋がりを生みだすツールとしても活用できるのです。

 

ギフティングのプラットフォームとなる運営会社は、今、寡占状態にありますが、この仕組みを採用するスポーツチームはプロ・アマを問わず増加傾向にあるようです。

 

私は、勤務先で大学スポーツチームを支援する専門部署に所属しております。チームの活動資金は、大学本体からの予算獲得、一般企業・教職員・OBからの寄付、チーム所属の学生からの部費、等で賄っています。部署では今、新しい資金調達の手段としてこの「ギフティング」に注目しているのです。

国立・私立の有名大学スポーツチームでの導入実績や、体育会全チームで総括導入を予定している国立大学、わずか3か月で100万円のギフティングを受けたチームの存在、等の情報も流れてきています。新しい仕組みではありますが、もはや先駆けではないようです。

 

最近の傾向では、大学スポーツは「教育」から「プロモーション」の部分を拡大しつつあります。ギフティング採用大学では、大学のロゴマークの入った学生選手のサイン入りグッズなど、広報に繋がる品物で返礼しているところも出てきました。

 

所属部署では、まずは第一にスポーツチーム支援の源泉となる競技力の強化、スター選手の輩出を念頭に、この新しい仕組みの導入を検討していく予定です。

 

今回は、スポーツチームへの新たな応援のスタイルであり、新しい活動資金調達方法、更には広報の仕組みでもある「ギフティング」について書かせていただきました。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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SDGsの斬新な取り組み

2021-06-21 12:00:00 | 20期生のブログリレー

みなさん、こんにちは!稼プロ20期生の大野徹司です。

 

 近年、大企業のみならず、中小企業でも取り組み事例が増えてきたSDGs。特に最近では、新型コロナウイルス感染症により、目標3「すべての人に健康と福祉を」と目標8「働きがいも経済成長も」への取り組みが増えているそうです。健康や安全を優先すると経済成長がストップするという事態は、目標を両立する難しさを浮き彫りにしました。しかし、これを乗り越える面白いアイデアが登場しています。

 

 さて、いま一度SDGsを簡単に説明します。SDGsとは、日本語では持続可能な開発目標と訳されます。17の目標を2030年までに達成することで、誰も置き去りにしない世界をめざす、世界規模の取り組みです。2017年のダボス会議では、SDGsには12兆ドルの経済価値があるという推計が示されました。これにより、世界中の企業が積極的にSDGsに取り組むようになったといわれています。

 

 その1つである、目標3「すべての人に健康と福祉を」とは、貧困が原因で医療を受けられない人をなくすために掲げられたものです。もともとは、発展途上国向けの目標といわれていましたが、新型コロナウイルス感染症により、先進国でも重要な課題として取り組みが進んでいます。

 

 目標8「働きがいも経済成長も」とは、働きがいのある人間らしい仕事をとおして、持続可能な経済成長をめざすものです。人間らしい仕事には、収入、健康、教育を向上させ、就業機会を平等にすることが重要です。搾取による過重労働は、健康にも影響を与えるため、目標3とも密接に関係します。

 

 目標3と目標8は相反するものではありませんが、2つを両立させるアイデアは、あまりみつけられません。しかし、調べてみると、2つを両立させる斬新なアイデアがありました! 株式会社オリィ研究所が運営する分身ロボットカフェです。分身ロボットカフェとは、ALSのような難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボットを遠隔操作し、サービススタッフとして働く実験的カフェです。「動けないが働きたい」という意欲ある外出困難者たちに、雇用を産み出します。さらに、お客様には、人と直接接触をせずに温かみがある接客を提供できる、というものです。ロボットという機械を介して人同士がつながる、私にはとても斬新なアイデアに思えます。

 

 もちろん、1つのアイデアで、複数の目標を同時に解決する必要はありません。しかし、斬新なアイデアは、ときに多くのものを同時に解決します。今後も、さまざまなアイデアが社会を変えてくれるのでしょう。私たち1人ひとりは、すぐにアイデアを思いつくことは難しいかもしれません。まずは、すばらしいアイデアを体験することから始めてもいいのではないでしょうか?

 

分身ロボットカフェ URL:https://dawn2021.orylab.com/

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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