あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

トルーマン・カポーティ著・村上春樹訳「ティファニーで朝食を」を読んで

2024-01-19 09:14:55 | Weblog

 

照る日曇る日 第2010回

 

どちらかといえばヘプバーンがヒロインのホリー・ゴーライトリー役を演じた映画の方が有名で、彼女がヘンリー・マンシーニの「ムーンリバー」を弾くところは別として、原作とは天と地ほどにかけ離れたキャラと演出になっていた。

 

従って、ゴーライトリーの「天然純粋無垢悪」の魅力は、この原作でないと味わえないだろう。

 

このほか本書には、「花盛りの家」「ダイアモンドのギター」「クリスマスの思い出」が併録されているが、もしかするとカポーティの最高傑作は、この「クリスマスの思い出」かもしれない。

 

シャンシャンと鳴る鈴の音よ甦れ能登半島の珠洲の町に 蝶人

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